ジンジャー・ノースの影
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少し前に読んだジョン・ダニングの『災いの古書』を読んでから気になっていた本書『ジンジャー・ノースの影』を入手して読むことにした。 本書『ジンジャー・ノースの影』<原題:Looking for The Ginger North 1980年>は、著者が新聞記者を辞めてさまざまな仕事を経てから作家になっての二作目の作品である。 孤児院で育った本書の主人公ウェス・ハリスンは、成人してから警察官も経験してから自分の出自を知りたくなり、賄賂をつかってまで役所から書類を手に入れ、自分の母親が何者かを知ることになる。 本書が競馬場の厩舎を舞台にした物語なので、著者が新聞記者になる前には、厩務員として働いた経験があるから、競馬場や厩舎などの描写にリアリティが充満していることには興味をもって読むことができた。 母親ジンジャー・ノースが何故競馬場の塔から身投げして死んだのか? 物語前半は、緊迫しながら物語が進行し読み手を飽きさせないエピソードもあった。 が、後半に入るとプロットそのものが雑になり興味が薄れてきた。 主人公ウェス・ハリスンが、足の怪我が壊疽になりつつあるのにここまでするのか、と感じ始めたら、もうページを繰るのが嫌になってきたのである。 結末を読みながら本書を手にしたことを後悔してしまったのです。 サイコ好きなら評価するかも知れないが、どうも評者の好みの作家ではないようである。 | ||||
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「死の蔵書」など古書シリーズで有名な著者の傑作。 孤児院で育ち、生年も名前も何もわからない主人公は、あえて警察官や新聞記者という仕事を放り出し、自分の出自を求めて競馬の世界に飛び込む。 周到に準備を重ね、固く口を閉ざす関係者から情報を引き出していく様は見事である。 また、彼を助ける女性調教師も、あくまでも上司としてサポートする態度が好ましい。 すべてが明らかにされたとき、虚しさしか残らないところもいいと思う。 やはり「自分探し」というのはこういうふうに捨て身でやるものにしか使ってはいけない言葉だと実感。 | ||||
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