横濱つんてんらいら
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明治初期の横濱が舞台。海産物問屋の娘の主人公・すずを中心に、友情、淡い恋、そしてきな臭い事件が展開される。 儚さや哀しさに妖しさまでもが入り雑じった秀逸なプロローグに期待が高まったが、本編が始まるとまるっきり少女漫画の世界観で、そのギャップの大きさに面食らった。自分の感性には合わないな、と思いながら読み進めたが、すず自身が事件の渦中に引きずり込まれたあたりから、にわかに面白くなった。 事件の真相が明らかになるに至り、予想していたよりも深みを持って構成された物語であることもわかった。 明治の外国人居留地を舞台にした小説では西洋文化と西洋人が取り上げられることが多いように思うが、本書では清国文化と清国人の方に焦点を当てており、斬新に感じた。清国の民俗の描写も、細やかだった。 途中、「らいら」の意味が示されるが、「つんてんらいら」の意味は最後の最後に明らかになる。この展開は、うまい。 残念だったのは、すずと姉妹や友人たちとの会話が、現代の女子高生的であること、すずと劉綺以外の人物の彫り込みが浅いこと。さらに言えば、編集の問題ではあるが、装丁と登場人物紹介のイラストが少女漫画そのものであるが、これは如何なものか。少なくとも、人物のイラストは不要だろう。 いろいろと苦言を述べたが、次回作に期待したい作家である。 | ||||
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どんな賞でも「賞取り本」を売り言葉にすればそれなりの期待感は持ってしまう。 設定も道具立てもいいと思う。が、読んでてキャラが立ってこない。「お約束」として事前了解した覚えはないんだが?みたいな。 才蔵君はすずを侮りすぎではないかな?世間を知ったら「大人の分別」がつく訳で、「計算高く」までひとっ跳びになると思ってる訳なんかい? ンじゃスジで読もうかと思えば、そうするとスジが余りに素直で物足りない。 「少女向け」と思えばまあこんなもんかな。という感じでした。 読後の印象は全体的に「半端」。 | ||||
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最後のお三方審査員の評論もなかなか興味深く読ませていただきました。3分の2まで読み終えた時点では、著者の沙羅さんには失礼ながらNHKの連ドラなどにもピッタリだと思ってしまいましたが・・・いや、しかし。 残りの3分の1を読み終えて、これは連ドラではあり得ません。一本の映画になれば絶対にヒットするのではないでしょうか?出版社の角川社長さんに出来ればそこまで頑張っていただきたいと思います! 所でこの小説、編集者の意向でカバーや登場人物が冒頭にマンガで描かれているようですが、これはどうなのでしょう?編集者はこの小説を、言わば少女恋愛アニメが好きな若いオンナノ子達のマーケットで売り出すのが儲かるなどと、考えているのでしょうか?その様な売り出し方を著者の沙羅さんはどのように思われたのでしょうか?まぁ、これから売れていく小説ですから、結果が出ればOKなのでしょう。出版社、編集者と著者のチカラ関係というのも、ひょとしたらあるのかもしれないですね。まぁ、僕は単なる一読者でしかないので、そこまでは分かりませんが。 話を戻します。 最後の3分の1のスピード感!すごいです。そこへ至るまでの途中、ちょうど真ん中あたりでしょうか…139ページからの間章、ここが面白いですね。もうこの時点で少女恋愛小説など有り得ないですね。で、読了して、ひとつだけ思いました僕個人的な感想を申しますと。 まず、主人公は「すず」と言う名の女の子、そしてその周りに色んな様々な登場人物が絡みます。で、もちろん主人公は女の子なので、恋愛感情も絡んでいくわけですが、いやいやそんな甘ッチョロい世界観では全くないです。あまり種明かしをするといけませんので、まぁ、これは僕的には「○○」という女性と「○○」という男性の果てしない「愛憎劇」とだけ言うておきます。で、ここまでの果てしない愛と憎しみの縺れ合いなど、甘っちょろい女子に理解など出来るはずはあり得ないでしょう。甘ちゃんやなくって、尼さんくらいでないとね w すんません・・・。 さてさて。 「○○」と「○○」は最後はどうなるのか? そして。 主人公「すず」の運命やいかに!? 失礼いたしました。たんなる一読者の我がまま勝手な戯れ事でした。 最後に、著者の橘沙羅さんですが、藤の木陵というもうひとつのペンネームで古代歴史小説を出版していらっしゃいます。そちらもお薦め致します。 ☆ひとつ減らしたのは、編集装丁が僕の好みではなかったからです。 編集された方、ゴメンナサイ。いずれにしても、数字で良い結果が出ることをお祈りしております。ありがとうございました。 | ||||
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