籠の鸚鵡



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初公開日(参考)2016年09月
分類

長編小説

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籠の鸚鵡

2016年09月30日 籠の鸚鵡

ヤクザ、ホステス、不動産業者、町の出納室長。欲望と思惑は複雑に絡み合い、互いを取り返しのつかない地点へと追い詰める。情事と裏切り、そして二つの巧妙な殺人の後、彼らの目に映った世界とは?八〇年代半ば、バブル期の和歌山を舞台に、怒涛のスリルと静謐な思索が交錯する―。著者の新たな到達点を示す傑作長篇。迫真のクライム・ノヴェル。(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.00pt

籠の鸚鵡の総合評価:9.00/10点レビュー 14件。Bランク


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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(8pt)

欲望に振り回される男と女

辻原登(初めて読んだ)の長編小説。80年代の世相を上手に切り取った、読みやすいクライムノベルである。
1980年代の和歌山県、田舎町の生真面目で堅物の出納室長・梶は、ふと立ち寄ったスナックのママ・カヨ子からの意味深な誘いにふらふらと乗ってしまい、関係を持つようになったのだが、それをネタにカヨ子の情人のヤクザ・峯尾に脅迫され、公金を横領するハメになった。山口組と一和会の抗争に巻き込まれた峯尾は、組の命令で相手の若頭を殺害したのだが、対立組織はもちろん、自分の身内の組織さえ信用できず、一人で隠れたのち、タイへの逃亡を計画し、その資金を梶から脅し取ることにした。一方、カヨ子の夫だったのだが、峯尾に脅されて別れることになった不動産屋・紙谷は、峯尾の計画を知り、金を横取りしようと目論んだ。、田舎の公務員、ホステス、ヤクザ、不動産屋が入り乱れての色と欲とのドタバタは、やがて殺人事件へと発展した・・・。
バブルの始まりの頃という時代背景が生きており、登場人物のキャラクターもしっかりしているので、ストーリーもエピソードも非常に面白い。黒川博行の疫病神シリーズや吉田修一の犯罪小説に通じるテンポの良さと現実感があり、ぐいぐい引き込まれていく。
エンターテイメント系のクライムノベル好きには絶対のオススメだ。

iisan
927253Y1
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.13:
(5pt)

尾行がいい

尾行のサスペンスは白眉の出来。襲撃シーン等は淡白過ぎ。プロットは巧妙で面白いが計画がうまく行き過ぎで、やや偶然に頼り過ぎな面が玉に傷。地理の説明が詳し過ぎで遠方の人には理解困難。もっと英子をメインにおいて活躍させて欲しいと思った。アナクロニズムには神経質に書かれていて感心したが、当時缶入りの緑茶はなかったはず。
籠の鸚鵡Amazon書評・レビュー:籠の鸚鵡より
4104563064
No.12:
(5pt)

満足しました。

きれいで、問題もなく、良かったです。
籠の鸚鵡Amazon書評・レビュー:籠の鸚鵡より
4104563064
No.11:
(5pt)

おじさん向き

私は文藝春秋の書評を読んで書いましたが、面白いのは面白いけれどおじさん向きの部分が多かったような気がします
籠の鸚鵡Amazon書評・レビュー:籠の鸚鵡より
4104563064
No.10:
(5pt)

素晴らしい

素晴らしい作品だった。

謎が謎を呼ぶミステリーでもなければ恋愛小説でもないので、読む前は気が進まなかったのだけど、一旦読み始めると、本を閉じることができないほど引き込まれる。

これほどまでに日本語が美しく正しい作家は今時珍しい。
圧倒的な日本語の美しさと文章力である。

最近の小説は「キャラ立ち」させようと極端な特徴を備えた登場人物を登場させがちだけど、この小説は違う。
全員がごく普通の人間である(ヤクザを普通というかは別として)。
それなのに全員がキャラ立ちしている。
個々の登場人物にリアリティがあり、全員に味がある。
これは作者の力量ゆえだと思う。

美しい日本語で淡々と描かれた深い人生模様、交差する人間模様が大変よかった。
籠の鸚鵡Amazon書評・レビュー:籠の鸚鵡より
4104563064
No.9:
(4pt)

まさにベテランの味、飽きさせない!

愛欲小説か痴情小説かと思わせるような導入から、老人詐欺、銀行犯罪、そして全編を貫く暴力団抗争へと巧みな物語構成となっている。登場人物達の性格付けや彼らが如何にして接点を持ち絡み合っていくのかも、とても旨く描かれている。物語は、後半の組長暗殺を巡るスリル溢れる展開で一挙に盛り上がり、そして思いもよらぬ結末を迎える。陰惨な結末の多い昨今の犯罪小説のなかにあって、何かホッとする後味の良い終わり方であった。まさにベテランの筆致により飽くことなく楽しむことが出来た。
籠の鸚鵡Amazon書評・レビュー:籠の鸚鵡より
4104563064



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