私は、八月が苦手です。

法に触れない限り、何でもお届けします。冴えない酒店の片手間仕事のはずが、最近、ワケあり注文が多い。

「お父さん、浮気してるわよ」中学三年の水絵の言葉に知子はギョッとした。

最凶の「即死魔法」を得た聖女の冒険譚! 貴重な蘇生魔法の使い手であるアリス・ロザリオは、美しい外見に反して性格は男前。

メアリーは、美人で無分別な妹が最近ヴィダル侯爵に言い寄られて、すっかりのぼせていることに懸念を抱いていた。

「この推理小説中に伏在する真犯人は、きみなんです」。

高校2年生となった牧薩次は、映画を観た帰りに新宿駅の爆破事件に巻き込まれる。

「私は殺していない！」――森岡栄太郎殺害事件の被告・片桐亘は法廷で、起訴事実を全面否認した。

ある星に被害者、犯人、目撃者、警官、探偵、新聞記者と役割の定まった男女がいた。

紺碧海岸の酒場でメグレ警視が出会った女性たち。黄昏の街角に残響する人生の哀歌。

「あたくしたち、今日、第五回結婚記念日なの」指に結婚指輪の光る女性が誇らしげにいった。

宮部みゆきさんの書き下ろし短編「人・で・なし」を読んだ辻村深月さんが「ママ・はは」を書き下ろし、その辻村さんの短編を読んだ薬丸岳さんが「わたし・わたし」を書き下ろし…バトンは東山彰良さん、宮内悠介さんへ。

ヨークシャーの館で親密な休暇を過ごしていた三組の家族、だったが、ある明るい一日、中心的な女性と男性二人、そして子供が死体となって発見された。

著者渾身のイベリア・シリーズついに完結! 日本の無条件降伏、第二次世界大戦終結で、北都昭平、ヴァジニアにいかなる未来が──。

艶麗な舞姿で絶頂を極める日舞の名花芳沢胡蝶。198X年、新年の挨拶がわりにシリウスからねらわれたのは、胡蝶の命。

「なんだか、硬いね」ベッドで恋人が乳房の異変に気づいた。仕事と恋を謳歌する咲子の人生に暗雲が翳る。

それは一発の銃声から始まった。15年前、大阪の町工場で母を撃った男はどこに?吉田一彰はその男・趙文礼をさがしていた。

突然できた美しい義妹にひと目惚れしてしまった大平将太の心ざわつく日常の事件、第2弾！　ある日将太のもとに、大平家で働く吾平が慌ててやってきた。

三年前の誕生日に恋人を亡くしているラジオ局の報道記者、星乃さやかはある日、「孫が至急百万円を振り込んでほしいと言っている」と慌てる老婦人に出会う。

都内で連続殺人事件発生。

ーー「だってもう、怖くてさ、地獄に落ちるのが」 新進気鋭のホラー作家・梨が描く、地獄絵図。

法月綸太郎のもとに深夜かかってきた電話。救いを求めてきたのはあのアイドル歌手畠中有里奈だった。

女の子と一緒にコンビニから出てきた若武。お互いのソフトクリームを交換するなど、かなり親しげな様子の2人に驚く小塚。

中国・唐代に宰相をつとめた狄仁傑は、その若き日に各地の知事を歴任し、その先々で名判事としての伝説を残した。

狂気じみたにぎやかな未来への警告を軽妙なタッチで笑いの中に描く短篇傑作集。

軽やかなエナメルの靴音がミステリの幕をあげる

天下四国―この世は、峻険たる山々に囲まれた四つの国に分かれていた。

蜂があれをやらせたんだ!女の魔性に潜む荒涼たる過去。第8回サントリーミステリー大賞。

痒み止めの新薬「王疹膏」を売り出していた瓶屋の主人、新兵衛が斬り殺された。

大規模な事業を展開する社会福祉法人“花の郷会”に新卒として入社した小飼里枝。

パリで開かれた肝炎ウィルス国際会議に出席した佐伯教授は、アメリカ陸軍微生物研究所のベルナールと名乗る見知らぬ老紳士の訪問を受けた。

内田洋一を乗せたヨットは、11カ月間の単独無寄港世界一周を終え、油壺に凱旋した。

南極遊覧中のチャーター機がシステムダウンを起こし不時着。

帰宅途中の十津川は、女性が車で猫を轢くのを目撃した。

プロデビューを目指す若き音楽家カップルの千秋と要之介。

コペンハーゲン郊外で白骨化した男の死体が見つかる。

「男子禁制」の魔窟で起きた 禍々しき密室連続殺人――。

花も恥じらう、女子中学生、山田奈緒子。日本一周武者修行の旅をしている、上田次郎。

光夏は、ある出来事からクラス中で無視されていた。

駄菓子と本の店だがしょ屋のヤマトさんにかかれば、トラブルも事件も即解決!? キュートでスパイシーな謎解き&ビタミン満点の物語

母から息子への痛切な願い。手紙に秘められた真相は!? 手首を切断された女の死体を名古屋の下宿に残して長男が失踪。

美人女子大生・麻美は、18世紀のヨーロッパにタイムスリップしてしまう。

俺が祖国を救うのだ。運命の朝、男は上空の黒点に照準を合わせた―。

高校生の菓奈は人前で喋るのが苦手。だって、言葉がうまく言えない「吃音」があるから。

『皆さんにはこれから人狼ゲームをプレイして頂きます。構成:人狼側:人狼1人。

一年ぶりに、美加はすばらしい悦びのときを持った。夫がさっき帰ってきたばかりなのだ―。

奇妙な届け物を抱え東奔西走!運び屋のミステリアスな日常。

会社の上司と七年越しの愛人関係を続けている紘子。

犬も歩けば棒にあたる――。

原因不明の事故で沈没したクルーザーには、恋人が乗っていた。

愛妻の志野が、紙問屋富田屋清右衛門の助けを借りて江戸に向かったと、笠間藩辰巳屋の娘千里からの報せを受け取った新八郎は、さっそく店まで足を向けることにした。

皆既月食の明け方、高二の高校生大和は、幼馴染みで引きこもりの雪乃が展望台から身を投げるのを目にした。

新人小説家の泉和良こと“ジェバンニP”とその彼女にして名探偵“エレGY”ちゃん様が挑む、ボカロPの日常にひそむヒミツの謎。

殺された技能実習生、徘徊する老人、消えた女子高生、疑惑の新人巡査。女性巡査部長が見た、小さな町の歪(いびつ)な絆。

台湾西岸に上陸した中国人民解放軍三旅団2万人を殲滅した台湾軍。

外務省職員が犠牲となった轢き逃げ事件。ただちに犯人として危険ドラッグ常習者が逮捕される。

一人の女教師が学校に血の戒厳令!卒業式前日、人質の生徒処刑が始まった。一人、また一人…。

旧友笹野静代と会った二階堂日美子は、鎌倉まつりのハイライト、“静の舞”を二人で観る約束をした。

化学者としての専門知識を縦横無尽に駆使した本格ミステリ!九つに分類された可能性を検討し、真実を覆い隠す濃霧の如き謎の数々を解き明かせ。

夫も食べてもらえると喜ぶと思うんで――死んだ人間を食べる新たな葬式を描く表題作のほか、村田沙耶香自身がセレクトした、脳そのものを揺さぶる12篇。

宝引の辰は千両町ではちょっといい顔の岡っ引。千種の股引に茶弁慶の羽織、帯には十手が突っ込んである。

自分の気持ちを伝えるのが苦手な文香は嘘をついて本当の自分をごまかしてばかりいた。

宿縁に導かれた八人の犬士が悪や妖異と戦いを繰り広げる雄渾豪壮な『南総里見八犬伝』の「虚の世界」。

見知らぬ過去を写したポートレイトが解きほぐす、小さな事件と人助けの物語 『過去の風景を、撮る』。

輝かしい未来に想いを馳せていた葵だが、突如世界を襲った新型ウイルスにより、海外留学を断念せざるを得なくなる。

高時給に惹かれ「悪霊退治」のバイトを始めた栞。

上巻につづいて黄金期の名編を収める。

リンカーンズ・イン法曹学院の弁護士カントリップは、あきれてものも言えなかった。

以前から美都子が夫婦ぐるみで付き合ってきた、憧れの存在である友人・清花。

婚姻届を出すのは待ってほしい―彼が結婚を決断しない理由は、思いもよらぬものだった(「二年半待て」)。

高千穂の夜神楽の真っ只中で男性の首なし死体が発見された。一方宇佐神宮では御霊水の井戸に禍々しいものが……。

西暦二三八八年、地球から六光年離れた惑星プロキシマとシリウスが手を組み、地球軍との恒星間戦争が始まった。

ボブの分析をもとに割り出されたジューバの拠点にイスラエル軍が急襲をかけるも、軍はすんでのところで彼を取り逃がしてしまう。

修学旅行帰りの事故から暴かれる人々の愛憎と嘘。悪意の手は母が娘のために封印した過去の秘密にも忍び寄る。

スウェーデンの秘密海軍基地近くで、領海侵犯中のソ連潜水鑑と漁船との接触事故が起きた。

スマート泥棒―略してスマドロは、閑静な住宅街で白昼堂々、鮮やかな手口で盗みを働き、世間を騒がしている。

突如、地球への侵攻を開始した未知の異星体ジャム。

2030年、大地震とテロで治安の悪化した日本。

ミステリー研究家・久我京介の助手・明夫の姉が、自室で殺された。

この食医に、解けない毒はない――。

内裏女房として働く大江〓子の信条は、自分の食い扶持は自分で稼ぐこと。そんな〓子の耳に噂と謎が入ってくる。

1981年、北アイルランド。

奥多摩の、太古から神を祀ってきた霊山・御嶽山の上にある村。そこにある神官屋敷は浅田氏の実家である。

「ご亭主殿は、一国一城の主になるおかたです」織田家馬廻役で禄高五十石にすぎない山内一豊を内助の功で出世させた妻・千枝。

人の遺した想いを繋ぐあやかし公務員小説! 津波に引き裂かれた親子の想い。受け止めるにはあまりに重く──。

深川で干鰯〆粕問屋の大店・下総屋の主が刺殺された。

美貌とセックスを武器に、マフィアのボスの愛人としてしたたかに生きてきたドレア。

衝撃の結末に心がざわつき、いやな後味が残るミステリーが「イヤミス」。

禁書必至の貸本/長い“死に際の伝言”/猫探偵が目をつけた男/いつも来る白い貴婦人/あべこべの密室と消失した作家/透明人間の足跡/「オリエント急行」に消えた女性。

フェミニストの美人心理学者が惨殺された。

午前3時、もと臨床心理医のアレックスが受話器を取ると「助けて!」という声が聞こえてきた。