小幡弘海巡査部長は、二年前に忽然と姿を消した。生活安全課に異動した矢先のことだ。

東京・大阪間を結ぶ「銀河」に乗り合わせた者たちが次々に殺された――。

上信電鉄千平駅。下仁田行き始発電車の運転士がホームで俯せに倒れている老人を発見した。

伊神さんの卒業から丸一年、市立高校にまた卒業の季節がやってきた。

第一次大戦末期の1918年。

意想外の設定と冴え渡るラストのひねり。

長身で二枚目、行動は些か心許ないが、虫や雲を撮ることにかけては右に出る者のない実力派カメラマン、亜愛一郎。

不治の病を患う作家有森が失踪。

高二の木曽は生徒会副会長。なにかと面倒ごとを押しつけられることが多く、校内をかけずりまわっている。

ハヤカワ・ミステリ・リニューアル１周年＆ハヤカワ・ミステリ文庫創刊35周年記念作品。ドイツ推理作家協会賞受賞作。

長編『死刑台へどうぞ』を巻頭に置き、「幻への逃走」や「東京完全犯罪」など、探偵小説専門誌以外に書かれた短編をまとめ、さらに単行本未収録の最新短編「とられた鏡」を初収録。

秘書派遣会社を経営しているアーシュラの部下であり親友でもあったアンが謎の死を遂げ、速記で隠し場所を示された遺品は奇妙な物ばかりだった。

地方都市を支配する一族が営む総合病院に隠された深淵なる闇。

ツーリスト―それはCIAがアメリカの覇権維持を目的に世界中に放った凄腕のエージェント。

実直さが評判の離婚専門の弁護士が殺害された。現場の壁にはペンキで乱暴に描かれた数字“182"。

みやびやかな京の町で、出会い味わう人の縁。下町のおいしい人情物語第4弾 もうじき桜が咲きそうな三月の浅草。

「衝撃」に次ぐ「衝撃」。驚異の新人登場！ ４月の朝、突然失踪した16歳の少女。

何ひとつ不足ない生活を送っていた果歩を襲った息子の突然の事故死。そこには巧妙に仕組まれた夫の罠があった。

横溝作品の短篇から厳選!謎と驚きに満ちた傑作集。

うりふたつの人間ドッペルゲンガー(D)があちこちに出現、自分のDと出会った者のほとんどは自殺してしまう。

雑誌が売れに売れた大正時代。

京都のホテルで、ディナーショウのために東京かりきていた、食品会社の社長夫人が殺された。

ある雨の降る晩。突然、僕は佐々木千尋を思い出した。

「頼子が死んだ」。

一人の弁護士が長野市へ向かう車中で毒殺された。彼はある富豪の依頼で遺言書を作成し、それにサインをもらいに行く途中だった。

殺人を企む一人の男が、土砂崩れを前に途方にくれた。 復讐相手の住む荒土館が地震で孤立して、犯行が不可能となったからだ。

ある夏、コッド岬の小さな村のバス停に、緋色のブラウスを着たひとりの女性が降り立った―そこから悲劇は始まった。

取材のためにエルサレムを訪れた作家のモリーンは、白昼に突然幻視に襲われた。

黄昏と境界の街、幽落町に夏がやってきた。

1年前に自衛隊を辞し、ミンダナオ島のダイビングショップで働いていた河合斌に、フィリピンで消息を絶った日本人女医を捜してくれとの依頼が持ち込まれる。

将軍吉宗の寵姫・竹姫の代参の警固を無事に果たした御広敷用人の水城聡四郎。

メフィスト賞受賞シリーズ最新刊！　　　　探偵助手の望は、名探偵・御堂八雲から、怪盗・無貌に関する情報交換の会に招かれる。

探偵・鯉城は「失恋から自らに火をつけた男」には他に楽な自死手段があったことを知る。

堀川次郎は高校二年の図書委員。

その当時、映画産業は下り坂を転げ落ちようとしていた。

大阪府警の堀内は恐喝がバレて依願退職。民 間に拾われるが、暴力団と揉めて刺され、左 脚に障害が残る。

高校2年の守がずっと想いをよせる綾が、大人の都合で東京に引っ越してしまう!?そこで4人の仲間も加わって、綾の誕生日まで、バースデーキャンプを決行することに。

箱根から新宿に向かう特急ロマンスカーの座席で、青年実業家が死んでいた。不仲の妻と和解するための旅行中だったという。

食べ物飲み物に至るまで刺客に警戒怠りなかった李小遊が、猛毒にあたって死んだ。

高層マンション建設現場のタワークレーンで篭城事件が発生。

犯罪は、たくさんの「嘘」の上に成り立つ。最初の嘘をつぶすために、次の嘘。

“二年前に殺された姉の遺体を捜してほしい―”福島の私立探偵・神山健介は東京から来た雑誌モデル・中嶋佳子から依頼を受けた。

オスロの山中で見つかった六歳の少女の首吊り遺体。

7年前、25歳で死んでしまった一樹。

陸上自衛隊輸送トラック襲撃、連続過激派殺害。

京都の奥嵯峨を流れる清滝川の河原で、初老の夫婦の死体が発見された。二人とも両腕を切り離された猟奇的な殺人事件だった。

黄金の肌がなまめかしく輝くとき、横浜の秘められた歴史の記憶が、汚辱にまみれた愛憎のドラマが、闇のなかに映し出される―。

若い女と少年の死体が相次いで車のトランクから発見された。

楽譜を探して歩く謎の男が、依頼人の凍った時間を溶かし出す。奏でられた楽曲を、あなたは二度と忘れられない。

時代に先駆けてピル解禁を訴えていた女は――突然、姿を消した。

惑星〈裁剣（ソード）〉には、あたかも罪と罰の概念を理解しているかのようにふるまう雄鹿に似た動物シエジーが生息する。

一度にひとりずつ、百物語の聞き集めを始めた三島屋伊兵衛の姪・おちか。

京都・苔寺の黄金池で、年配カップルの死体が発見される。

すべての作品に、仕込みあり。

山村で起きたカルト宗教団体の斬首集団自殺。

没落した名家の生まれのミロは、遺産が入る日を待ちわびる酒びたりの私立探偵。ある日、彼のもとを一人の女が訪れた。

都内でトカレフを使った連続強盗殺傷事件が発生、暴力団関係者三名が死亡した。

警視庁には影の特殊工作チームが存在する。 警察組織が扱いにくい事件を捜査し、真相を追い求める。

江戸参府のオランダ使節団が、自分たちの宿「長崎屋」に泊まるのを、るんと美鶴は誇りにしていた。

尾木遼平、46歳、元刑事。

オカルト／ホラー／インディーゲーム界隈で話題沸騰! 人気ミステリーアドベンチャーのスピンオフノベライズが登場! 怪異、呪物、異界などの調査・解体を行う『都市伝説解体センター』。

数多一人は超有名劇団『パンドラ』の舞台に立つことを夢見る青年。

失踪した友人を探してメキシコにやってきた、アメリカ人作家ロビー。

父ヘンリーの秘密を握るドイツのスパイ網指揮者レンマー。

人の顔を認識できない少女×10年前の未解決放火殺人×【秘密】が潜む恋 「私は犯人を知りたいんです。

ナンシーと親友ふたりがお祭りで出会った母子。父親が行方不明で生活も苦しいらしい。

ついに姿を現した京の黒幕・下御門。 警戒する信平のもとに、江戸を騒がせる木乃伊の秘薬の噂が舞い込む。

『このミス2017』国内編第1位『涙香迷宮』の竹本健治が贈る軽やかにして深遠なミステリの精華12篇。

アーチャー、刑務所送りに―2001年7月19日、衝撃のニュースが世界中を駆けぬけた。

ひと瓶の香水、それがナンシーを新たな事件に導くことになろうとは。

夫・坂田順一郎は、ダム建設に反対していたため、利権を狙う暴力団によって殺された。

元政府機関の腕利き謀報員だった加賀哲は、“裏切り者”として組織を追われ、ある都市で高級レストラン・クラブの経営者に納っていた。

創業者一族令嬢と婚約間近、会社期待のホープ・充彦の密かな趣味はアダルトビデオ。

粋なやつ、不器用なやつ、土地っ子、よそ者…、色とりどりの人間模様が見られる東京浅草。

将来を誓い合った男女に降りかかった突然の災難。

新聞記者の父が社会に殺され、不信感ゆえに日本から離れた男…初めての帰国途上で偶然出逢った、か弱き少女を守りきれるのか？！ 野際昭輔は、外資系民間軍需請負企業に籍を置く、戦争のプロだ。

伊坂幸太郎デビュー25周年記念書き下ろし作品。

東大名誉教授にしてミステリー作家“熟年の星”が、医者と小説家の眼差しで人生を見つめるエッセイ集。

「戦禍の凄惨、人間の悲喜劇 山風ミステリはこんなに凄い! 」 ――阿津川辰海氏、脱帽 戦艦で、孤島で、焼け跡で、聖と俗が交錯する。

対人恐怖症の名探偵(?)・柔井公太郎が、ドS美人心理士の不知火彩音にビシバシ小突かれながら今日もオドオド謎を解く!でも、持ち込まれるのは「奈良の大仏を立って歩かせて欲しい」「大阪通天閣の象徴・ビリケン像の暗号を解いて欲しい」など、変な事件ばかり。

1944年春、連合軍の反攻を前にして、ロンメル将軍はドイツ軍の防衛計画会議をフランスの古城でひらこうとしていた。

大雪に閉ざされた山荘に招かれた6人の男女。同窓会と思いやって来た彼らを待っていたのは、変わり果てた恩師の姿だった。

はじまりはコンビニの店長だった先輩の暴力団事務所襲撃事件。

1968年、静岡県千里見町に近づく台風は、五十年に一度とも百年に一度とも言われる豪雨をもたらしていた。

弟の訃報が届いたのは朝食後すぐのことだった。彼は車で何度も轢き殺されたという。

戦中のハルビン、戦後の日本、そして現代――。

夜の町で出会った若い女の異常な

第7回『このミステリーがすごい! 』大賞・優秀賞受賞作家の最新文庫は、ちょっとした下心が転落の始まりとなるクライム・ノベルです。

【人気シリーズ第2弾、文庫化! 解説:恩田 陸】 いったいこの書類はどこから送られてきたんだ? いつのまにか特捜部Qのデスクに置かれていた20年も前の事件の書類。

妻子と部下の命を奪われた特殊部隊隊長は、復讐を誓って米国の暗部へ足を踏み入れる。

県内有数の進学校・橘第一高校の入試前日。

お側御用取次・田沼意次のもとには、役職を得るための賄賂を持った大名旗本が毎日のようにやって来る。

かつて“冷たい狂犬”と世界から恐れられた元公安調査官の影山夏樹。

「ある日、一冊の本を読んで、ぼくの全人生が変わってしまった。

睡眠薬、シャブ、アヘン、幻覚サボテン、咳止めシロップ、毒キノコ、有機溶剤、ハシシュ、大麻やLSDもあれば、アルコールもある。

ケネディ家に次ぐ名家に嫁いだクレアは夫の暴力に悩み、失踪計画を練る。

公安機動捜査隊特捜班―通称“特捜班”。それは、凶悪事件の初動捜査を担当する、警視庁公安部に所属する特別チーム。