反骨の検事・名城政人が殺人容疑で逮捕された。検察内部の不正を告発しようとしていた彼の罪状には、冤罪の疑いが色濃い。

数理情報工学の天才、久珠場博士が死去。遺産は百億円にも上るという。

雪深い谷庭にある山荘に招かれたのは、年齢も職業も違う六人の女たち。

億万長者の老人が森江法律事務所へ遺言書作成の相談に訪れた帰途、密室状態の袋小路で殺害された。

ニューギニアから復員してきた金田一耕助の探偵事務所に、没落の一途を辿る名門・柳條家の息子月光が相談にやってきた。

物語に、喰われちまえ。想像力の暴走に任せた、驚くべき古書幻想譚 また買ってしまった──。

昭和12年の冬、薬問屋の娘の依頼を受けて、商都大阪を訪れた若き日の金田一耕助。

一九〇〇年、十一年ぶりの万博に沸き返るパリ。

完全に封印され「密室」状況となった館で起こった一族六人殺しの真犯人は、いったい誰だったのか。

ある日、あなたのもとに届いた一通の呼出状。それはあなたが裁判員候補者として選ばれたという通知だった。

「あきれたものね、無能な探偵だこと」 欧州の小国を訪れた森江春策。

信州の山荘で、鍵の掛かった密室状態の部屋から会社社長の遺体が発見された。

犯行現場は完全なる密室、容疑者には完璧なアリバイ―こんな事件、犯人は幽霊以外ありえない!霊能力者ばかりを集めた静岡県警捜査五課は、そんな不可能犯罪に出動する特殊部隊だ。

冬の八ヶ岳山麓の別荘で、猪狩家の令嬢・静香が逆さ吊り死体で発見された。

さらわれた幼児の命を救えるか?JK探偵がすべてをひっくり返す! 引きこもりの少年・馬場由宇は、近所に住む大久保家の幼児虐待を疑っていた。

小さな田舎町・名鳴で住人の不審死が続発した。頼りにならない警察に業を煮やした町人たちは探偵招聘を決意。

一月四日の夕刻、ジェームズ・アンズウェルは結婚の許しを乞うため恋人メアリの父親エイヴォリー・ヒュームを訪ね、書斎に通された。

「援交探偵」上木らいちの元に、名門企業の社長から「メイドとして雇いたい」という手紙が届く。

触れてはいけない領域がある。 だが、触れなければ真実は見えない――。

戦中のハルビン、戦後の日本、そして現代――。

共同下宿の古アパートで起きた、ミニコミ誌制作サークルのメンバーを狙った連続殺人の真相は? 青年探偵・森江春策初登場作にして本格ファン必読の第1回鮎川哲也賞受賞作。

〈神の息吹殺人事件〉の解決後まもなく、シャーロックのもとに兄マイクロフト・ホームズが現れる。

瀬戸内の小島に、死体が次々と流れ着く。

あやしい噂が囁かれるお屋敷町の洋館、その名もびっくり館。

小劇場界の著名女優・麻子は、夫で演出家の匠に呼ばれ、雪深い山荘へやってきた。

新興宗教団体の教主が殺された。

嵐の夜、マンションの十一階から姿を消した男が、十三分後、走る電車に飛びこんで死ぬ。

スキーシーズンも盛りのペンション村。その中心からはずれた位置にある白銀荘…。

蒼白い霧に峠を越えると、湖上の小島に建つ漆黒の館に辿り着く。忌まわしき影に包まれた浦登家の人々が住まう「暗黒館」。

昭和四十年―東京オリンピックが開催された翌年の、厳しい雪の訪れを間近にひかえた十二月初旬のこと。

レトロな探偵小説に熱中する小学生・森江春策は、ある日黄昏の車窓から見つけた《電氣世界館》の看板に惹かれ、謎の館と老紳士を巡る大冒険を体験した。

毎朝配達される幻灯新聞が食卓に話題を提供し、港にはエーテル推進機を備えた空中船が着水・停泊。

推理作家の美袋三条は、知人の別荘で出会った佑美子に刹那的に恋をする。

下校途中に暴漢に襲われ、顔に傷を負った玲美。

名探偵・信濃譲二は、とある小劇団にマネージャーとして参加し、万能ぶりを発揮し始める。

鏡の向こうに足を踏み入れた途端、チェス盤のような空間に入り込む―『鏡の国のアリス』の世界を思わせる「アリス・ミラー城」。

昭和18年、大阪・船場。 陸軍少将の娘は商家の長男に嫁いだ。

御手洗潔が日本を去って1年半。

明治政府の雇われ技師エッセルは、謎の館で偶然死体を発見するが、その後死体は消失した。

ところは中国、栄華を極めた大貴族の邸内に築かれた人工庭園「大観園」。

石岡和己、犬坊里美、そして加納通子―。雪に閉ざされた龍臥亭に、八年前のあの事件の関係者が、再び集まった。

九月の朝、風ヶ丘図書館の開架エリアで死体が発見された。被害者は常連利用者の男子大学生。

琵琶湖畔にそびえる壮麗な怪建築群―“綺想宮”を訪れた名探偵・森江春策を待ち受けていたのは、美しき案内人・二十重亜綺楽と七人の奇怪な滞在客だった。

差出人不祥の、東北の山荘への招待状が、六名の男女に届けられた。

府知事候補の娘樹里が誘拐された。身代金運搬に指名されたのは全く無関係の青年阿月。

家庭では暮らせない子どもたちの養護施設「七海学園」で起きるささやかな事件――繊細な短編群が大きな物語を創り上げる、第18回鮎川哲也賞受賞作。

虚栄の都・ハリウッドに血で爛れた顔の「怪物」が出没する。

「犯人は〇〇だよ」。鈴木の情報は絶対に正しい。

巨大な塔時計の一風変わった文字盤が見守る中、怪事件が連続する!和時計の刻む独特の時間は、事件と関わりなく流れているようでもあり、犯罪に荷担しているようでもあり…。

ミステリー作家の石岡は女子大生の里美に誘われて英会話学校に通い始めた。

乱歩の未完の傑作が完結! 犯人・密室・謎の記号の正体とその向こう側 江戸川乱歩のいわくつきの未完作「悪霊」 デビュー百年を越え、いま明かされる、犯人・蔵の密室・謎の記号の正体。

堀川次郎は高校二年の図書委員。

兄の急死に不審を抱いた医学生・翔二は、元予備校講師・占部の協力を得て事件の真相を追う。

寺の離れで「なんでも屋」を営む俺の叔父さん。家族には疎まれているが、高校生の俺は、そんな叔父さんが大好きだった。

学園の一角に建つ壁には日暮れると生徒たちの影が映った。そしてある宵、壁は映し出した、恐ろしい場面を……。

マリアと漣は大規模な希少動植物密売ルートの捜査中、得意取引先に不動産王ヒューがいることを掴む。