綴られる愛人
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知らない人に宛てた手紙が嘘ばかりになる事象を的確に捉えて、見知らぬ人への希望や欲望を嘘をつく事で加速していく物語。手紙には美辞麗句を、愛の欲望を書き連ねる。出さなかった手紙も本文には綴られるため、何が嘘で真実はどこにあるのか、読者はページをめくるたびに真実は何か、手紙か本文がどちらが真実かの間でさまよう。 凛子の手紙は巧みで、とても美しい。 久しぶりに文学の深みに入りました。 | ||||
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よかった | ||||
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作者の書く男性像がいつも、とても興味深いです。 本作も一般的な、いい男は登場しません。(そこがいいんだよなー・・・) 若い学生の男の子を翻弄し振り回す女が夫とする男は愛するのに値する男なのか?? 恋とか愛とかに片足を突っ込んでみたものの・・・みたいな若い男の子の暴走の描写には 理解できない部分があるけれど凛子の悪女振りに憧れてしまいます・・・ 井上さんの目を借りて通り過ぎる物語を読むことの快感に溺れて・・・ なかなか出られそうにない今日この頃・・・笑 | ||||
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物語の先がどうなるのか気になって、『綴られる愛人』(井上荒野著、集英社)を一気に読み通してしまいました。 「綴り人の会」という名の会員制の会があります。会員は毎月発行される会報に掲載された自己紹介文を読み、これはという相手を選んで手紙を書きます。便箋に手書きし、封筒に入れ、送料と手数料分の切手を同封し、会宛てに郵送すると、会から相手へ転送されるというシステムです。本名や住所を明かさずに「文通」できるわけです。 この会を通じて、夫の家庭内暴力に悩む東京の28歳の専業主婦・凛子と、金沢勤務の35歳のエリート・サラリーマン、クモオとの文通が始まります。 顔を見たことがないのに、文通を重ねるうちに、二人の気持ちは急速に昂まっていきます。 「東京出張の日取り、決まったら教えてください。前にも書いたとおり、クモオさんが近くにいることを感じていたいから。でも、会うことはできません。彼が生きている間は。約束します。彼が死んだら、あなたに会います。それまではだめ。彼が死んだら、私が金沢へ行ってもいい。もちろんあなたが来てくれれば、東京で一緒に暮らしてもいい。クモオさんがそうしたいなら、仕事をやめればいい。お金のことなんてどうでもいい。生きていけるなら、私は何でもする。私は本気です。2月1日 凛子」。 悩みに悩んだ末、遂に決意を固めたクモオは、凛子の夫殺害を実行してしまいます。 読者は、凛子が実は35歳の人気作家で、マネジャー役の夫の細かい指図を鬱陶しく思っていること、そして、クモオが本当は21歳で、富山県魚津市に住む、就職活動に身が入らぬ三流大学の3年生であること――を知っています。 二人はどうなるのでしょうか・・・。思いがけない結末が待ち構えています。 | ||||
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操作されてる女が、釣糸に引っ掛かった男を操作するお話。 荒野氏に関しては、湿度高いより乾いてる系統の方が好きなんで、個人的には「余り好みじゃない方」でした。 が、それでも充分楽しみました。 | ||||
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