空白の起点
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長編
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8.67/10点 レビュー 3件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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そんなことはさておき、本書はもともと1961年に光文社から出ているから、ずいぶん古いミステリである。しかし、今読んでも古臭さをあまり感じさせない。保険金殺人、列車からの殺人目撃など、道具立ては地味だが今でも通用する内容だと思う。
難を言えば、女性や男女関係の描写に前時代的なものがあって(笹沢作品には往々にしてこれがある)、今の視点で読めば差別のそしりを免れないけれど、それは書かれた時代を考慮して目をつぶるとしよう。
主人公は保険調査員の新田純一(そんな名前のアイドルがいたけど、これはまあ偶然ですね)。彼にも暗い過去があって、それは何かということでも引っ張るのだが、これは案外あっけなかった。それにしても笹沢左保30歳ごろの作品、文章がとても達者である。本作は直木賞候補にも挙がったようだ。