「これは、わたしが小学校の、高学年だった頃の話です」――少女が雑誌に寄稿した、ある家族を襲った不気味な怪異の記録。

雨の日には、読まないでください。

忌名は、いわば生贄だと? 「この忌名は、決して他人に教えてはならん……もしも何処かで、何者かに、この忌名で呼ばれても、決して振り向いてはならん」 生名鳴(いななぎ)地方の虫くびり村に伝わる「忌名の儀礼」の最中に起きた殺人事件に名(迷)探偵刀城言耶が挑む。

女名探偵の死宮遊歩は迷宮牢で目を覚ます。姿を見せないゲームマスターは｢六つの迷宮入り凶悪事件の犯人を集めた。

「最恐の幽霊屋敷」という触れ込みで、貸し出されている一軒家がある――。

たった数ページで、あなたの日常が蝕まれる……恐怖の深淵を覗く物語21編！ ホラー小説の旗手が贈る、戦慄の初ショート・ショート集 「得体が知れないからこそ怖く、面白い。

作家・三津田信三のもとに届いた1冊の古びたノート。

生まれつき左眼だけ翠色、オッドアイの女子高生・小鳥遊(たかなし)唯(ゆい)は、右目に緑色のカラコン、黒いマントの二八歳独身男性、暗黒院(あんこくいん)真実(まこと)(本名・田中友治)が営む探偵事務所で助手を務めている。

四国の山奥にある小さな村。そこには奇妙な仏像があり、大切に祀られていた。

この町の誰が”顔を変えた殺人者”なのか? 時は、戦後間もない昭和22年。

謎と秘密を乗せて、今、長い航海が始まる。

「黄泉の森には絶対に入ってはならない」 人なのか、ヒグマなのか、禁域の森には未知なる生物がいる。

作家の元に集まった五つの幽霊屋敷話。

作家生活10周年記念! 物語の魅力がぎゅっと詰まった、珠玉の作品集 「緑の子どもたち」 植物で覆われたその家には、使う言葉の異なる4人の子どもたちがいる。

大正時代末期、大阪船場。画家の壮一郎は、妻・倭子の死を受け入れられずにいた。

大好きな従姉の事故死に不審を抱く大学生・高文は、彼に片思いするフリーター女子・来宮を“助手”に真相を探っていく。

世界中で人気を博す、生きる伝説のバレリーナ・クレスパンが密室で殺された。

公園で〈笛吹き鬼〉をして遊ぶ六人の少女たち。 だが、奇妙な笛の音が鳴った時、一人、また一人と姿を消してしまう。

神々櫛村。谺呀治家と神櫛家、二つの旧家が微妙な関係で並び立ち、神隠しを始めとする無数の怪異に彩られた場所である。

奥多摩の山村、媛首村。淡首様や首無の化物など、古くから怪異の伝承が色濃き地である。

貴志祐介が描くホラーミステリの極北 。あなたの罪が、あなたを殺す。

自殺する間際にメッセージを録音して残す人がいる。

一人の自殺志願者が、多量の血痕を残し姿を消した。

わたしは今すぐ逃げなければならない。 あいつらから、この森から。

千葉県松戸市の結婚相談所でアドバイザーとして働くシングルマザーの平山亜紀は、仕事で顧客とトラブルを起こして以降、無言電話などの嫌がらせに苦しめられている。

視界を遮る巨大迷路、異形の彫像、そびえたつ塔。

奇妙な文様が刻まれている魔偶――土偶の骨董――は、所有する者に福と禍をもたらすという……。

「人が居つかない家、というものは存在する」恐怖が3度襲うホラーミステリ 第1話「あの子はついてない」 母と共に庭付きの一軒家へ引っ越してきた中学生の茜里。

嵐の私雨邸に取り残された11人の男女。

全篇新作書下ろし! 〈非日常〉の時間にこそ幻想怪奇の扉が開く―― 怖ろしき〈休暇〉を巡る傑作十五編！ 〈収録作品〉井上雅彦　あの幻の輝きは 　　宇佐美まこと　田休み 　　空木春宵　双葩(ふたひら)の花 　　王谷 晶　 声の中の楽園 　　最東対地　ジャイブ

遊廓「墜月荘」で暮らす「私」には、三人の母がいる。孔雀の声を真似し、日がな鳥籠を眺める産みの母・和江。

「俺はここにいると言ってるんだ。いないことになんかできねえよ」。

「顔がないんだ、ぬっぺっぽうみたいにさ」 藤沢宿で働くお初は、自分の色男である勝道にそう言った。

救えるはずの事故で兄を亡くした青年・ハルオは、贖罪の気持ちから救助災害ドローンを製作するベンチャー企業に就職する。

ホラーミステリーの名手による、素人探偵「物理波矢多(もとろいはやた)」シリーズ第3作。

運転免許証を取得したつかさが家に帰ると、妹が父を殺していた。立ち尽くす姉妹。

忌み山で続発する無気味な謎の現象、正体不明の山魔、奇っ怪な一軒家からの人間消失。

「なんでここにいるの？もしかして動いた？死んでるのに？」 どこまでもロジカル、限りなくポップ。そしてほんのりクレイジー。

『むかしむかしあるところに、死体がありました』『赤ずきん、旅の途中で死体と出会う』などで人気のミステリー作家、青柳碧人。

東京の地下には地獄が眠っている。進化し続ける異才が放つ新時代のホラー。

殺人の記憶を持つ娘に惑わされる作家。消えた三つの他殺体を追う刑事。

小学校最後の夏休みが終わった。小学校卒業まであと半年。

6歳の奈津江には、不思議な能力があった。誰かが失くしたものを探し出すことができるのだ。

第17回ミステリーズ！新人賞受賞作ほか4編を収録 僕の姉は実話怪談作家だ。

瀬戸内海の兜離の浦沖に浮かぶ鳥坏島。鵺敷神社の祭壇“大鳥様の間”で巫女、朱音は神事“鳥人の儀”を執り行う。

比嘉姉妹シリーズ、待望の最新長編。澤村伊智が放つノンストップホラー。

好古趣味と巧みな恐怖演出で近代怪奇小説の礎を築いたＭ・Ｒ・ジェイムズ。

奈良の山奥、波美地方の“水魑様”を祀る四つの村で、数年ぶりに風変わりな雨乞いの儀式が行われる。

世の中にすでに存在する写真に文を添えることで 　まったくあたらしい物語が生まれた―― 　道尾秀介による危険な悪戯　 写真から生まれた、道尾秀介初のショートショート集。

『黒面の狐』事件後、海運の要から戦後復興の礎となろうと灯台守になった物理波矢多は、二十年の時をまたぐ怪奇事件に巻き込まれる。

父親は大金持ち、本人は大学の講師と交際している札つきの問題児――そんな学生バーバラの誘拐計画が進行中だという怪しげな話が、大学当局に飛びこんでくる。

ラストまで一気読みの本格ホラー&ミステリー。原点にして最高傑作 その路地にさしかかったとたん、ひどく嫌な気分がした。

奇妙な花嫁人形に隠された秘密に迫る、警察シリーズ第2弾! 新設部署「特捜地域潜入班」の一員となった刑事・鳴瀬清花。

零細出版社でアルバイトをしている大学生の米田は、雑務やHPの更新の他に実話怪談の記事の執筆を担当している「怪談ライター」だ。

得体の知れぬ何かに追われ、助けを求めて遺仏寺を訪れた由羽希。

沖縄で退魔師の修行を積んだというプロデューサーの伊東氏は、男性カメラマンから相談を受けていた。