卓抜なプロットを詩情豊かに描く本格推理の巨星・土屋隆夫の業績を俯瞰する待望の集成第二巻。

卓抜なプロットを詩情豊かに描く本格推理の巨星・土屋隆夫の業績を俯瞰する待望の集成第二巻。

子飼い社員の裏切りで経営苦に陥り自殺した父を持つ、家木路江。自らの目前で拉致された婚約者を暴漢に殺害された男、矢沢寛。

連続爆弾魔のアジトで見つかった心を持たない男。謎だらけの存在が犯人を追いつめ、街ではパニックが加速する。

慌てて乗ったバスの車内で殺人事件に遭遇した女学生・鶴子。

父親によって強制的に私設戦闘訓練所に入れられたクー。父の死後、訓練所から解放された彼女の部屋が何者かに荒らされる。

『推定無罪』を凌ぐ法廷人間ドラマ。「タイム」誌が選ぶ1999年度ベスト・ブックス第1位。

十年前に起きた二重殺人事件は、きわめて単純な事件だったと誰もが信じていました。

日系ブラジル人マーリオ。反対する祖父を殴り倒して出稼ぎにきた日本。

東海地震で倒壊したマンションの地下駐車場に閉じ込められた六人の高校生と担任教師。

プレイボーイの青年実業家・高原雅之が刺殺され、付き合いのあった五人の女が捜査線上に浮かんだ。

過去を隠し、人目を避けて山奥で暮らす榊原健三の許に、かつての暴力団仲間が現れた。

2月29日の深夜、名士たちのパーティから一人の女性が姿を消し、翌朝、死体となって発見された。

さまざまの難事件を解決し、退職して私立探偵を開業したビーフ。

ハリウッドの野外劇場で、運奏中の高名な指揮者が衆人環視の中で射殺された。

三条河原の刑場で、油が煮えたつ大釜に投ぜられようとしているのは、大盗賊の石川五右衛門だった。

さびれた海岸沿いの裏通り。小さな借家には、潮の香りが漂い、波の音が聞こえる。

「犯人を捕らない刑事には用はない」。たとえ出世はしなくても、犯人検挙に全力を尽くす蟹沢石太郎警部補の信条だ。

北条由紀は、生後4カ月の娘紗江とともに、男に誘拐されてしまった。由紀は、夫から離婚を迫られていた。

友よ、おまえの大切なものは俺が守る。ひとりの少女を追って、あの川中良一が街にやってきた。

映画撮影のために集まった監督、カメラマン、プロデューサー、俳優たち。一番光り輝くのは誰なのか。

プラズマイマイは磁気をコントロールして宇宙を駆けめぐる。

舞台は北の田舎町。中学校の旧校舎で生徒会長の一村和人が遺体で発見された。

私に結婚を申し込んだ男には、私より愛している女がいます。

解き放たれる、私の肉体 性の歓びが光る波となって、私を陶酔の海へと導いてゆく…。

各地の大空港で稼働していたコンピュータシステムがハッカーの侵入によって突然破壊された。世界の飛行機運航は事実上麻痺。

関ヶ原以後、新座衆の扱いに苦慮する加賀前田家で、家老の罠に落ちた男・太田但馬守。

武士から町人まで、さまざまな男女の心を描く短編集。

江戸の十二カ月を鮮やかに切りとった十二の掌篇「江戸おんな絵姿十二景」と、広重の「名所江戸百景」から触発された七つの短篇。

赤坂の高級料亭近くで、二億円の闇献金が強奪された。

夫を四度殺した女、朱美。極度の強迫観念に脅える元精神科医、降旗。

航空ショーでアクロバット演技中のパイロットが撃たれ、死んだ。航空機は二人乗り。

葉月下旬、やたら元気な女子高生の身の上に、奇怪な事件が降りかかる。

十二世紀の中東。聖者たちの伝記録編纂を志す作家・ファリードは、取材のため、アリーと名乗る男を訪ねる。

英文学翻訳家でフェミニスト、沢

旅先で間違えたバッグの中には一通の手紙が。

旅先で間違えたバッグの中には一通の手紙が。

堕胎手術で死んだ少女が残した謎の言葉“アルキメデス”。

堕胎手術で死んだ少女が残した謎の言葉“アルキメデス”。

中米の小国で米大使館が占拠された!大胆、奇抜!!米陸軍の大使救出作戦が始まる…。巨匠のサスペンス長編。

膨大な書物を暗記するちから、遠くの出来事を知るちから、近い将来を見通すちから―「常野」から来たといわれる彼らには、みなそれぞれ不思議な能力があった。

伝説の男が帰ってきた…。ニューヨークのダウンタウンでホームレスに身をやつし、隠遁していた謎の男・ヤザキ。

身に覚えのない殺人の罪で21年の懲役刑に服している元理髪店の主人ドン・イシドロ・パロディが、273号独房から一歩も外に出ることなく解決する六つの難事件。

神経内科の女医植田理歩は、大学院生富坂から研究協力を依頼された。富坂の恋人夏海を対象にした研究のテーマは、嗅覚障害。

「文字禍の館」。それは、ある大金持ちの変人が建てたという、一般非公開のテーマパークである。

讃岐名物の「醤油豆」。焼いたカマスのすり身と味噌をこね合わせた「さつま」、黒砂糖と醤油で煮つけた豆腐と揚げの煮物。

会津に取材に訪れたルポライターの浅見光彦は、漆器工房で製造実演のさなか、塗師・平野浩司が謎の死を遂げるのを目撃する。

「少し離れた小島に、遠浅のきれいな海岸があるからね」夏休みに二泊三日の海水浴に出かけた十七歳の少女五人。

「夫を愛しているの」その依頼人は、昔愛した恋人だった。

分別・無分別の複雑なゴミ分類に踏みきった名古屋の街は、ゴミの話題でもちきり。

昭和四十七年六月、本土復帰直後の沖縄で管理売春組織の男が殺され、同居していた女が常連客と姿を消した。

知らなければ謎は解けない。

誰も描かなかったブラインド・スポット―孤絶の空間を舞台に、音道貴子の刑事人生は最大の危機に突入した。

日本最古の歴史書であり、物語も謎もふんだんの「古事記」。

オレの同居人、作家の桜川ひとみは、山奥の「柚木野山荘」で開かれる結婚式に招待された。

夏休みに入って間もないある朝、陽射しが容赦なくふりそそぐ学園のグラウンドで生徒の死体が発見された。

高級住宅地で名家の女主人が何者かに殺された。警察の捜査に業を煮やした被害者の夫は、スペンサーに調査を持ち込んだ。

赤い雨が降った日を境に、いじめ、やくざ、詐欺商法などに泣き寝入りしていた市井の人による「私刑」ともいえる残虐な暴力事件が激増。

「恋人がエレベーターに乗ったまま戻ってこない」という男の訴えを聞いた警備員がビル内を捜すが女の姿はなかった。

若者向けの雑誌で業績を伸ばして来た出版社・文文堂は、創業者でワンマン社長・西田文作の高齢に加え、後継社長人事を巡る激しい派閥争いのため経営危機に陥っていた。

おれがリングで闘い続けるかぎり、あの男の魂は、死にはしない。ボクシング小説の金字塔!!第25回文芸賞受賞作。

ケア付きマンションを餌に、老人から金を騙し取っていた男が、三島市内で刺殺された。

もうひとつのイギリス、パラレル英国で活躍するパンクス出身の捜査官キッド・ピストルズとピンク・ベラドンナ。

1937年―。膠着状態が続くなか、内部分裂し混乱する共和国軍に対し、ファシスト反乱軍は次第に占領地域を拡大していった。

1936年秋、スペイン―英国の詩人ジュリアン・レインズは共和国軍に身を置き、ファシスト反乱軍と戦っていた。

わたしが小さな町の競馬場にやってきたのは、自分の過去を取り戻すためだった。

犯罪とは無縁の一色温泉で若い白人女性が殺された。死因は打撲による内臓破裂。

古文書の専門家グレースの夫と兄が殺された。犯人は、目下彼女が翻訳中の14世紀の古文書を狙う考古学財団の理事長。

ブラジルの小さな町で一人の男が捕らえられた。彼の名はパトリック、4年前の自動車事故で死んだはずの弁護士だった。

拘留され動きのとれないパトリックに対し、金の奪還を図り暴力も辞さない男アリシア。

学校の体育館で発見された餓死死体。高層アパートの屋上には、墜落したとしか思えない全身打撲死体。

G国で軍事クーデター勃発。楢崎練の帰りを待つ祖父ら家族は突然の報に不安を募らせた。

1999年4月、岡山県幻影島にある日本初の映像テーマパーク「ハルキ・ワールド」で、「『四重密室』殺人事件」と、「『空中密室』人間消失事件」が連続して発生した。

「三人もが変死している!」私立探偵片山は呆然とした。米国の実業家ハサウェイからの依頼であった。

新宿区下落合のアパートの一室で不可思議な白骨死体が発見された。

高校一年生の笹倉里加は何者かに川へ突き落とされ、いったん死んでしまう。

錯綜するホステス刺殺事件と財界大物の令嬢襲撃事件!!「人間の海」とも言うべき大都会の夜の闇の中で、その刺殺事件は発生した。

東大研究生として来日したアメリカ人女性ジュディ。

その朝、作家の有坂信は、「若い女性の死体、熱浦の海岸で発見。飼い犬と心中か」という記事をみて、驚愕した。

伏見桃山の御香宮絵馬堂で、証券マンが毒死した。

明日の二時までに十億円を用意しなければ、菓子を食べた人が百人死ぬ―大手食品メーカーにかかってきた突然の脅迫電話。

イギリスのある田舎町で少年の失踪事件が続いた。パーカー警視はある小児性犯罪者に目をつける。

現実生活はみじめなものだった。恋人も去り、大学も行かず、金はない。

アメリカ人の青年ウィーヴァー、彼と幼馴染みのドイツ人ハルダー、ユダヤ人の血を引く娘ラーエル。

乳がんの手術以来、何をするのもかったるい25歳の春香。この洞窟の出口はどこにある―現代の“無職”をめぐる五つの物語。

熊本で、局地的に死者が蘇る現象が多発。老いも若きも、死んだ当時の姿そのままで生き返る。

上高地交番で拳銃が盗まれた。豊科署の刑事・道原伝吉が事情を訊くと、何日か前、不審な男がピッケルを忘れたと届け出たという。

まだ雪の残る上高地で、女と男の死体が見つかった。

鹿児島の遙か沖の孤島、屍島に六人の男女が降り立った。彼らは都内で爆弾テロを行なった四人の実行犯と二人の幹部だった。

弟・襾鈴の失踪と死の謎を追って地図にない異郷の村に潜入した兄・珂允。襲いかかる鴉の大群。

武器密売裁判の重要証人が航空機事故で死亡。

「救世の科学」―人類救済を標榜する思想団体だが、実態は各地に網を張り巡らし、社会支配を目論む組織である。

気が付くと、血のついたナイフを握っていた。眼前には血まみれになって倒れている男。

異端の百合族作家・森奈津子は、見知らぬ女に拉致され、離れ小島に軟禁された。だが、意外にも上機嫌だった。

「兄貴は無実だ。あたしが証明してやる!」誕生日と夏休みの初日を明日に控え、胸弾ませていた中学生の渚。