千年紀末古事記伝 ONOGORO



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初公開日(参考)2000年09月
分類

長編小説

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千年紀末古事記伝ONOGORO (ハルキ文庫)

2000年09月30日 千年紀末古事記伝ONOGORO (ハルキ文庫)

日本最古の歴史書であり、物語も謎もふんだんの「古事記」。天武天皇に命を受け、巫女として類い希な能力を有する稗田阿礼が感知した真の日本の歴史は実に驚愕的なものだった。古事記に隠された日本人の重大な秘密とは?ベストセラー『邪馬台国はどこですか?』で颯爽とデビューを飾った著者が、有史以来の謎を解き明かす、鯨語訳古事記、千年紀末出版。 (「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.50pt

千年紀末古事記伝 ONOGOROの総合評価:6.20/10点レビュー 5件。Dランク


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全2件 1~2 1/1ページ
No.2:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(3pt)

問題作?いやいや壮大な冗談話でしょう!

日本の古事記には隠された謎があった!
本書ではその謎を解き明かすという趣向のミステリなのだが、物語の舞台はその古事記を編纂する稗田阿礼と太安万侶がいる飛鳥~奈良時代である。

神の誕生から日本を作ったとされる伊邪那岐と伊邪那美の登場。そして伊邪那美が黄泉国に行ってからのエピソード。更にスサノヲ、アマテラス、ツクヨミの誕生にヤマタノヲロチ討伐、等々我々が古事記で知った内容が描かれる。

さほど古事記、日本書紀に詳しくない私でも昔話等で語られる天照大御神が天岩戸に閉じこもる話、ヤマタノヲロチ討伐の話、因幡の白兎の話についてはある程度知識があったが、本書ではそれらが微妙に異なっている。

しかし物語はどんどん進む。
どんどん神々は誕生し、どんどん時代が過ぎ去っていく。

稗田阿礼が全てを語り終えた時、そこからが古事記の真相が判るのだ。

しかしこれらもまた最後の一行で全てが冗談であったことが明かされる。

しかし私は本書はまた別の目的で書かれたのではないだろうかと推察する。

稗田阿礼によって語られる神々の営みはほとんど全てが男女との交合(まぐわ)いによって構成されているからだ。

とにかく神の世界はセックスに満ちていると云うのが率直な感想である。
不完全な神として神の世界である高天原から追放された伊邪那岐と伊邪那美。余計な物を持つ伊邪那岐と足らない箇所がある伊邪那美がお互いに不足する物を接合することで神を生み、世界中に神で満たそうとする。

日がな一日、来る日も来る日もセックスに明け暮れ、子を産んではまたセックスと、交合ってばかりだ。
次第に神も余計な物を敢えてつけて伊邪那岐が寝ている最中に伊邪那美と交合う。更に伊邪那美は自分の生んだ神々とも交合い、更に子を産む。

またスサノヲは亡き母を偲び、その面影を実の姉アマテラスに見出し、立ち向かう千人もの兵士を切り捨て、更に制止する兄を殺してまで姉と交合う。何か事が起きる根源が全てセックスと子作りによって片付けられている。

まだ秩序などない神々が住まう世界。従って彼らは本能の赴くままに生きている。美しい女がいれば素直に交合いたくなる。それが人の妻であっても交合いたいのだからしょうがない。

実の兄弟であっても好きになった女を取られれば嫉妬に駆られて殺したくなる。なぜなら憎くて仕方がないからだ。

現代の我々は人間らしい生活を送るために長年培われてきた知識と秩序について小さい頃から教育されているがゆえにこのような本能的な感情を抑えて理性的に振る舞うことが成されているが、神々の世界ではまだこのような概念すらないため、実に自由奔放に欲し、そして生きているのだ。

しかし姦通罪、近親相姦、同性愛、etc、奔放な性活動のオンパレードだ。
私は神の物語と称して一種のポルノ小説を書くことが鯨氏の本当の狙いだったのではないかというのが感想である。

ミステリ要素もある。
本書は入れ子細工とした歴史ミステリではあるが、作中話として語られる神々の話の中に密室殺人が登場する。それは姉のアマテラスと交合うために天の岩屋戸に立て籠もったスサノヲが岩屋戸を開けると髪を切られ、背中に短剣を突き立てられたアマテラスの死体を残して忽然と消え失せるというものだ。

しかし金田一耕助を思わせる思金神によってその密室殺人の謎は早々に解明される。

ここにおける本格ミステリ要素は単に添え物に過ぎないことがこれで解るだろう。
やはり本書は歴史ミステリの意匠を借りたポルノ小説であることが鯨氏の真意ではないだろうか。

問題作?いやいや鯨氏特有の壮大な冗談話でしょう。
しかも物凄い量の知識と情報を収集した上で語られるジョークだ。
この作品の登場人物を全て確認したとき、鯨氏がこの冗談話に費やした労力に恐れ入ることだろう。これぞバカミスの真髄とも云うべき作品か。労力の割には評価に繋がらないところが非常に残念ではあるのだが。



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Tetchy
WHOKS60S
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

千年紀末古事記伝 ONOGOROの感想

なんとなく古事記を知りたい人がなんとなく古事記を知った気になれる・・・そんな小説です。
一応、途中で密室殺人が出てきますが、難易度的にもミステリー小説と言っていいかどうか判断に迷う・・・っつか、ミステリーとしてはお薦めしません。

古事記の新解釈といった構成を採っていますが、本格歴史・古文ファンにはお薦めしません。読むならお気楽に♪

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mkaw11
HAAP6CBX
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No.3:
(3pt)

名前が難しい

古事記は名前が難しいですね。
でも本物の古事記を読んでみたくなりました。
千年紀末古事記伝ONOGORO (ハルキ文庫)Amazon書評・レビュー:千年紀末古事記伝ONOGORO (ハルキ文庫)より
4894567695
No.2:
(5pt)

今まで色々な古事記を読んだけれど

この古事記はピカイチ!
神様たちも、おっ!真の古事記を書く者が現れたぞ!って喜んでるかもね^^
千年紀末古事記伝ONOGORO (ハルキ文庫)Amazon書評・レビュー:千年紀末古事記伝ONOGORO (ハルキ文庫)より
4894567695
No.1:
(3pt)

古代の物語が好きなら

古事記を読んでみても和訳してあってもわかりずらいって思う人は沢山いると思いますが、でもこの本は初心者の人にも読みやすくて興味がある人には持ってこい。おまけに作者の独特の解釈で新しい古事記の世界が広がって楽しい時間がすごせると思います。
千年紀末古事記伝ONOGORO (ハルキ文庫)Amazon書評・レビュー:千年紀末古事記伝ONOGORO (ハルキ文庫)より
4894567695



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