オートバイと激突して相手を死に追いやった遠野は、家に逃げ帰り車を修理に出す。

嘘でもいい、インチキでもいい、殺人事件を！テレビ界にこの人あり、“やらせの三太郎”と異名をとる迷ディレクターとスタッフが東京湾の無人島で遭遇した奇々怪々な大事件。

あの夏、“ぼく”は江川との甲子園対決を夢みる一人の高校生だった。

名泥棒の今野淳一と妻の警視庁捜査一課の名刑事、真弓がソファでくつろいでいるところへ、「事件です!」と部下の道田が飛び込んできた。

菊池隆友・鳩子の夫婦は、返すあてのない借金に切羽詰まり殺人を請け負う。

人気急上昇中の女優、小月さゆりが殺された。そのニュースは村岡智子にとってショッキングなものであった。

密室で毒死したリリイと6階から転落死した奈美。祇園のクラブ「花屋敷」のホステス二人の死は自殺か、それとも…。

澄みきったバリ島の空に、心地よいエクゾースト・ノートが溶け込む。

著者曰く、「最初の一冊だけで終るはずだった小説」。

紀ノ国屋文左衛門vs. 奈良屋茂左衛門。 巨万の富を得た豪商が繰り広げる、プライドをかけた闘い……。

港町N市―市長を巻きこんだ抗争から2年半が経過した。

「忘れたくないんだ」「なにを?」「自分が男だってことをさ」「血だるまになるのがそうなのか?」「時にはな」…助けを求めて泣いている女のために、男はどこまで生命を賭けられるか。

警視庁に「火の国」で殺人が起こると投書してきた井上正則が殺害された。

大学時代の同人誌仲間・阿部からの誘いに応じ、矢代と妻の由紀は、原田とそのフィアンセとともに、5年ぶりに水戸を訪れる。

母親殺しの容疑で逮捕され、無実を訴えつつ憤死した口の利けない少年の声なき叫び!ヒューマニズムに裏打ちされた初期の秀作。

10月1日午後2時50分、強い西風のむこう側から、黒いスーツの女が新横浜のホテルにあらわれ、1時間後306号室で男が死体となって発見された。

人間の英知を集めて完成した、人工の理想の海上楽園都市“アフロディーテ”に夢を託して移住した青年・蒔田雄一を待つ試練とは何か?美少女アニタを巡る若者たちの熱い思い、権力者たちとの熾烈な闘い、雄大な陸海に展開するニュー・メカ群…。

他人を傷つけ、自分も傷つく。はりさけそうな胸をおさえて涙を微笑で隠す危ういとしごろ…。

眼鏡は取りたくありません―ラッカーで真黒に塗りつぶされた競泳用の水中眼鏡をかけた女の態度は、かたくなだった。

梅雨の訪れと共に駒津家に届けられる奇妙な葉書。裏には筆書きでただ一文字『願』と書かれていた。

みつめる土地の底から奇妙きてれつの手がでる足がでるくびがでしゃばる萩原朔太郎の詩そのままの異様な他殺死体が発見された。

スケボーをはいた老犬が挑む愛の物語。疾走しろ!希望を生きのびるために。

葵と弥生、不思議な縁の糸で結ばれた2人の孤児。そのいずれか一方が大企業の継承権を持つ娘だという。

「鮎川哲也さんは謎と論理の小説に優れた、ごく少数の作家の一人である。

女優・弟子・人妻と乱脈な女性関係をもつ、新興の茶道「桃山流」家元・二条院良孝に突然の悲報が…。

思わぬゆき違いから結びついて、たがいに激しく憎悪しあうようになった男女が、太平洋にただよう小さなヨットの中で殺意をむき出しにして対決した。

胸を病み、ある事情から絵筆を捨てた絵描きの「私」は、結核で夫を亡くした寂しげな影をもつカフェの女給鈴子とめぐり会う。

夏の高原で開催される名門女子高の林間学校。

ルポライターの浅見光彦のところへ大きなダンボールの包みが、警察庁刑事局長の兄へのお中元にまざって届けられたのは、梅雨も中休みという静かな日だった。

ドイツ人とミクロネシア人と大阪人の混血にして、ヨーガと奇術の達人ヨギ ガンジー。

週刊誌記者・青木は「はやぶさ」の車内で“薄茶コートの女”を取材し、写真を撮るが、何者かにフィルムを抜かれ、女は、東京の多摩川に水死体で浮かぶ。

昼下がりの東京・丸の内、人通りの絶えたビルの谷間で老婆の絞殺死体が発見された。

山口地検の赤かぶ検事・柊茂は痩せて頼りなげな男である。しかし赤かぶ検事に不可能はない。

中川麻矢は友人・石田ユミの結婚式で新郎・杉原次郎の兄・太郎を紹介され、交際を重ねて結ばれた。

北の果ての網走刑務所で刑期を終えた元刑事・橋本豊は、刑務所内で死亡した仲間の遺品を、友人に届けるために、南の国、宮崎へ向かった。

踊り子5号を爆破する、という怪電話をうけて、当局が走行中の電車を止めたところ、車中に男の死体が…。

大井川鉄道を走るSL展望車の展望デッキから、若い女が姿を消した。

昼下がりの東京・丸の内、人通りの絶えたビルの谷間で老婆の絞殺死体が発見された。

ソビエト大使館員殺害容疑で精神鑑定中の大学教授・荻野が、突加口走った聞き慣れぬロシア人名。

ラテンの熱い血をみなぎらせ、男は帰ってきた。港町N市―妻を失った男には、闘うことしか残されていなかった。

紳二は心配でならなかった。婚約者の素子の様子がヨーロッパから帰って以来、どうもヘンなのだ…。

マル・アデッタ星域会戦によって、皇帝ラインハルトはイゼルローン要塞を失陥した。「してやられたか、またしてもあの男に!」。

妻の身代りとなって、殺人の罪に問われた戸田。それから20年―。

少女が別れていった母に殺意をいだくとき…。最新推理ベスト小説集。

同僚を斬殺した主人公に討手がせまる。しかし、身を隠す暮しのうちに、人の情けと心意気があった。

高知行きのフェリーから転落死した男には巨額の保険金がかけられていた。2年後、東京のマンションで男が奇怪な自殺をとげる。

名前が何となくおかしい。「田」。

ある朝、駅…。人々は、新たな運命をになって旅立つ。

「黒ビルグループ」という一大企業王国の総帥黒河内慎平は、些細な口論から、かねて不仲であった息子にマンションの10階からつき落された。

アベックが集まるので有名な沼のほとりで、若い男女の死体が発見された。

欧米の探偵小説に造詣の深かった

消されたワープロの中身は?角兵衛獅子の囃子が母の出生の謎を彩る!推理特別書下ろし。

昭和61年8月18日午後10時26分、上野駅19番線ホームに上越新幹線〈とき418号〉が入ってきた。

M**湖の湖底は水死者の集う墓場。不意の嵐にくつがえった釣船から放り出された漁師。

古都金沢で消息を絶った親友の行方を追ったOLの身にふりかかる危険。

驚愕!新説「北斎は隠密だった」を実証する。

正月気分もさめやらぬ1月17日朝、銀座裏の妾宅で、女あるじ折竹雪枝がガス中毒死した。

新聞記者絞殺事件を引き起こした地方都市の勢力争いと巨大な財閥の影…。推理特別書下ろし。

事件の鍵を握るか、美貌の御曹子?はみ出し刑事・沖竜介の推理が冴える!推理特別書下ろし。

小錦ばりの巨体の持ち主・小林アザミと美人テキスタイル・デザイナーの鮎川えりかは、おいしいものをたくさく食べるという固い絆で結ばれている。

その町は、北海道の北部・天塩川の中流域にあった。明治の初期、農業を営む者は皆無の、不毛地帯であった。

漫画家志望の大男・大日向陽は、元ソープランド嬢の影子殺しの犯人を追った。

俺の肩の上であいつは死んでいった。友の死を悼み、おのれの死に怯える青年技師。

桐生傀。25、6歳、長身。

若きインテリ総会屋・井田有生のもとに、1通の封書が届けられた。

「探してくれ、熊のぬいぐるみを!爆弾が入っているんだ!」爆死した大学生中原の部屋から、少女がぬいぐるみの熊を持ち去った。

持ち主に悲運を呼び込むぬいぐるみ(テディ・ベア)の謎。

謀略の影を抉る問題作。次々に発見される他殺体!一見、別々と思われた事件をつなぐ黒い糸。

分裂病と覚醒剤中毒の治療・研究に成果をあげている南仏、マルセイユの大学病院で首なし死体がみつかった。

寝台特急「ゆうづる7号」で郷里青森へ向う同窓生が次々に殺されていく。

寝台特急「ゆうづる7号」で郷里青森へ向う同窓生が次々に殺されていく。

欲望と殺意をのせて列車は行く!今日も十津川警部は東奔西走。

華道・東流の小川麻衣子が毒殺された!京流の久条麗子とともに、華道界をになうホープだった彼女こそ、名探偵・キャサリンが華道を習うはずの人であった。

恋人に捨てられた和美は妊娠していた。

はじめまして。あたしの名はシルビア、勤め先は吉原のソープランド、〈仮面舞踏会〉。

男はな、牙をなくしちゃなんねえ。いざという時にゃ牙をむけるのが男ってもんだ。

“天才ジャズ・ピアニスト”と賞讃されながら、麻薬の揉めごとからヤクザに左手首を切断された男、風間四郎。

濃霧が県道を閉ざし、誰も出られなくなった日、町はティラノサウルスが飛び交う白亜紀の世界へと変貌した!やり手の父を持つ無気力な直己、両親を事故で失った夏樹、孤独なタバコ屋のシズ婆さん、喘息で休学中の麻子、小料理屋のおかみ桂子、学習雑誌に記事を書きながらサボテ

美人添乗員を含む8人の日本人観光団が、“黒い貴婦人”の愛称を持つ名蒸気機関車C57に乗って、東南アジアを旅しようと小国アンダカムを訪れた。

ある日、遊園地のお化け屋敷に迷い込んだ少女ピコタンは、女の子の幽霊に頼まれて入れかわる。

四条河原町の繁華街に隣接する寺の住職が血の海に転がって、都市再開発の波は札束の舞う嵐を呼び、日本最大の茶道流派・桂小路の暗躍の噂のなか、映画製作のため京都滞在中のアクション・スター鈴鹿進一郎を事件の渦中に…。

集中豪雨がもたらした土砂崩れで、列車は駅と駅とのド真中で完全にストップ。

俺の名前は、キッスのシロー。ギャルとギャングが入り乱れる悪人海岸で探偵稼業。

小柄で、よく締まったスポーティな体つきの宮川佐知子は25歳のOL。

幼稚園からずっとS女子学園育ちで、家庭にも恵まれ、何不自由なく育った上流社会の娘、真由子。

女子大生の亜由美とダックスフントのドン・ファンは、素人探偵コンビ。いつしか事件にまきこまれる。

ここは宇宙の番外地。

平凡なサラリーマンが、ねごとで妻にもらした見知らぬ男への殺意。ねごとでの殺人計画はしだいに具体化していく。

半七捕物帳は、著者綺堂が、江戸

人間の再生と救済―新しい物語文学の誕生。

時間が作り出し、いつか時間が流し去っていく淡い哀しみと虚しさ。

幕末の志士の中でも、清河八郎の評判はきわめて悪い。「変節漢」「山師」「出世主義者」とまで、ひとは呼ぶ。

山陰線を走る特急「おき3号」で、写真家の石田友二が刺殺された。

気鋭の青年実業家としてマスコミの話題を独占している沖邦彦がテレビを通じて花嫁を公開募集した。

プロ野球の若きエース梶は、八百長容疑で球界から追放された。

S県の大学教授訪中団の一員・入江章介から玉嶺の磨崖仏を視察希望にあげられて中国当局は戸惑いを示した。

千草検事は、路地からとび出した女の、異様な姿に目をひかれた。

インドネシアから独立した人口百万余の島国スマリ。

人びとの愛と祈り、ついには運命そのものを担って走りぬける名馬オラシオン。

物見の塔、無窮の滝、版画画廊、球形住宅…天才画家エッシャーの描き出した超建築の街カストロバルバの不可解な連続殺人、幻想の都市を訪れた夢探偵万治陀羅男はこの白日夢的世界に事件の謎を追うが。