目を覚ますと、そこは一九四五年、第二次世界大戦下の東京だった―日下良治は大学教授で、政府の教育改革審議会の委員も務めている。

「わたしは腕に犬を飼っている―」ちょっとした気まぐれから、謎の中国人彫師に彫ってもらった犬の刺青。

指を差すだけで人を殺せる能力を持った女性が遭遇する、耐え難い現実の連続。

坊ちゃま、助けて。

ベテラン脚本家の室生晃一は、休暇のために訪れた沖縄で、シナリオ学校の教え子である大木新子に再会する。

京都にやってきた拓哉・亮平・香里のタイムスリップ探偵団。

ホテルの浴槽で発見された溺死体―男の胃からは一本の陰毛が…。背後にはゼネコンの大型収賄事件が見え隠れしていた。

営業マンとしてジャカルタに赴任して二年。博夫はミロから逃げようとし、しかしむしろ深く填まり込んでいく自分を感じていた。

「ようそんな口から出まかせを平気でいえますな。閻魔さんに舌ぬかれまっせ」「かまへん。

戦時中に北海道のダム建設工事で亡くなった強制労働犠牲者の遺骨発掘作業に参加した神沼公一郎は、腐乱死体を発見した。

一九九七年、春の京都。九歳の少年がマンションの最上階から転落死。

人の心に悪魔を運ぶことを使命と信じ、殺人者を生み出す快感に溺れる狂気の伝道師QAZ。

―ファルコの親友、警備隊長ペトロの執念が実を結び、暗黒街のボスをローマから追放する日が来た。

いつも他人のものばかり欲しがる幼なじみに悩まされ続けたOLが、最後に打った手は…?恋にも仕事にも疲れ果てた女性が、地下鉄で見かけた華やかなビジネスウーマンの後をつけ、見てしまった“素顔”とは…?天使なんかじゃない、等身大の女性たちが、ふとしたことから事件に

鬼子母神の祭りの夜、夏目影二郎は二名の武士が斬られるのを目撃した。

街の名家・森名家に伝わる巨大な降魔弓から矢が放たれた!矢は十キロ離れた森名家の孫・保一の胸を貫いていた。

いま最も注目される若手ナンバーワン、乙一の魅力爆発の短編集。毎日届く恋人の腐乱死体の写真。

そのデパートの屋上では、いつも不思議な事件が起こる。飛降り自殺、殺人、失踪。

差別のなかで病に倒れ、「自分はエホバから使命を受けた」と確信した洪秀全、そして「彼こそは天下万国の真の主」だとお告げをくだしたシャーマンたち。

十津川警部&亀井刑事必死の追跡!身代金二億円を持ってカシオペアに乗れ!誘拐された娘を救うため、犯人の指示に従った父親も身代金も消えた…。

亡き夫の遺品である手帳に名前が出ていたと連絡され、仙台で行われた葬儀に参列した十津川警部。

あの男―小早川が熱海に帰ってきた。小早川は、殺人の罪で六年の刑期を務め出所したのだ。

作家花村の実にいい加減なアドバイスを守って旅に出た僕。北へ南へ、さあ明日はどこへ…。

長門産の極上の銅を命がけで掘りだし、精錬し、舟で運び、鋳込む。

蟻のごとく働くこと十年。都の女を愛し、詩で心慰め、現場仲間と苦楽を共にした。

念願の詩集を出版し順風満帆だった婚約者の突然の自殺に苦しむ相場みのり。

とびっきりクールな青春小説！！ 大工の大輔は子連れの美女と同棲し、結婚を目指すのだが、微妙なすれ違いが生じて……。

隣村との土地争いに決着をつけるべく公事(裁判)に奔走する湖北の村。だが、背後には暗い企みが隠されていた。

数ある近代文学の名作の中から精選し、作品の真髄に迫り、より一層の理解を深めるためのシリーズ。

「私が死んだら、犯人はあの人よ」そう同僚に言い残し愛美は本当に殺されてしまった。

ボブスレーの二番目の選手は何をしているのかと物議を醸し、ボクシングではリングサイドで熱くなる客を注視。

遠く、近く、求めあう二つの魂。想いはきっと、時を超える。

夫殺しの罪で起訴された弓丘奈緒子は、事実関係を全面的に認めた。だが、弁護人の原島は無実を頑強に主張する。

血塗れ死体で資本家の画家が発見された。疑惑は画家と男女の仲だった家政婦に…。

胡桃沢英介は、社長の国本外計彦の首を絞めた。

昔の男に恐喝された女の窮地を繊細に描く表題作ほか、暗い雰囲気が漂う屈指の名作「妄執の影」など中期以降の傑作6篇に、本邦初訳2篇を収録する。

十月末、干ばつに襲われたムース郡では火事が相次いでいた。

ようこは自分の部屋に戻り、箱を見た。

代休というのに編集長命令で飛び出すグルメ・ガイド覆面調査員パ氏と愛犬ポムフリット。

私を見下ろすお父さんの背後には、車輪のぴかぴか光るいろんなタイプの自転車があった。

女性警部補アレックスが知った亡き母の哀しい過去。

女性検事補アレックスは、母の故郷の検事長室に入った。緊張の一瞬。

緊急事態において科学技術の使用が許可されるスクランブル‐09。

密猟者と伝承の土地、瑞々しく緑深い米国深南部へようこそ。

このビタミンは心に効きます。疲れた時にどうぞ。

黒人の白人警官に対する憎悪が頂点に達し、暴動が発生―ロス市警の女性刑事ジャスティスは鎮圧に乗り出すが、暴動の最中、殺人事件が起きてしまう。

第8回スニーカー大賞〈大賞〉受賞作、登場！ 校内一の変人・涼宮ハルヒが結成したSOS団（世界を大いに盛り上げるための涼宮ハルヒの団）。

戦争中「自己完成の追究の道」を求め続けた青年が、その自己を肯定するところから戦後出発しようとする『暗い絵』。

町辻に立てられた盗っ人一味の頭「大沼の蔵六」の似顔絵。しかし蔵六ら一味は似顔絵を見てほくそ笑んでいた。

もしも過去に跳べることができたら、今は亡き、愛する人を救いにいける。すでに滅びた物を目の当たりにできる。

ボブスレーの二番目の選手は何を

盗んではいかん。

バブル絶頂期の東京。元ディスコ黒服の堤彰洋は地上げ仕事に従事、人を騙し、陥れていた。

不法移民は“すでに世に亡き者たち”。蛇頭に金を払わなければ、殺される。

ニューメキシコ州南部に口を開ける世界最大の洞窟群カールズバッド。

見本の詰まった鞄を提げて、商人宿を渡り歩く外交員が、得意先で知り合った男と、銀行強盗を働いた。

どうしてもっと、自分の生き方に自信を持って来なかったのだろう。

舞台は、伝統ある男子校の寮「松籟館」。冬休みを迎え多くが帰省していく中、事情を抱えた4人の少年が居残りを決めた。

憧れの明日香で死にたいと思うことがある―東京でイタリア料理店を経営する資産家・小池恵之介が失踪した。

昭和四十四年、京都。

大手薬品メーカー社長宅の庭で、お手伝いが強姦・絞殺された。容疑者として医大教授・久保伸也の名が挙がり、犯行を自供する。

―自らの土地を教会に寄進することで楽隠居を考えた荘園主が、食事中に悶死する。

大正十四年夏。演奏会の夜、帝劇に覆面の怪人が出現した!二メートル近い長身、けものじみた臭気…。

越後、新発田の剣客・神谷弥十郎の道場で下女として働いていたお福は、主人が暗殺されたため、下男の五平と一緒に江戸へ出る。

羽間村の某が家の養ひ児、入らずの山に入りて帰らず。神隠しに遭ひたりと聞く。

2年に一度ひらかれていた“同窓会”当日、メンバーの一人が殺害され、被害者のしていた腕時計が消失!犯人の意図に臨床犯罪学者・火村英生と推理作家・有栖川有栖が迫る表題作のほか、ダイイング・メッセージ、首なし死体、密室と、本格ミステリファンには堪えられない超絶品

十年前に起きた学友の不可解な死。

首都大学文学部の研究室に真面目に勤めるシュウ。ひとたび依頼があれば、「人殺しの芸術家」に変わる。

性に関わる世界で活躍する“愛すべき輩たち”18人の生き様に迫る。

犯人逮捕は事件の終わりではない。そこから始まるもうひとつのドラマがある。

連続殺人鬼ボーン・コレクターは被害者の周辺に、次の犯行現場と殺害手口を暗示する手掛かりを残しながら次々と凶悪な殺人を重ねてゆく。

ケネディ国際空港からタクシーに乗った出張帰りの男女が忽然と消えた。

信長が本能寺で死んだのは、真実だったのか!?「本能寺の変」より三十年余、山寺に集められた六人の男女によって語られる六夜物語。

日本橋大店の若だんな・一太郎は、めっぽう身体が弱く、くしゃみひとつとしただけで布団にくるみ込まれてしまう始末で、放蕩なんてことは、夢のまた夢。

事故で顔を失ったわたしは、裏切った婚約者に復讐するため旅に出る。

ひょんなことから跋丸への復讐をすることになった「自分」と帆一。

第四十六回直木賞受賞作―本書は、芥川賞の純文学と、直木賞の大衆文学の壁を取り払った記念すべき作品と評価の高い名作。

宝くじが当たった!?運良く分け前にありついた片山は、その賞金で夕食会を催そうと計画する。

『ミミズクとオリーブ』に引き続き、作家とその妻、そして同郷の刑事が繰り広げる掛け合いの妙が、何とも言えない直木賞作家による安楽椅子探偵ものの第二弾。

浅見家の出来の悪い「坊っちゃん」として肩身の狭い思いをしているぼくは、おふくろの説教から逃れるように漱石や子規の足跡を辿る松山取材に出かける。

家出少女のエナと、“鳩探し”をさせられているヤスフミ。

かつて傭兵仲間だった親友のジャズピアニストが怪死した。

「私、変な男の人を、見たの!」楽器店二階の音楽教室で、生徒の小学生ユイカが泣き出した。

推理小説を読み、洋楽を聴き、テレビゲームに熱を上げもする。

トシオ・マナハン、13歳。フィリピン、セブ島のガルソボンガ地区に祖父と住み、闘鶏用の軍鶏を育てる日々だった。

トシオ・マナハン、14歳。セブ島で祖父とふたりで闘鶏用の軍鶏を育てている。

丹沢山中で若い女性の他殺死体が発見されたという新聞記事を目にした作家の北村直樹は、知り合いの刑事に連絡を入れた。

43歳、初秋。職業・芸能マネージャー。

第二次世界大戦下、イタリアの第一二七捕虜収容所でもくろまれた大脱走劇。

男の名は、ニック・ヴェルヴェット。職業、盗賊。

僕、坂木司とひきこもりの友人、鳥井真一との間にも、変化の兆しはゆっくりと、だが確実に訪れていた。

玉川上水でラーメン屋の店主・葛木が扼殺体で発見された。

雨に濡れた場末の路上に横たわる女は、無残にも喉を切り裂かれていた。彼女の名前はシシリー・タワーズ。

「おい小泉!究極の構造改革は刑務所の民営化だっ!!囚人の皆さんは、更正するより金稼げっ!!」ダーティー戸梶が放つ、超ハードノベル決定版!

故郷の記念祭にわたしは鍛冶職人として参加することになった。

「蓬莱山の黄金、鬼道の力、そして空海の秘宝“四殺”を手中にした者が覇者となる」東北の花巻で、鬼道の鍵を握る美女鬼奈村典子が黄金仮面の人物に拉致された!秦の始皇帝、邪馬台国の女王卑弥呼に溯る壮大な秘密を巡り、熾烈さを増す争奪と激闘。