ハーモニー
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傑作の『虐殺器官』に続き、2冊目となる。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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虐殺器官を含むネタバレ有の評なので、未読の方は注意。 表題の通り世界観としては虐殺器官の後年を描いた作品。 テーマや内容としても虐殺器官で語られていた内容を更に推し進め、 突き詰めた内容になっている為、先に虐殺器官を読んでいた方が判りやすい。 虐殺器官のラストに於いて、あっちの主人公が引き起こした現象が世界を荒廃かつ一変させ、 また人類に生得的に備わった危険な性質が世界中に暴露されてしまった。 その事実への怖れは他者の生き方からメンタルの有り様、考え方まで極端に監視し管理する。 虐殺器官で危惧されていた管理社会への懐疑や嫌悪、それをより突き詰めた代物になっている。 しかもそれはもう社会に根付いて、切除不可能なレベルで浸透しているという世界観。 この本では善意や思いやりで押しつぶすみたいな書き方をしているが、 個人的には此処は少しずれてると思う。そういう人もゼロじゃないけど多数派ではたぶんない。 正しさの名の元に、他者に物申す行為そのものが脳への報酬足りえるので、其処に善意はいらない。 正義マンや不倫炎上など、またはホワイト社会などと形容される流れがそれに相当する。 書かれた時期から、タバコに対する社会の扱いに対してが、 たぶん本書を書く切っ掛けの一つかもなと思ったりもする。 まあ何にせよ、正しい事以外は許容せず排斥し、自由が失われていく社会の果てとして、 心身ともに健康であらねばならない社会が到来し、その究極は思い悩む自我そのものが不要。 我思うゆえに我あり、の我の喪失こそが行きつく先だよなあというのが本書のラスト。 何処までが本当の自分だ? という前作の葛藤は少し古いなとか思っていたが、 やはりここら辺まで判った上で書いてたんだなと本書を読んで納得した。 人間より優れたAIが人間の仕事を根こそぎ奪う時代に於いて、人間はどうすればいいの? という問いに対して、ある人曰く、面白く間違う事が人間の仕事だと言っていた。 人間らしさとは究極間違う部分にこそあり、本書のタイトルのハーモニーに準じて言うなら、ノイズこそ人である。でもそれは正しくないのでこのままだと取り除かれて、無くなっていくんじゃないの? 正しくないものや間違いへの意識を少し変えた方がいいんじゃないの? みたいな作者の皮肉というか呟きが本書なのかなと。 | ||||
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病気を克服し人々が管理された優しい世界。 ディストピアとして描かれているけど個人的には素晴らしい世界に思えた。 結末は歓迎できない驚きのものだった。 著者が若くして亡くなってしまっているのは本当に残念。 | ||||
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現代社会は残酷である。「虐殺」は集団内の結束を高める。虐殺は人命を奪うだけでなく生存者から未来を奪う。今なお残虐行為は無くならない。遠い未来のある日、認知能力の限界を超えた残虐性を体験した誰かが、この物語の主人公と同じ決断をするのかもしれない。この物語の主人公は全人類から意識を取り去ることを選択した。残虐性を無くすことを諦めて、残虐性を感じる心を無くすのである。意識とは何かという問題を別にすれば、史上稀に見る悲しい結末である。こうならないことを祈る。 | ||||
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SFです。世界観が独特。 姉御と書いてレディー?笑 評価が高いので購入しましたが、きっと好きな人は好きなのでしょう。初めて最後まで読みきれなかった。 | ||||
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システムの着眼点は虐殺器官共々すごいと思う。 しかしシステムに穴がありすぎて、ツッコミどころ満載。 前半はそれでも楽しめたけど、後半がひどい。ジョージ・オーウェルのかの有名な作品をものすごく薄くしたような印象。 | ||||
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