自称探偵小説作家の井手江南に伴われ、エマ子は恐る恐る不気味な洋館の中へ入った。

江戸を舞台に、人形のような色男である佐七が繰り広げる推理劇。最初で最後の大全集。

秘密を抱える旧家で育った少女が見つけた、古くて新しい家族のかたち。大阪万博に沸く日本。

天才発掘師・西原無量は、戸川海運会長の孫・理人の依頼で、香川県丸亀市本島に向かった。

巨大書庫・仙文閣。そこに干渉した王朝は程なく滅びるという伝説の場所。

心から笑える日は来るのだろうか。

「小説は、好きですか?」わたしたちはなぜ物語を求めるのか。

至高のAI『タイタン』により、社会が平和に保たれた未来。人類は“仕事”から解放され、自由を謳歌していた。

堂場瞬一史上売上NO.1シリーズ第4弾。 最強のトリオで、警察内に潜む闇を打ち砕け。

四宮大学で舞衣がMr.キュリーこと沖野と出会って三年。今年も「思い通りの夢」が見られる薬など奇妙な相談が寄せられる。

一つの身体に宿った“七人の僕”。曜日ごとに切り替わる人格のうち火曜日担当が僕だ。

小倉在住のシングルマザー・門島由紀恵が穂高岳登山中に命を落とした。

専業主婦の美佳は、夫の大介がいまだにかつての友人たちと遊んでいることに不満を募らせていた。

ホームレスを強制退去させた公園の治安を守るため、ボランティアで見回り隊が結成された。

透明人間による不可能犯罪計画。裁判員裁判×アイドルオタクの法廷ミステリ。

突如浮上した、学校代表の「読書感想文」盗作疑惑。疑心はやがて教室をのみ込み、職員室は地獄と化す。

さまざまな立場のふたりが紡ぐ七篇の日記が謎を呼び、そしてある真相へ繋がっていく―。

新妻の「秘密」は誰も知らない。ただ一人殺人者を除いては……。

12ヵ月連続刊行4冊目は、累計127万部突破の大人気「音楽ミステリー」シリーズ最新刊です! 天才ピアニスト・岬洋介が旧友の危機を救うため、地球の裏側から急遽駆けつける。

17歳の春休み。 東京での暮らしに嫌気が差した船見カナエは、かつて住んでいた離島・袖島に家出する。

いいね! 実にきなくさい。ここで幽霊男爵のお出ましとしよう――。

ヒロインは、全員嘘つき。

不可能任務を見事達成した新生スパイチーム『灯』。次のミッションは冷酷無惨の暗殺者《屍》の殺害。

流行り病に襲われた御薬園に立ちはだかるは目付・鳥居耀蔵ー草介絶体絶命。

蠱毒(こどく)の小説集 開けば毒に包まれ 読めば笑いと戦慄で震え…… 筒井康隆の小説は蠱毒である。

東京都世田谷区の住宅街で投資ファンド会社を経営する中年男性が刺殺され、捜査一課の樋口顕も現場に急行した。

新進気鋭、豪華執筆陣による警察小説アンソロジー。男の遺体に残された謎の傷痕とは……「星の傷痕」(麻見和史)。

「ぼくが殺しておけばよかった」中学三年の不良少年・樋田真俊が何者かに刺殺された事件。

読書が嫌いな高校二年生の荒坂浩二は、ひょんなことから廃刊久しい図書新聞の再刊を任される。

当代きってのミステリー作家7人、華麗なる競作!昭和三十九年十月――。

己の野心のため「使える手駒」を探す、小学生らしからぬ小学生・供犠創貴は、赤い髪に赤い瞳の転校生・水倉りすかが『赤き時の魔女』の名を持つ魔法使いだと知る。

アメリカで超常現象研究チーム『セクションO』が忽然と姿を消し、日本では著名なUFOライターが殺された。

探偵のもとをひとりの少年が訪ねてきた。 「友達のお父さんが死にました。

この中学は、危険すぎる…!? 渋神中学に、ぶじに合格した未奈と春馬。

退場からが、人生だ。 「普通の人はいつ会社をやめるんやろ」。

将軍暗殺の企てを探るため、魚之進は南町奉行・筒井和泉守に連れられて生まれて初めて江戸城の門をくぐる。

大崎署の刑事・安西京香は警視庁への昇進が決まっていたが、薬科大生を中心とした服毒自殺事案が発端となり、1年間の休職を余儀なくされた。

秀吉が一夜にして築いたとされる墨俣城。家康は、そこに一夜で天守を造ってみせるという。

電機会社の資材課に勤める寿子にとって、女手ひとつで育ててくれた母親は、優しくて誰よりも仲良しの友だちだった。

「警視庁最悪の警部」が帰ってきた! 本格ミステリーの“お約束"をことごとく踏み荒らしてきた大癋見警部の、今度の獲物は芸術の世界──名画、名筆、名曲をめぐる事件に、今度はあの「芸術探偵」も参戦。

新進俳優として注目されていた兄が、自分をかばい交通事故で亡くなった。

北町奉行が異例の若さで定廻り同心に抜擢したのは、萬七蔵、三十五歳。

東京町田市で女子大生の仲良し二人組が拉致誘拐され、一人が殺されバラバラにされたうえでマンションのバスタブに浮かべられた。

鷹矢、幕府に盾突く! よりあらわになった対決姿勢 闇に蠢く権力者たちの思惑が 複雑に交差するーー 京に激震が走った。

「私」のモデルは作者本人。

75歳の三枝修一郎の死体が北千住の安アパートで発見された。

東京オリンピックを控え、警視庁の十津川警部は、警備計画について、連日、討議を重ねていた。

はぐれ研究者たちの情熱溢れる理系エンタメ小説! 「津波監視システムの実現に手を貸して欲しい」――。

物語の舞台は、文政13年(1830)の京都。

政府の圧政や麻薬組織の犯罪が続き、難民流出が絶えない中米の小国コルドバ。

東和地所の専務から企業交渉人・鶴谷康に持ち込まれた相談は、関西の大京電鉄が社運を賭ける夢洲開発事業を巡るトラブル処理。

売れないカメラマンの仁はある日、窓辺に立つ美しい少女・陽を偶然撮影する。

奨学金免除の為しぶしぶ刑務所の医者になった是永史郎。患者にナメられ助手に怒られ、憂鬱な日々を送る。

佐々木磐音は、南町奉行所定廻り同心・木下一郎太の相談を受ける。

司法試験をトップで合格した司法修習生・岬洋介。

無趣味の元刑事がみつけた道楽は、都バスの小さな旅。シルバーパスを利用して東京各地を巡りながら、謎と事件を追う。

東京オリンピックが開幕して賑わう横浜駅前でバイク暴走事故が起きる。

無双大学文学部の教授で、ミステリー作家でもある芥川竜介。

彫刻教室で助手をしながら仏師を目指している「ぼく」こと織田真人には、ある特殊能力があった。

昨日と同じ光景が繰り返される学校で、俺は時間がループしていることに気づく。

「ママは大人を卒業します！」シングルマザーで小説家の母親が突然の宣言。

テレビからキャスターの声が流れた。「浜松市内のスーパーで拉致監禁事件が発生しました。

路線バス旅のコーディネイターの「私」は、同好の士で元刑事の炭野と出会う。

就活で連敗続きの女子大生・唯。

「夜の記憶」―『十三番目の人格―ISOLA―』『黒い家』の本格デビュー前に書かれた貴重な一編。

博徒たちの間に戦後の闇が残る昭和57年の広島呉原。

社会の闇を疾駆するノンストップノワール! 食材偽装の告発に絡み、子会社に左遷された50歳のサラリーマン、入矢悟。

SNS炎上、不倫スキャンダル、借金まみれ。人生崖っぷちの人々を攫って匿って問題解決!それが、誘拐屋。

家族でも見分けられない双子、舞原月乃と今宵。月乃は誰からも好かれる朗らかな性格で、妹の今宵は大人びた物静かな少女だった。

やがて150人以上の被害者を出し、日本中を震撼させる自殺教唆ゲーム『青い蝶』。

今は亡き父が凶悪犯だったために高校のクラスメイトからいじめの標的にされた優莉結衣は、沖縄への修学旅行中、ついに我慢の限界に達しホテルを飛び出した。

檻の中に囚われ、折檻される美青年の不条理な日々に、どんでん返しが待ち受ける「悦楽園」。

日本屈指の歌劇団の主宰・原さくらが、東京公演を終え大阪公演を控えたわずかな間に姿を消した。

広島県呉原東署刑事の大上章吾が奔走した、暴力団抗争から2年。

密室状況の第一美術準備室で、何者かに襲われた女子生徒が発見された。

「知られざる傑作がある」と言い残し、世界的に有名な画家・山岡がこの世を去った。

名門・師団坂法律事務所。しかし創設者を喪って以来、事務所の経営は下降の一途。

悔い改めなければ、三つの魂が地獄に落ちる―。心霊現象が相次ぐ湖畔のペンションに、不吉な予言が告げられた。

人の心は、 鬼よりも不可思議で恐ろしい 恐怖、哀切、妖艶、感嘆―― 鬼にまつわる説話を大胆に脚色した、奇想と怪異の短編集。

警視庁捜査一課内に新設された強行犯特殊捜査班、通称「SM班」。

『消失グラデーション』の著者が放つ、探偵アクション&ミステリー! 元敏腕刑事の遊佐龍太が営む探偵事務所「ドラゴン・リサーチ」。

北海道、小樽。男子高校生のルカの世界は「あやかし」だらけ。

年の瀬が迫り、慌ただしくなる東京駅。新人女性警察官の恵平は、置き引き犯からスーツケースを押収する。

東京出張篇、ついにクライマックス! 引き裂かれた小春と澪人の運命は!? 東京に災厄をもたらそうとする黒幕に拉致されてしまった小春。

「御指を、いただきたく存じます」洗足伊織のもとに現れた老婦人は、妖人“鬼指”と名乗る。

大森署の矢島は火災現場の冷凍倉庫で身元不明の五体の死体を発見する。死体は誰の手で何のために保管されたのか。

五輪出場に人生を懸けた体操選手に向けられる愛と憎悪。今、運命の跳馬がスタートする。

ホラー界に新ヒロイン誕生!ホラー小説大賞初の〈大賞&読者賞〉W受賞作。 毎晩夢に現れ、少しずつ近づいてくる巨大な虫。

第5回角川文庫キャラクター小説大賞《大賞》作!やさぐれ弁護士×天才少女 弁護士・海棠忍は、しがない法律事務所で依頼に振り回される日々を送っている。

小説『昏い天使』で新人賞を受賞した、フランス帰りの美青年作家・宗像冬樹は、予告した第二作『黄昏の館』を書きあぐね、酒浸りの日々を送っていた。

2020年7月。

30代、女の人生の分かれ道。

「死香」を食べ物の匂いとして認識する桜庭潤平。潤平の特殊体質に興味を抱く分析学のエキスパート・風間。

本アンソロジー第2巻では、1920年代から50年代にかけて書かれたさまざまなジャンル―都会小説、ハードボイルド/私立探偵小説、謎解きミステリ―の逸品を通し、短編ミステリの発展と多様化を概観する。

沖縄南部開発の利権を求め、暗躍するいくつもの影。

医師の辰史のもとに父が死んだという知らせが届いた。名家出身の父の後継者として雪深い山に建つ屋敷を訪れた辰史。

こんな逸話ばかり集められたら死んでもいい! 実話怪談作家 川奈まり子 いきなり文庫! 恋愛小説家のいつきは、旧知の元編集者から怪談の収集を依頼される。

『學藝員9010』と称する人物が、ウェブ上に爆破予告動画を投稿した。猶予は9時間。

刑事であった夫が殉職後、強行犯係の刑事として、また一人娘の母親として日々を過ごす羽角啓子。

詩帆17歳の誕生日デートは岡山の「大原美術館」、ピカソ〈鳥籠〉のまえ。それからふたりはいつも一緒だった。