単独行者
- 山岳冒険小説 (42)
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先ず、ほぼ一気読みでした。(孤高の人も一気読みでしたが) 臨場感:アラインゲンガー(読者は加藤文太郎目線になり、加藤文太郎になってしまう。…加藤の胸の苦しさ、歩行、五感さえも伝わる) 孤高の人(前者が等身大の一人称としての加藤に対し、加藤と加藤を取り巻く社会や人物を見守りながら読み進める形式です。) 形態:「アラインゲンガー」がドキュメンタリーであるなら、「孤高の人」は視聴率の高いNHK朝の連ドラ。 内容:前者:登場人物が限られており、等身大の加藤の目に映る人物のみの描写。/ 後者:登場人物は多く時代や社会、国内情勢、恋愛、ドロドロした人間模様、加藤以外の人物のストーリーも描写。 加藤を含め、両作品に登場する人物は同一でありながら、性格が違えば、出来事の結果までのプロセスもかなり違う。 両作品ともに、見方は違えど、名作に変わりはありません。どちらもかなりのページがあり読み応えがあります。 オススメの図書:前者が「垂直の記憶(山野井泰史)」に近く、後者は「氷壁(井上靖)」に近いかな。 山ヤのかたは、勇気付けられると思います。最後にアラインゲンガーを読まずして、加藤文太郎は語れないですね。 | ||||
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中学生の時とつい最近「単独行」を読みました。 私なりに加藤文太郎像ができているので本作では違和感を覚えた。 結局は心理描写の創作に終始し、架空の人物や幽霊まで登場させるが、 期待した当時の服装装備や地形の描写は補足されていなかった。 大槍からの転落も疲労からならわかるが、ルートミスはありえないと思う。 文章は読みにくくないのが唯一の救いでしょうか。 昔すぐ閉じた「孤高の人」を読んでみますか。 「単独行」をまだ読んでいない人は、本作を先に読むのはやめたほうがいいと思います。 | ||||
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すばらしい内容でした。読後小生も遭難して手の指をほとんど失いました。 もう一度読みたいです。沢木耕太郎さんの「凍」もお勧めです。 | ||||
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不世出の単独行者・加藤文太郎の自伝。500頁を一気に読んだ。 著者は1996年刊の『白き嶺の男』(新田次郎文学賞受賞)で加藤のことを書いているが、 その刊行にあたってもう一度、加藤の物語を書くと宣言をしていた。 10数年を経て、その約束を果たしたのが本書である。 内容はコテコテの山描写がこれでもかと続く。加藤の山に向ける執念と内面の変化を余すところなく描いていく。 ひとりの人間としての強さも弱さも、そしてパーティを組まない単独行者としての苦悩。 加藤がなぜ単独行にこだわるのか、その答えがほんの少し理解できたような気がする。 『単独行』の著作で有名な加藤文太郎を描いた作品には、新田次郎の『孤高の人』があるが、 個人的にはおそらくこの作品を超えるものはないと思っていた。 しかし、谷甲州のこの作品を読んで、改めてそれを“超えた”作品に出会えたと確信した。 鳥肌が立つような重厚感をもった作品を書き上げた作者に、感謝したい。 | ||||
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高いところは嫌いだ。長距離を歩くのも、山に登るのも疲れるから嫌だ。 だが、なぜか山の物語に惹かれる。 加藤文太郎という日本の登山の歴史に名を残した男の物語。谷甲州は小説家なのだから、この物語はドキュメントではなく小説として読むべきなのだろう。 だが、実際の加藤の行動や登山に至るきっかけなどについては詳細に調査した上で描かれているに違いない。 だからある程度の部分は実際に「加藤文太郎」という男が行なった行動を正確にトレースしていることは間違いないだろう。 意外だったのが、彼が山に登り始めたのは道を歩くことの延長であった、ということ。 歩いて歩いて歩き尽くして、残ったのが山しかなかった。だから山に登ったのだということ。 近所の道を散歩しているときなど、ふと加藤文太郎がやってしまったように、この道が山に通じてしまうのではないかと突然の妄想にとらわれることがある。 やはり谷甲州は面白い。 | ||||
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