生存者、一名
- クローズド・サークル (178)
- 孤島 (123)
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点6.25pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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新興宗教の信者である五人の男女が、教団の指示で大規模爆破テロを起こし、同じく教団の指示で無人島に逃亡・潜伏したものの、そのまま教団にスケープゴートとしてトカゲの尻尾切りにされ、無人島に置き去り状態に。 | ||||
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たまたま古本屋で見つけたので購入。 | ||||
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生存者、一名になるほど。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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歌野晶午さんがクリスティー女史の名作「そして誰もいなくなった」に挑戦したトリッキーな孤島ミステリの秀作中編小説。2000年に書かれた本書は、真の道福音教会の信徒による爆弾テロ事件という設定で、明らかに5年前の1995年に起きたオウム真理教による地下鉄サリン事件をモデルにしていますね。鹿児島県の遥か沖の無人島・屍島に逃れた実行犯の男女6人が次々に姿を消し殺されて行くストーリーは十分魅力的です。殺人事件の真相は割と現実的で地味目でしたが、生存者一名の正体は全く予想外のサプライズで著者の企みに唸らされましたね。 | ||||
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この手のミステリを読み慣れていれば、犯人も生存者も動機も途中で見当がつく。 (他のレビューでも書かれていたが、途中のミスリードのための叙述トリックは卑怯の一言。あれで自分が間違っていたのかと思ったわ。) 中編なので仕方ないのかもしれないが、あまりにもベタすぎる展開の上に殺害方法もあっさりしているため、ドキドキ感やゾクゾク感がまったくなかったのが残念。 「次は誰が、どうやって殺されるんだろう?」という追い詰められていく恐怖や、「まさか、あの人が!?」という意外性がこういう話では欠かせないものだが、皆テロリストなので可哀想にも思えず、キャラも立っていないため、誰がどう殺されようが気にならない。 この手の作品では、被害者を大勢用意して、殺害方法も手を変え品を変えてやるのが読者の興奮を煽るのに必要なのだと改めて感じた次第(笑)。 最後、わざと曖昧な描写にしたのも、敢えてモヤモヤを残そうとしたのだろうが、正直どっちでもいいわって感じだし。 濃い作品が好きな私には、トリックもお話も薄味で物足りなかった。 | ||||
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読者を驚かせたいのはわかるけど、それはちょっとプロのやることじゃないでしょうという叙述テクニックがあったので☆マイナス1で。 | ||||
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設定は悪くないものの動機はバレバレ こったトリックがある作品ではないので、作者の本をコンプしたい人以外には あまり価値のある本ではないだろう 中古で五十円ぐらいなら買いか | ||||
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爆破テロを実行した新興宗教の信者四名は、 教会幹部二名と、孤島に身を隠すことになる。 しかし、しばらくして幹部の一人がクルーザーとともに孤島から姿を消したことをうけ、 取り残されたもう一人の幹部は、教会が自分たちを切捨て、スケープゴートにしよう としていることを告白する。 島を脱出する交通手段はなく、万が一、救助されたとしても、逮捕 は免れないという絶望的なジレンマに陥らされた五人の信者たち。 そんな彼らが、何者かによって、一人ずつ殺されていき……。 冒頭に掲げられた報道の記事で「生存者一名、 死者五名」という、結末が提示されている本作。 島でサバイバル生活を送る羽目になったのは合計五人ですから、この 人数の齟齬が、どのように解消されるのかが、読みどころとなります。 (逃げた幹部が数に含まれるのか、それとも……というわけですね) 何より、未来に何の希望もないはずの彼らのなかに、わざわざ 殺人を犯すにたる動機を持つ人物を紛れ込ませる手際が秀逸。 ただ、この動機設定を不快に感じる向きもあるとは思います。 リドルストーリー的幕切れも、結末を読者に委ねるというより、むしろ、 ある人の悪意が顕現した皮肉なものに感じられ、賛否両論でしょうね。 ★『そして名探偵は生まれた』 | ||||
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