猛獣ども
- 熊 (11)
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 | 2024年08月07日 猛獣ども 「姦通」していた男女が熊に殺された—。 閑静な別荘地で起きた事件は、愛に傷ついた管理人の男女と、６組の夫婦に何をもたらしたのか。 愛の行方の複雑さを描く傑作長編！(「BOOK」データベースより) |
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| 登場人物が多い上にそのキャラクターが 個性が描き切れていないので どの人のエピソードなのか混乱する | ||||
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| それぞれのカップルにある、各々の事情や思い、すれ違い、分かり合えず、 でも、分かり合える喜びも とても、面白いです | ||||
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| 熊被害の報道が出るたび某最愛師匠のクスグリを思い出していたのだが、井上荒野さんの小説に登場するとは予想外だった。驚いてすぐ惹きこまれる。逢引きの最中に熊に襲われて死んだカップルを遠景に、別荘地の一筋縄ではいかない人間関係が展開してゆく。一昔前のエロスとタナトスみたいなシンプルな読み解きのできない老いや死の気配、愛か恋か性欲か見定めにくい男女が品の良い集落の素顔を見せてゆく面白さ。人間の関係性に潜むざらつきは勿論著者自家薬籠中のものなのだけど、それが一瞬でなめらかになってゆくときの良さも埋め込まれていてしびれた。それにしても人生においてなにがむごいことでなにが運命的な華やぎをもつのか、幸不幸が混じりあって目眩まされてしまう。快作！ | ||||
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| 金子光輝さんの 娘さんならではの 筆運びが嬉しい | ||||
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