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ABC殺人事件
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【この小説が収録されている参考書籍】
ABC殺人事件の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.21pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全104件 1~20 1/6ページ
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ABC殺人事件。以前、堀田善衛さんの翻訳本があると知って図書館で借りて読んだのですが翻訳文への期待が大きすぎたのか内容が良いわりに今ひとつの印象が強く残っていました。 翻訳家として信頼できる深町真理子さん翻訳を書店で見つけて購入しましたが割合近年読んでいたので後日読もうと置いていました。今回、深町真理子翻訳のABC殺人事件を読んで翻訳の良さに感服しました。 アガサ・クリスティーはかなり読んでいますがアガサの翻訳本としてはベスト1だと感じました。 原作がすぐれていること、すぐれた翻訳で読めることの幸せを深く感じました。 | ||||
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綺麗 | ||||
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「そして誰もいなくなった」が好きなので こちらも読んでみましたが、私には合いませんでした。 文脈に違和感を感じてなかなか内容が入ってこず、没入できませんでした。 読んでいても眠くなってしまい、読み終わるまで長かったです。 | ||||
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イーディス・ネズビットという児童文学作家の名前が出てきて、この作家が読書傾向を決定すると、ポワロは断ずる。本当にそうだろうか。角野栄子の本を読んでいたからといって、魔女に取り憑かれているとは思わないだろうし、ジブリファンだと指摘するにはやや難があると思う。こう考えるのは、巷に本が溢れている、現代に生きているからだろうか。 ひょっとすると、当時、子供の娯楽は限られていて、さらには、児童用の本は限られた裕福な子供たちだけが読め、それはある傾向を示しているという、世間の了解があったとでもいうのだろうか。もしそうだとすると、外国人であるポワロが、英国の児童文学の傾向を知っていたという設定は、読者に、特に、イーディス・ネズビットを知っている読者にとっては、かなりの衝撃を与えたのかもしれない。そうだとすると、アガサ・クリスティさんは、証拠というのは脆弱な小ネタを、それなりのインパクトを持たせて、出来事の傍証や補足的なものとして描き、読者に示すことのできる作家ということなのだろうか。 | ||||
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このミステリ、子供の頃に確かあかね書房で読んで以来だと思うので、半世紀ぶりくらいの再読になるかと思います。 で、トリックの肝(きも)となる部分は覚えているように思ってたんですが、それが実際は曖昧で不正確だったりしたんで、今回の再読はかなり楽しめました。 殊に、著者クリスティーによる誤誘導にまんまと乗せられてたどり着いた終盤、われらがポワロによる推理の披露(ひろう)、その長広舌(ちょうこうぜつ)をふるうシーンは、スリリングだったなあ。わくわくしちゃいました。 にしても、この作品、1936年(昭和11年)に出版されてるんですねぇ。改めてびっくりしました。だって、現代でも十分に通用する、てか、極めて現代的な犯罪と言ってもおかしかないんじゃないかって思ったから。犯人の悪辣な企みだとか、ミステリとしての構造だとか、実に上手いこと練られてんなあって、ほんと、感心させられましたわ。 訳文は、不自然な日本語の文章などもなく、引っかかることなく読んでいくことができました。 ひとつ不満なのは、クリスティー文庫の表紙カバーの写真すね。なんて安っぽい写真を持ってきたんだろう。せっかくの名品が台無しやん!て、私はそう感じましたんや。 | ||||
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そし誰は、かなり昔に読んで、 真相ずるいなと思ったんですが、 それなりに昔に読んだこれは、 首肯しました。 伏線はカタルシスにつなげてくれるとうれしいです。 本書と少し関係ないですが実写ドラマ版のあの人が、 見た目や声優さんの演技的に人が良さそうだったのも、 相乗効果で後味良さ引き立ててくれました。 そし誰、オリ急、カーテンは若干もやっとしましたが、 これは好きです。 カーテンもミステリーでなく、 正義とは何かを問う哲学書として読むならまだ良いのですが。 | ||||
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2003年の新訳。訳者の深町眞理子が推薦文で書かれているとおり、これは劇場型犯罪小説の先駆けといえるものかもしれない。それも、たいへん面白く読ませるところは、さすがクリスティ。ただ、連続殺人事件とポワロという取り合わせが、なんだかしっくりこない。犯人が挑戦状を送り付ける相手は、やはりポワロじゃなくて、ロンドン警視庁であるべきではないかと思ってしまう。手紙は、殺人の予告であって、謎解きの挑戦というわけではないので、ポワロもやりようがなく、なんとなく手持ち無沙汰な感じ。最後は、ポワロらしい謎解きで終わるが、自分はどちらかというと謎解きよりも、予告された連続殺人が行われていくところを面白く読んだ。クリスティもポワロよりも、犯人のことを書くことに力が入っているような気が・・・。無理やりポワロものにしないで、連続殺人の捜査ものとした方が、劇場型犯罪小説として素直に楽しめたのではないかと思う。でも解説を読むと、まず謎解きがあって、そこから連続殺人という発想で執筆されているようである。ミステリーの女王としては、それは当然か。いずれにせよ面白い本であることには変わりがない。チラっとスタイルズ荘のオチが書かれているので、先にスタイルズ荘は読んでおいた方がいいかもしれない。それにしてもクリスティ、多彩な作家ですね。 追記)スタイルズ荘を読んでみると、オチといえるほどのものではありませんでした。 | ||||
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アガサ・クリスティーの探偵小説。 被害者の名前にABCが含まれる連続殺人事件。エルキュール・ポアロが登場が登場していつものように解決していく。 他のエルキュール・ポアロと比べるとちょと複雑だっかなという印象。最後のどんでん返しは素晴らしいが、そこに行くまでに少々混乱した。 いつもどおりのアガサ・クリスティーのクオリティ。 なかなかおもしろかった。 | ||||
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犯人が意外だったので驚きでしたポアロの推理も相棒のヘイスティングスも良い味があってよかったです楽しかった | ||||
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久しぶりに読んでアガサクリスティーの魅力を再確認した。 | ||||
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大人になった今読み返すと、正直ちょっと無理があるなあと思うものの、ストーリーやハラハラさせられる展開は大変よくできていて、特に若い読者にお勧めしたい名作だと思います。で、児童向けの偕成社文庫版に対する評価なんですが、本文と矛盾するイラストがあるんですね。また、第3の被害者がクラークというのですが、小学生はクラークの頭文字を「K」と思うのです。「Clarke」とルビを打つべきなんじゃないでしょうか。児童向けの文庫としては作りが甘いというか不親切だと思います。 | ||||
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これこれの日にこれこれの場所で、殺人を犯すという挑戦状が、ポアロのもとに届き、実際にその日にその場所で、殺人事件が起きる。……それが4回続いて起きる。……4回目で、犯人が特定され逮捕され、めでたしめでたし……と思ったら、何と……という話。……今読んでも、発想とか、十分新しいです。 ……こういう本を読むと、さすが推理小説の女王と言われるだけのことはあると思います。 ……推理小説好きな人なら、読んで損はないでしょう。 ※ネタバレ 推理小説というのは、まず犯人が意外な人物であるというのが、原則ですが、その”意外である”と言うのは、最初に事件が起きたときに、関係者が一通り出揃う、その中の”意外な人物”でないと、つまらない。……いくら意外でも、事件のあとに出揃うメンバー以外に、あとから登場した人が犯人だというのは、読者が推理する余地がないから、推理小説としてはつまらないし、質が落ちる。……だからこの話も、最初に犯人とされた人物は、あとから登場しているので、この人物ではないということが、大体分かります。……いやしくも”ミステリーの女王”であるアガサが、そんな話を書くわけないから。 | ||||
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小学校低学年の息子が、子供向けにリライトされた、この作品を持っていた。いかにも子供に受けそうな趣向だが、大人が読んでも、納得の名作であった。 ポアロに犯行予告状を送り付け、ABCの順で殺人が行われたのはなぜか。犯人は決して精神異常者でなく、計算づくであったわけだが、なるほど、と合点がいった。 作品の構成が巧みで、あえて精神異常な容疑者を描く事によって、なかなか真相を悟らせない。本作で、クリスティーが編み出した、トリックを先行作として、多くのバリエーションが生まれたようであるが、やはりオリジナルは偉大で、最大限の評価をしたい。 | ||||
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ポアロシリーズの11/33作目。アガサ・クリスティ全作の中でも5本の指に入る名作とされています。法月綸太郎によるあとがきによれば、被害者周辺の内部ではない、外部の犯行で、一見、無関係に見える連続殺人事件に隠された繋がりである「Missing Link」を暴いていくテーマの完成形という評価を得ている作品らしいです。 ABCという名前の犯人からポアロに届く不敵な挑戦状とも思える殺人予告や、ABCの順番で、地名と人名を絞った犯行現場と被害者は、事前にかなりターゲットを絞り込めるとはいえ、それでも数百、数千人の誰かが被害者になるわけで、ちょっとしたテロ犯罪のような際どさがあります。 この作品の後から無数の似たような小説や映画が作られてきているので、今読んでもそんなに新鮮味は感じませんが、作品発表当時は斬新さに度肝を抜かれたのではないかと想像します。 私見ですが、トリック小説としては面白いことは認めますが、実際に犯人のつもりでこれを実践しようとすると無数のハプニングによるリスクがあり、まずこんなことはしないだろうと思います。加えて、ポアロの最初から見通しがあるかのような落ち着いた態度も、非現実のような気がします。まあ、そういうのも含めて楽しむのがポアロシリーズなのですが。 | ||||
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大昔、読んだ時にはとっても感銘を受けました。理由は簡単!初めて読んだ本格的な推理ミステリーでしたので、まだミステリーの王道とかよく分かっていませんでした。この後、クリスティーの作品も含めて、ミステリーを多読しましたが、こういう作品の犯行のノウハウがなんとなく分かってきました。ネタバレになりますが、本当に殺害したい人間だけ殺せば、直ぐに容疑者になり、犯行がバレます。コレを避けるため、一風変わった連続殺人にして警察を撹乱し、自らへの容疑を逸らし、愉快犯の犯行として迷宮入りにするという大胆極まりない犯行です。 本当に犯人は悪質極まりない冷酷な殺人鬼です。本件もよく読むと第3番目のcの犯行が本命であり、殺害動機の一番強い人間が犯人に違いないと分かるものなのですが、それをうまく撹乱するところがプロ。クリスティーのうまさですね。 だから、ある程度、この種のミステリーに親しんだ読者は犯人が誰か?察しがついたかもしれません。当時の私はど素人でしたので、クリスティーの撹乱戦術に騙されました。最後まで読んで納得。悔しい思いをしたひとりです。 今なら、私も成長したので、もう騙されませんよ。こういう強がりで論評を終わりたいと思います。ちょっと強がったかな!許してくださいね。 私と同じ思いを共有する方は、私自身、エルダリー世代になったので、みんな、この手の小説にはそれなりの免疫のある方ばかりかな。 でもまだまだミステリーは底が深い。あっと驚くものが次から次に出ているようです。いい時代に生まれました。ワクワクドキドキを楽しみましょう。 拙い書評に付き合わせてすみませんでした。ありがとうございます。深謝あるのみです。 | ||||
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クリスティのその作品がいつ書かれたのかということを考えないと評価は難しい。というより「推理小説」そのものが日々洗練され、進化しているわけで、それらの下敷きというか土台に本作のような作品がある。サイコパスによる連続殺人が読みたいのなら、他にもっと説得力のある作品もあるし、既に読んでしまっていたりするから、それ以上を本作に望むのは、第1次世界大戦の戦場にジェット戦闘機を望むようなもの。むしろ本作あっての、後の世の進化した作品なわけ(その進化が正しいものかどうかは判んないけど)。 さて、本作は「サイコパスによる殺人もあるかも…」と思わせた作品のかなり早い段階の例。この頃から精神医学も進歩してるから、今ではトンデモな説明もあったりするんだけど、小説としての語り口やテンポは今見ても絶妙だと感じる。犯人についても、常識的な線におさめる辺り品が良いと思う。今風のショッキングフルな結末をお望みの方には満足できないんだろうけど、推理小説としては洗練されたラストだと思うんだけど、どうかな? | ||||
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面白かったですよ。 | ||||
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有名なタイトルですので、好き嫌いはあっても外しません。 | ||||
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小学生5年生の娘に購入。すごく面白い!と大好評でした。 | ||||
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中盤までの展開、ポアロの飄々とした態度やヘイスティングスとのやり取り、また特徴的な文章と、とても楽しめたのですが、中盤以降一番怪しいとされていた○○○が犯人ではないんだとしたら真犯人はあの人しかいないと分かってしまったのは残念でした。 でも、もしかしたら違うのかなと思いながらも結局はその人物が真犯人だったので、中盤以降から結末までは少し白けてしまいました。 他にも国内外問わず、ミステリー・推理物はそこそこ読んできたからか、動機を考えるならあの人物しかいないと分かってしまったのでミステリー・謎解き物が好きな方には自分と同様途中で見当がついてしまうかもしれません。 ☆四つにしようか迷いましたが、辛めで☆三つです。 | ||||
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