ジャンキー・ジャンクション



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初公開日(参考)1996年02月
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長編小説

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ジャンキー・ジャンクション (ハヤカワ文庫 JA)

2005年09月22日 ジャンキー・ジャンクション (ハヤカワ文庫 JA)

登山家、筧井宏はネパールの山中で得体の知れない男、デヴィッド・マクスウェルと出会い、彼の予言めいた言葉に導かれるように、ヒマラヤ国際登山隊に加わることになる。他のメンバーは、日本人女性の加藤由紀と、イギリス人男性のジョージ・フェアリングとデニス・ワーウィック。しかしこの登山隊内には最初から不可解な軋轢が見え隠れしていた。クライマーたちが過酷な状況で遭遇した幻想と狂気を描く迫力の山岳小説。 (「BOOK」データベースより)




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ジャンキー・ジャンクションの総合評価:7.50/10点レビュー 2件。Cランク


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全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(7pt)

山と神との親和性

単なる山岳小説と思って読むと、面食らうような内容だった。発端の導入部は単にマックスという男の特徴を印象付けるためのエピソードだと思っていたが、作者は初めから「これは単なる山岳小説ではありませんよ」と警告を促していた事がわかる。

主人公たちの行動を左右するのは実にスピリチュアルな現象である。主人公である日本人2人、筧井宏と加藤由紀は、イギリス人の2人、ジョージとデニスの「口寄せ」をし、登攀で訪れる悲劇を回避しようとするのだ。この小説はまさにこの非現実的な設定にノレるかノレないかに懸かっているといえる。

私はどうだったかと云えば、微妙だとしかいえない。
それはこういう現象を絵空事として簡単に否定できないからだ。
私の想像の範疇を超えた話だからでもある。

他の作家の山岳小説を読んだことがないので比較にならないが、谷氏の書く山岳小説は長編・短編含めてどこか宗教色が濃いものがあるのが特徴だと思う。
今回扱っているのはシャーマニズムだが、これまでにも輪廻転生や因習、呪いなどがテーマになっている。

それはこの作者が自ら世界の山々を登る登山家であることが大いに起因しているだろう。特にヒマラヤを題材にすることの多いこの作者が、ネパールやチベットの宗教色濃い習慣、考え方、しきたりに少なからぬ影響を受けているのは間違いない。
そして前にも述べたが、彼自身、極限状態のときに神の配剤としか考えられない事象を経験したのではないだろうか?だからこういう作品を何の迷いもなく書けるのだと思う。

迫力の登山シーン(特に唾棄すべき男にあえて唾を吐かなかったのが、貴重な水分を無駄にしたくないという描写には非常にリアリティを感じた)と超自然的現象である「口寄せ」、そして予知視、もしくは幻視。現実と非現実が渾然となったこの作品。
一見アンバランスに思えるが、地球上で最も宇宙に近く、酸素の薄い場所においては何があっても不思議ではないという作者からのメッセージなのかもしれない。

Tetchy
WHOKS60S
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No.1:
(4pt)

楽しく読める山岳冒険小説

1996年に徳間書店より出版されたものの文庫化再刊です。物語は単純。簡単に言いあらわせば、運命に導かれ、ヒマラヤに挑む4人の登山家が直面する困難に立ち向かう、という冒険小説です。しかし、まったく飽きることはありません。逆に彼らがどのような行動をとるのか、早く知りたくて一気に読んでしまいました。事故状況を幻視する事で、後の行動を説明する部分とかは、多少強引な気もしますが、そういう物語だということで自分は納得します。タイトル自体がジャンキー・ジャンクションですから。登山のことを何もしらない自分は、この物語を読んで非常に現実的な景色を想像しますが、実際に知っている人々、たとえばクライマーとよばれるような人は、この物語をどのように評するでしょうか。そういった方からの感想を知りたいです。
ジャンキー・ジャンクション (ハヤカワ文庫 JA)Amazon書評・レビュー:ジャンキー・ジャンクション (ハヤカワ文庫 JA)より
4150308144



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