朝顔はまだ咲かない
- 青春ミステリ (357)
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主人公に共感できるかできないかで、評価の分かれる本のような気がします。 主人公は健気な部分もあるし、現実的な部分もあるし……で、決して悪い子ではないのですが、「結局、引きこもりなのに一目ぼれされるくらいには顔が良く、なんでだか分からないけど主人公を(多少の反発はありつつも)全面的に支えてくれる友達がいて、ママとの関係も良好で、『家でちゃんと家事をしているから』と自分自身に言い訳もできるという女の子」と捉えてしまうと、主人公の甘ったれぶりに割とイライラしてしまうかもしれません。 ある意味リアルと言えなくもないのですが、主人公に共感できるかできないかで、作品の評価が変わると思います。私は……まったく共感できませんでした。 ただ、柴田先生の実力は本当に見事で(全作品読んでいます)、すんなりと読めますし、物語の展開も無理がなく、読んでいる人間が読みにくさを感じることもありません。ライトに読めるのも良い点ですから、高校生くらいまでの、センシティブな年齢にある子にはおすすめの本だと思います。 | ||||
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引きこもりという設定が新しいな、と思い自分もそれに近い境遇だったので購入してみました。共感できる部分が所々あり読みやすい。 ただシモ系の話が自分は苦手だったので序盤のホテルの流れや主人公がやたらセ○クスセ○クス言っていたり秋の性に対してのだらしなさが気持ち悪かった。あとミステリ部分というのか、話が強引。普通そんな細かい事気にするかなあって感じ。あと主人公は引きこもりで美少女設定でもないのに、窓から見えただけで一目惚れした男の設定は無理がありすぎるし、現実的に考えて怖い。 ここらへんで萎え初めて読むのをやめてしまった。 | ||||
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「引きこもり」の小夏の葛藤のバランスが好きだ。 家事を「仕事」とするか「生活」と捉えるかのラインの引き方考え方がとても自分と適合する。 引きこもらざるを得ない時に、何とか自分の中で整合性つけようと↑みたいな事をごちゃごちゃ考える部分につい共感してしまった | ||||
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いじめがもとで、ひきこもりになってしまったハイティーンの少女が主人公。 母はクラブづとめ、父は亡くなっています。うちの中でなら、動き回れるし、ネットで食材もとりよせ、忙しい母のために料理をし、家事万端をこなし、「専業主婦」としての自分に、すこしアイデンティティを見つけられるようになりました。 この小夏の世界に、外から風を運んでくるひとりきりの女友達、秋との日々が、透明にしっとりと描かれています。 物語は複数の小さな「日常のミステリ」から成っていますが、そこに力点があるというのではなく、謎は「起承転結」の「転」の部分をかるく後押しするような役割です。 朝顔がいつのまにかアイビーにすりかえられているという「タイトル」のメインストーリーを読んだときには、小夏の推理があまりにデリケートすぎる、凝りすぎている、ありえない? と、一日ほど本を置いてしまいました。 謎解きとしては、リアルじゃない、と思えました。 でもまた、ふうっと読みたくなって本に戻りました。 謎以外の、小夏、秋、そのボーイフレンドや、双子たち、優しく見守る母、などの日常がしっかりと確立していて、物語世界の手ざわりにリアル感があって、離れがたかったのです。そして二度目に読みかえすと、朝顔をめぐる家族の謎も、その中にしっくり溶けこんで感じられました。 自立へ向かって少しずつ歩んでゆく小夏の傷つきやすさと、ユーモラスな秋のサポート・・・ そのうちに小夏は、「世界」は好きだけれど「社会」が苦手だったんだ、と気づきつつ、みんなもそうなんだな、と納得してゆきます。 自分の気持ちと向きあいながらも、決して自己憐憫に陥らない、小夏のけなげさ、芯のある生き方が気持ちよいです。 ミステリではなく透明な青春小説として、心に残る一冊でした。 | ||||
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私の中だけでしょうか?創元社の本はまずまちがいがない。 高校の頃いじめにあってから、高校中退。そこからひきこもりになる。しかし、かといって私たちがイメージしてるようなひきこもりとはちょっと違う気がする。 なんというか、行動的なひきこもり? 家事もちゃんとするし、料理もする。ただ、外に出られないというだけ。 そのなかで一人の親友が持ってくる外とのつながりだけがすべてだったが、そこから、いろいろな事件もあり、立ち直ろうと葛藤する姿がけなげです。またその親友のキャラクターもなんだか、ほほえましい。 そして、小夏が話す知識の大半がネットからの情報。ってのがちょっとおもしろかった。笑 そして、ひきこもりについてかなりネットで調べて、いろいろ自分の意見を持っているところもなんだか笑ってしまう。 甘酸っぱい小さな恋もあったり、親への気遣いなども、心温まる。 ちなみに、普通の青春小説?のようですが、"創元推理文庫"なので何ページかだけ事件を推理する部分があります。 | ||||
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