囮弁護士
※以下のグループに登録されています。
【この小説が収録されている参考書籍】 |
■報告関係 ※気になる点がありましたらお知らせください。 |
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点7.50pt |
■スポンサードリンク
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
トゥローの描く架空の郡、キンドル郡を舞台にしたリーガルサスペンスは過去に登場した弁護士、判事、検事らが重層的に混在して登場し、さながら一大サーガを展開しているようだ。主役が各作品で違うため、それら主人公達から描かれるレギュラー出演者も各々の主観が入り、面白い。その描写は第1作から終始一貫して登場人物らの性格は変えず、違和感なく物語に入り込めるのがトゥローの素晴らしい所だ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「推定無罪」や「無罪INNOCENT」的なものを求める方にはお薦めできません。 | ||||
| ||||
|
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
前の方がお書きになっている通り、訳文がひどすぎます。直訳調であり過ぎるのも問題ですが、「発端」の章だけでも、誰が誰に対して何をしたのか全く理解できず、読むのに難儀しました。過去の訴訟の話でも、語り手が原告側の弁護士なのか、被告側の弁護士なのかも分かりにくいですし、登場人物表に名前のない人物が、何の説明も全くないまま話の中心部分に入ってきたりする(カーター・フランチって、結局何者?)ので、読んでいて本当に訳が分からなくなりました。結局「発端」の章だけ読んで、挫折しました。 同じ著者の『推定無罪』が文句なしの傑作でしたので、本作も期待大でした。アシモフの『ファウンデーション』(ハヤカワ文庫版)シリーズもそうですが、名作の定評がある作品なのに、訳文がひどすぎて読むのを断念せざるを得なくなるのは、本当に悔しいことです。 二宮磬氏の訳本は、過去に何冊か読んだことはあります。しかし、ここまでひどかった印象はないのですが……。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
リーガルサスペンスの傑作は枚挙に暇がない。殊に世界一の訴訟王国アメリカに於いては。 物語の主幹は賄賂を受け取っている上位裁判所判事達とそれらを狡猾に操る黒幕の立件。 罪の免責軽減を条件に悪徳弁護士を捜査陣側に抱き込み、囮にして架空の事件をでっち上げFBI指揮の下に証拠固めを始める・・・ 最新機器を用いた盗聴、監視等、科学捜査の一面と登場人物が出揃うまでの前半は冗長でここまでは割と良くあるストーリーだが この小説が傑出している点は登場人物達を勧善懲悪に選り分けず人間の持つ多面性を友人関係、共生関係と絡ませ終始揺れ続ける中に描写している事にある。 現在の各々の立場や姿はどのような経緯で至ったかといった要因とその前後にあるドラマを複雑に交錯させ、 内面の葛藤や心理描写も巧みに用いている為にミステリとしても読み応えがある。 反面、文体が難解な箇所もあって読み辛くセリフの意味や人物相関が時に分からなくなり 一度戻ってから読み返す事を繰り返したので読了に時間を要した。 劇的な展開を迎え物語は収束するが、個々に訪れた運命と身の処し方には一考するものがある。 大衆的と純文学的なものを併せ持つ作家だと、S・トゥロー自身があとがきで述べているが、今作は正にその融合である。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
囮弁護士のロビー弁護士、最高にすばらしい。口がうまくて女を喜ばせるのが上手でとことん浮気者で、そういうタイプの中年男の魅力が手にとるようだ。 ヒロインはまじめすぎるFBI捜査官。彼女の成長物語でもある。 ロビー弁護士が母を語るP226が好きだ。タイトスカートにハイヒールで近所の男どもをふりかえらせる若き日の母、しがない売り子の帰り道の楽しみ、芝刈り機の手をとめて、男どもがじっくりと眺めてうなる。「母にはそれがこたえられなかったんだ」 ロビーの母への理解はすべての悪行を償ってあまりある。 作者のトゥローは死刑反対の知性派弁護士。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
昆虫標本オタクの養老孟司が書評で勧めていたので読み始めたが、 途中で苦痛になり、読むのをやめた。 最初、小説そのもののテンポが悪いのかと思ったが、 翻訳そのものに問題がある。漢字にすべきところを、 「ひらがな」で書いた箇所が多く、字を習い始めた幼児が 「分かち書き」されていない文章に戸惑うような状態になる。 原書は『推定無罪』を書いたスコット・トゥローの作品であるから 面白いはずである。 しょうがないから原書を読んでみよう。 この翻訳者の本は要注意である。 この翻訳者の二宮 磬には他に面白そうな本の翻訳が無いのが幸いである。 注)『推定無罪』は別の翻訳者:上田公子 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
S・トゥロー氏の作品を初めて読みました。 かなり文学寄りなので、読み始める前に期待したものとは少し違いましたが、 一読の価値はありました。 囮捜査の展開は淡々と進みますので、リーガル・サスペンスを期待して読むと辛いかも。 捜査の結末にスッキリしない方もいると思います。 つまり、ミステリ好きが期待することに気持ちよく応えてくれないのです。 その代わりに人物(脇役まで結構しっかり)を深く掘り下げて書いてあります。 登場人物の人生観に色々と考えさせられました。 良い小説だけど、面白くなかったというのがまとめです。 | ||||
| ||||
|
その他、Amazon書評・レビューが 10件あります。
Amazon書評・レビューを見る
■スポンサードリンク
|
|