天を越える旅人
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点7.00pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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登山家でもある作者が、登山の時にどうしても感じてしまう神々の存在について著したかったと思われるのが本書。人の生死を左右する極限状態の中、昨日まで、いやつい10分前まで冗談を云い合っていた仲間がクレパスに落ち、ザイルが切れて落下し、物云わぬ屍と化す。かと思えば、絶対助からないだろうと思われる強烈な雪崩の中に巻き込まれながらも、九死に一生を得て生還するようなこの世界、明らかに神の配剤なるものを感じずにいられないのだろう。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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綺麗な古書でした | ||||
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チベット死者の書を下敷きに、と単行本の帯に描かれてたんですねえ。知りませんでした。 死者の書(訳書)は、用語こそ仏教的な概念に基づく理解力を要しましたが、書いてあることは全く仏教的ではなく、いかに上手に成仏、または望む世界に転生するかを説いたハウツー本でした。最低、輪廻転生を是とする死生観が共有されていなくてはいけないものの、読み手としては成仏転生これ一冊!な内容(笑。 さて、本書ですが、仏は偉大、信じるものは救われるといったような描写は全く無し、無縁です。 死を語る道具として仏教感覚的理解を用いる死者の書同様、宗教的観念は、本作でも共通して説明に便利な道具たちに過ぎず、面白い共通項かなと思います。 読者は主人公と共に、幾度もの肉体的な死を超え、瞑想における演算器としての曼陀羅を体感し、禁地である高々所での魂の束縛(登山家ならではの恐怖感なのかな)を解放し、ようやく辿り着くゲートの先に見える何かを見聞します。 後半に向けて迫力とスピードを増し、読者を引き込むこの物語。ぜひお試しください。 | ||||
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チベット仏教をベースにして、一人の少年僧が繰り返し見る夢の秘密をたどる内に、壮大なスケールとなっていくこの物語、以前一度読んで手放したが、また読みたくて手に入れた。 山岳雑誌に連載された関係で、高山の登山についての描写が多く、全く知識のない私にはなじめない部分もあったが、その中で進んでいく物語には大いに惹かれた。チベット仏教の転生が関わる長い長い過去からの物語。そしてラストは宇宙の成り立ちにまで話が広がっていく。 | ||||
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一言で言えば山岳小説、SF、宗教小説(?)の融合でしょう。 非常に意欲作だし、前半部分の登山描写はさすがだと思いますが、後半部分は宗教色が強くていまいちなじめなかった。 | ||||
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SFを知る諸氏には、陳腐なタイトルを付けてしまった事をお詫びする。 山岳と宗教と科学とSF、如何にもありそうな組み合わせでありながら 作者の直向きな生真面目さが、自身の言葉だけで一つ世界を構築して みせたこの作品は秀逸である。 飛翔という言葉がこれほど相応しい本書と作者に、惜しみない賛辞を 捧げる。 | ||||
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