チベット、ナクチュ。外界から隔離された特別居住区。

オリンピックに翻弄されつづけた二人の男の昭和裏面史。

「本屋だったら、すぐ分からなきゃだめだね、これは」傑作書店ミステリ! 力仕事でアイディア仕事で客商売。

三井財閥を創った男・團琢磨。血盟団の指導者・井上日召。

社会正義の名のもとに行われる暴力は、果たして許されるのか? 従兄妹を蹂躙した中学生たちへの復讐を誓う少年と、15歳で命を絶つまで彼の復讐に協力すると決めた少年。

社会正義の名のもとに行われる暴力は、果たして許されるのか? 従兄妹を蹂躙した中学生たちへの復讐を誓う少年と、15歳で命を絶つまで彼の復讐に協力すると決めた少年。

「あなたの本当の目的というのは、もう一度人間になること?」 大学生になった春、美綾の家に迷い込んできたパピヨンが「わしは八百万の神だ」と名乗る。

1930年1月、霧深きロンドン。米英仏伊、そして日本の五大海軍国によるロンドン海軍軍縮会議が始まろうとしていた。

ママはいいわよべつに、刑務所に入ったって 小料理屋の女主人百々子七九歳と若い頃から女が切れない奇妙な魅力をもった七つ年下の夫。

走行中のトレーラーから外れたタイヤは凶器と化し、通りがかりの母子を襲った。

北海道の最北端・宗谷岬に傾いて建つ館―通称「斜め屋敷」。

顔と両腕を損壊された遺体が見つかった。手がかりは、遺体の腹に記された謎の数字と、狩りの守護聖人のカードだけ。

高校三年になった麻里子は、将来への不安からか周囲との隔たりに苛立ちを隠せない。

目の見えない板前が作りやくざが食べる、危険なフグ鍋の噂がある。度胸試しで無事に食えたら親分として認められるというのだ。

“キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードってぇ名前は、俺様が付けてやったんだ――” 今から六百年ほど前、今はもう滅びた国に『うつくし姫』と呼ばれる女の子がいました。

三人の日本人が取り憑かれた妄想とも呼べる「愛国の病」。

人気女優の小野由紀子が誘拐され、犯人からマネージャーの沢木に脅迫状が届き、身代金の要求があった。

あかねと五人の兄たちが、管狐の事件を収めてから少し後。

大手電機メーカーをある事情で退職したエンジニア・野口陽子は、存続が危ぶまれる東北の三流大学に非常勤講師として招かれた。

月刊EYES編集部の小高直海経由で、大森で発生した未解決殺人事件を調べ始めた柚木。

所轄の窓際部署にやってきたキャリア警察官・小早川冬彦。

杉並中央署生活安全課「何でも相談室」、通称0係に娘の死の真相を調べて欲しいという相談が持ち込まれる。

北国カーランディア。建国以来、魔法の才をもつカーランド人と、征服民アアランド人がなんとか平和に暮らしてきた。

閉じられた学園の中で行われる『課外活動』。

西暦2023年、東京。犯罪組織は多国籍化し、凶悪を極めていた。

看護学校の苦学生として看護婦を目指す「わたし」は、自分を支援してくれる“足長おじさん”に想いを抱き始める。

桜宮市にある東城大学医学部付属病院に、伝説の歌姫が大量吐血で緊急入院した頃、不定愁訴外来の万年講師・田口公平の元には、一枚の怪文書が届いていた。

時は16世紀。スコットランドに生まれたアランは、17歳で戦士集団に加わり、アイルランドに渡る。

女王エリザベスが統治するイングランドはアイルランドへの属国支配を強める。

犯行を事前に予告したうえで狙ったものを次々と見事に奪い去る「怪人二十面相」が、今度は国立博物館所蔵の美術品を盗むと知らせてきた!何しろ二十の顔を持つ変装の天才で、どんな人物にもなりすまして相手をだます恐るべき盗賊だ。

将軍吉宗の寵姫、竹姫を謀略から守りきった御広敷用人・水城聡四郎は、竹姫を御台所にと望む吉宗の命で京へ向かう。

親友の正美に「青春共和国へ行こう」と誘われたが断った英子。

北関東のある町で、中学二年生の名倉祐一が転落死した。

『殺竜事件』『紫骸城事件』などで、伝説的シリーズとなっていた、戦地調停士シリーズが帰ってきた! 誰も傷つけられなかった、「無傷姫」。

フランス革命以降、政情不安な状態が続いているヨーロッパ。北欧の国で結婚式を挙げたばかりの王子が離宮で殺された。

十津川警部の部下である西本刑事は、深夜、自宅前で倒れていた赤いレインコートの女を救護するが、逆にレイプ犯として告訴されてしまった。

刑事裁判の補充裁判員になった里沙子は、子どもを殺した母親をめぐる証言にふれるうち、いつしか彼女の境遇にみずからを重ねていくのだった―。

ベトナムが行う極秘作戦の「援護」を目的に、世界最強のステルス戦闘機F22でスプラトリー諸島へ向かったアメリカ空軍。

人間の言葉は話せないけれど、小鳥のさえずりを理解する兄と、兄の言葉を唯一わかる弟。二人は支えあってひっそりと生きていく。

京都鷹ヶ峰にある幕府直轄の薬草園で働く元岡真葛。ある日、紅葉を楽しんでいると侍同士の諍いが耳に入ってきた。

7年前、25歳で死んでしまった一樹。

神君家康の遺宝をめぐる争いで若侍・織江緋之介に煮え湯を飲まされた老中松平信綱は南町奉行神尾元勝に“浪人狩り”を命じる。

神出鬼没な謎の公務員探偵―― 過去、現在、霊界!? 今度の推理は時空を超える! そのとき死んだのは、“わたし"? それとも―― 街のいたるところに突如現れ、市民の悩みを解きほぐす 「櫃洗市一般苦情係」の職員、通称・腕貫探偵。

金沢行き一番列車で狙われた男! 北陸路を震撼させた事件に歴史の闇が!? 一番列車で殺人事件が――今度はおれが狙われる!? 鉄道雑誌「鉄道時代」の記者・伊東雅人は北陸新幹線開業日の一番列車の取材のため、 徹夜で駅に並んで目当ての金沢行き「かがやき」グリ

山間の温泉町へ向う列車から、8人の乗客が蒸発してしまった。

アポロンのように美しい少年、と噂される連続通り魔事件の容疑者。お笑い芸人志望の若者達の悲劇。

日本推理作家協会賞受賞! 心に刺さる連作短編集 暗い海に青く輝いた星のような光。

初冬の温泉郷で発生したフグ毒殺人は、公安vs巨悪「頂上対決」の幕開けだった―。

食にA級もB級もありまへんけど、人間にも一流も三流もありまへん。みな同じです。

大手総合電機メーカーの関連会社に勤務するユウキ。

寛政五年新春、隅田川の川向こうの小梅村では、尚武館道場への入門を果した坂崎空也が、 師範代神原辰之助との初の立ち合い稽古をなしていた。

江戸深川六間堀の鰻割きの浪人から、西の丸徳川家基の剣術指南役にのぼりつめ、 江戸随一の尚武館道場の道場主となった坂崎磐音。

19世紀の中国に実在した宗教国家「太平天国」。

人嫌いの大富豪・志信さんと、こき使われるお人好しなペットショップ店員の泉。

八代将軍・徳川吉宗と尾張藩主・徳川宗春の対立が水面下で繰り広げられる元文の世。

トリプルゼロクラス探偵にしてパラレルシンキング&マルチタスクの天才、龍造寺月下が突きつける驚愕の『黒の挑戦』―難攻不落の「密室十二宮」は残り六つ!原作ゲーム『ダンガンロンパ』のシナリオライター・小高和剛からの直々の指名を受け、「物理の北山」こと本格ミステリ

いまや誰もが知っている“妖怪”。

1938年、ロサンゼルス。私立探偵リジーと、助手の少女クリスタルが遭遇するのは奇怪な事件ばかり。

『新耳袋』の中山市朗が全国各地から狩り集めた 選りすぐりの怪談集、待望の第3弾! 怪談は、夏だけではない――。

教師がよく事故に遭うと噂されている“鐘園学院”に赴任することになった迎三千世、26歳。

2010年冬、北朝鮮の工作員だった崔純子は国家機密と共に脱北、中国に入った。

女の上半身と男の下半身が合体した遺体が発見された。残りの体と密室トリックの謎に迫る(「重ねて二つ」)。

直木賞作家、乃南アサの短篇集「夜離れ（よがれ）」より表題作。

扇野藩に流罪となった幕府の目付役・永井勘解由。

「わが想いは一筋の矢の如し、届け――! 」 扇野藩重臣有川家の長女・伊也は、藩随一の弓上手、樋口清四郎と渡り合うほどの腕前。

都筑台高校2年生にして弱小映研部長の遊佐渉は、気鋭の映像作家・真壁梓が夏休みに企画した撮影合宿に参加することに。

兵庫県芦屋市にある、夜だけ営業の定食屋「ばんめし屋」。元イケメン俳優の海里もすっかり店に馴染み、美食について勉強中。

新しい年が明けた。冬から春に向かうにつれ、御城彼方の心にはチクチクと棘のように刺さるものがある。

首都を襲った天災から長い時が過ぎた。

首都を襲った天災から長い時が過ぎた。

幻のミステリ作品群に再び光を当てるべく発刊され、ファンの皆様にご好評を頂いている「ミステリ珍本全集」、シリーズ第10弾となる本書では、昭和30~50年代にSF、ミステリ、時代小説の各分野で活躍した宮崎惇氏の幻の作品群を集大成。

京都の一角に佇む「桃枝骨董店」。

晴れて御用人の本採用となった良彦。しかしやっぱり交通費はゼロ。

これは僕の失恋であり、同時に、初恋の物語だ。七草は引き算の魔女を知っていますか――。

全ての<物語>はここから始まる――。 春休みの夜。

溥儀を皇帝に祭り上げ、帝政へ移行した満州国。だが楽土の風はそよとも吹きはしない。

アイドル志望の女子高生、“秘密”の代償は3億円! 黎(れい)の前に、死んだはずの父親が現れた。

背任の疑いをかけられた大手銀行員・藤原道長は、妻と娘を置いて失踪した。

昭和の子どもたちの人生は、やり直せる。新たなるメッセージが溢れる最新長編。

高校生の心中事件。二人が死んだ場所の名をとって、それは恋累心中と 呼ばれた。

江古田にある日本茶専門喫茶店“ひとつぶの涙”には、今日もご近所さんが集まってくる。

病床で「白浜温泉に行きたい」と望んだ余命一年の女が、その二日後に殺された。

家族を失い、絶望していた元刑事の村越は、雪の山中で中国人の梨花と出会う。

江戸の町、竹林に囲まれたしもた屋で、産んではいけない子どもを孕んだ女たちを受け入れ、子堕ろしを行ってきた「闇医者」のおゑん。

伊勢志摩、緑の海で起こった怪事件。忽然と消えた青い真珠と1人の海女。

当たり屋、強請りはお手のもの。あくどい仕事で生計を立てる岡田と溝口。

退職願を胸ポケットに忍ばせ、波止場警部は揺れていた。 彼女の最後の事件は、公園の噴水に浮かび上がった水死体。

目と耳が不自由な美女と、何の取り柄もない男の純愛を描く表題作。

吸血鬼に人造人間、怪盗・人狼・切り裂き魔、そして名探偵。

冬はどこまでも白い雪が降り積もり、重い灰白色の雲に覆われる町に暮らす高校生の小柚子と弥子。

嵯峨野の高級リゾート「嵯峨野倶楽部」に併設された浄瑠璃小屋・嵯峨大黒座のこけら落とし。

*本書は新潮文庫の書き下ろしシリーズとして刊行された『爛漫たる爛漫』『廻旋する夏空』『読み解かれるD』を加筆修正の上、「序章」(「Preludio」)と「単行本版あとがき」を書き下ろしたものです。

母から娘へ。脈々と伝えられる、理不尽な呪いめいた「決まり事」とは――。

エレベーター事故で閉じ込められた女性の元に、その翌日、フリーライターを名乗る男が訪ねてきた。

大規模な開発に揺れる戸隠・毒の平で、計画のキーマンである実業家の死体が発見された。

深夜、鉄骨を振るい人を襲う亡霊「鋼人七瀬」。

推理小説マニアの大学生・曳間が、密室で殺害された。しかも仲間が書いている小説の予言通りに。

東日本大震災から三年の月日をかけ紡ぎ出された希望と祈りの物語。著者自らが体験した阪神・淡路大震災。

初めて直系ではない将軍となる綱吉を支える老中堀田正俊。その野望に、各藩の緊張は高まる。

存在感を消してしまった少女。瞬間移動の力を手に入れた引きこもり少年。