シンセミア
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オーディブルで聴取。 構成や最後がきれいにまとまりすぎているがフィクション作品としては問題なし。 面白かった。 ナレーターさんがうまかったこともあるが、青年誌あたりに掲載されている漫画を読んでいる感覚で最後までだらけずに聴けた。 各キャラが立っているというのもあるだろう。 悪い意味でよくある、ほのぼののほほんとした日本の田舎の歴史や日常をリアルに描いてくれている。 最後、〇〇さんは「自分は安全だ」的なことを言っていたが、あの意味はよくわからなかった。 続編への布石なのか、それとも純粋にそういう性格のひとなのか? ゴミ問題がテーマの一つなので、光る物体は当然化学汚染物質的なものだというオチを想像していたが結局なんなのかわからなかったもの残念。 それら一部不明のまま終わった部分もあるが、それら抜きにしても面白い。 | ||||
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アメリカがもたらした戦後日本の歪みを抱えて物語は始まります。 その歪みを背景に俗悪をきわめた登場人物たちが織り成す群像劇が、一つの大きな寓話になっている。 非常に優れた大傑作です。 | ||||
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これは素晴らしい一大文学を立ち上げたな、というのが率直な感想です。 複雑な事件がきれいに結びを迎え、カタルシスを得られます。 しかしこの物語は、それ全体が一つの寓話となっており、いろいろな読み方が可能なのも大きな楽しみです。 | ||||
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とにかく込み入って複雑な物語を書きたい。そういう作者の「こういうものが書きたい」「立派な作品だと思われたい。」という思いばかりが先行してしまっている感がする。登場人物が多すぎる。前兆もなく急に表れて紹介もないまま、さっきから居たかのような書き出しになっているところもある。結局、途中で人物が散らかって、誰が主人公なのかもわからなくなる。そして誰にも焦点は合わないまま。 第三章 畏怖する人間たち P377 そのページ付近での中心人物である田宮博徳が、大人なのにおねしょをして恥じらうシーンだけは妙に描写がリアルだと感じた。「ティッシュペーパーを取ろうとして、ベッドから起き上がった博徳は、股間に冷たさを感じて不吉な予感を抱いた。即座に下腹に手を回し、股間や臀部を触ると、ブリーフがじっとり濡れていた。もしやと思って蒲団を捲ってみると、シーツに大きな染みが出来ていた。おねしょをしたと判り、博徳は苦笑いした。」とある。比較的近年といえる2000年代の小説ながら、田宮博徳はブリーフを付けている。独身の男性なら今の時代でも、オープンにこそしていないものの、白のブリーフが持ち合わせのパンツの中にある人も多いだろう。当方も白のブリーフを穿いているが、白ブリーフでのおねしょはとても恥ずかしい。おねしょをしてしまって明け方に目を覚ましても、最初はどうして妙な時間に目が覚めたのか気付かないことが多い。そして体を起こし、腰を反らしたときに、べったりとブリーフがあそこの先っぽ、袋、鼠径部のあたりにへばりつくのを感じ、もしや・・・と思いヒヤっとして、パジャマのズボンに手を入れて、白ブリーフに手を触れると、じっとりと濡れた感触。身体にブリーフの布がくっついてしまっていることで、姿勢を変えるまで気付かず、身体を動かした瞬間に生まれる焦りと、ブリーフが濡れていることが手指に伝わった瞬間と、ブリーフの白い布が濡れて黄色く染まっているのを見たときの羞恥。したことがある人でないと表現できない感覚がここでは妙にリアルに描かれていて、読んでいてこちらも恥ずかしい気持ちになった | ||||
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近代文学臭さを消して、ある意味、神話的な枠組みで小説を描き続けてきた作者前期の集大成的な作品。 近代文学的な意味での人間の心が描かれている小説ではないので、そういうものを求めて読むと、非常に醜悪な人々ばかりが出てくる気持ち悪い物語、と感じるかも知れない。 (実際、ここのレビューで星1を付けている人たちはそうなのだろう。) だが、そうではないのだ。 これは神話のシステムや物語論の中で動いている小説なのだ。 そしてやはり文学性を剥ぎ取られた批評的な文体が、ここでも正確に機能している。 純文学というジャンルにおいて平成を代表する作品の一つだろう。 | ||||
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