空には暗雲がたれこめ、気温は下がりつづける。目前には、植物も死に絶え、降り積もる灰に覆われて廃墟と化した世界。

独裁政治を敷くロシア大統領クリモフは、ヨーロッパ諸国への天然ガスの供給を停止した。

森の奥深くにある強制労働収容所では、ラスコーリニコフの暗殺計画が実行に移された。

小学四年生のぼくが住む郊外の町に突然ペンギンたちが現れた。

地の民の娘フォーンと湖の民の警邏隊員ダグ。悪鬼との戦いがきっかけで出会い固く結ばれたふたり。

恋人にふられ、職場でもつらい目にあい、絶望に沈むOL玲香。

「野球って、こうやって、誰かと誰かを結び付けてくれるものなんだね」忘れがたい面影とともに、あのときの私がよみがえる…。

社長夫人殺害の容疑者となった浅倉は無実だと信じ、調査を始めた田辺。塾講師の夫が不審な死を遂げた背景を知ろうとする新妻。

消えたはずのアリソンしか知らないあのコトをほのめかすメールが届く。

作家になるまでの道程から、昔好きだった女の子との話まで…。

女子高生失踪事件をめぐる、探偵バーニーと最高の助手犬チェットのハードな日々。

生活のためボストンに戻ったルイザは、親友と出かけた占い師の館で密室殺人に遭遇する。

施設で育った内気な少年・博人は、進学への援助を得るため、同い年の樋野と陸の孤島にある屋敷で働き始めた。

ぼくは、夜野ゆきと。11歳。

両親は日本人ながらアメリカで生まれ育った栄美は、高校3年にして初めて日本で暮らすことに。「日本は集団を重んじる社会。

ある事件をきっかけに警察官を辞めた元SPの冬木安奈。

本格愛好家へ贈る、ディテクティブ・ミステリーの傑作!! 自らは推理をしない「貴族」探偵、登場。

そのソフトを使えば誰でも「理想の人物」を生み出せるという…。

将軍の首が消えた!尼将軍・政子の深謀とは?『銀漢の賦』『秋月記』『花や散るらん』で時代小説界を席巻した新鋭が挑む、鎌倉幕府最大の謎。

捨てたはずの故郷に戻り、父が大金を持っているとの噂に踊らされた男。呆けて我がまま放題の母と猫の世話に煮詰まっていく女。

島の豆腐屋で働く津奈美はシングルマザー。

女子大生の夕紀は、ある日突然頭の中に響く声を聞いた。それはひとりの女の子の家庭教師をしろという命令。

国会騒然…!日本の政治はいったいどこへいってしまうのか!?胸がスカッとする痛快エンタメ政治小説。

ある夜、逢坂柚希は幼馴染の紗雪と共に、重大な罪を犯そうとしていた舞原星乃叶を助ける。

現代医療では、安楽死の問題は避けて通れない。

医療崩壊が進む日本で、従来の医療制度や状況に不満を持つ先鋭的な医師たちが、大物政治家を後ろ盾に、日本全医療協会(JAMA)を発足させる。

“あの男がドライマティーニ以外に何かを深く愛したことがあるとは思いません”こうまで腐されたバーティーの今回の運命は?爆笑短篇3作も収録した、シリーズ第11弾。

昭和初期を舞台に、双子の兄弟を襲う恐怖と悲劇とは……。

監査の先々でさまざまな奇妙な事件を解決してきた、女子大生会計士の藤原萌実と新米会計士補の柿本一麻も、ついに迷(?)コンビを解消!? 進んでいるようで進んでいない柿本の恋の行方もこれでジ・エンドなのか!

文芸誌の新人賞受賞を契機に作家へと転身を図る香山。

かつてミリオンセラーを連発した有名音楽プロデューサーは、今や借金地獄にいた。彼は音を利用した前代未聞の詐欺を繰り返す。

医師パーソンズは突如として25世紀の北米へ時間移行した。

事務所で兄の射殺死体を発見した弁護士サイモン。兄は恐喝者であったが故に殺されたのか。

極意“サニーサイドを捜せ”を使っても、目的の猫は捕えられない!? 美女とヤクザ、別々の依頼なのに同じ猫を捜すなんて……。

だまし合いには勝たねばならぬ!生き抜くため、守るため、心に巣くう鬼は殺し、裏の顔は見せるまい。

海流発電を活用した新都市計画で、東京湾の海底に千葉県海中市は作られた。それから20年が経過。

光があるから影ができるのか。影があるから光が生まれるのか。

捨てたはずの故郷に戻り、父が大金を持っているとの噂に踊らされた男。呆けて我がまま放題の母と猫の世話に煮詰まっていく女。

早くに両親を亡くしながらも、慎ましく生きてきたベッカ。エリート検察官との婚約破棄に傷つき、とある島の別荘を訪れていた。

1815年のロンドン。

わたしの名前はエヴァン・ディレイニー。職業はとりあえず作家。

謎の陰謀団が再び迫る…シリーズ第三弾 ! 〈 アーケイン・ソサエティ・シリーズ 〉 孤独な者同士がふれあったとき… 類まれな特殊能力を持つふたりがハワイで挑む事件の真相とは… !? 美しい歌声に潜む陰謀とは… !? <アーケイン・ソサエティ>

この想いを告げられる日は来なくても―― 戦争で失明した放蕩伯爵とそこに突如現われた謎の美人看護師。

『古書の来歴』で絶賛を浴びた著書のピューリッツァー賞受賞作 妻と四人姉妹を残して旅立った父親は南北戦争のさなかに 何を見て、何をし、何を思い出していたのか? 世界中で愛された古典を下敷きに、緻密な取材と豊かな想像力、 巧みなストーリーテリングで綴る愛の物語

俺、28歳。金もなけりゃ、女もいない。

2059年12月。

昼はマイアミ・デイド郡警察で働く鑑識チームの好青年。

1758年1月のロンドン。ロード・ジョン・グレイは愕然とした。

「お兄ちゃんは、もう、いない。…もう、いないんだ」小さな夢を持ち、つつましく日々を暮らす若い女性が殺された。

世界の医学界から注目される万能細胞に関わる先端技術を開発し、業績を伸ばしていたバイオセラピー社の社長・久枝治臣が広島のホテルの浴室で死亡していた。

希望の丘小学校5年3組、通称リョウタ組。

花も恥じらう、女子中学生、山田奈緒子。日本一周武者修行の旅をしている、上田次郎。

「このままじゃ夢の世界がこわれちゃうよ―!」謎の古文書の予言にあった巨大な怪物がついにあばれ出してしまった。

死んだ女のことを教えてくれないか―。無礼な男が突然現われ、私に尋ねる。

京極夏彦が紡ぐ究極の謎―― 無&

大臣を乗せた新幹線に届いた恐るべき爆破予告!―「母恋」と書いて、「ぼこい」と読む。室蘭本線にある小さな駅の駅名だ。

もう会えないなんて言うなよ。あなたは思い出す。

主人公ベン・ホープは、かつてはSAS(英国陸軍特殊空挺部隊)の命知らずの隊員だった。

1284年の冬、南フランスの司教区で、司教が何者かに惨殺される。

二十五年前、ぼくらは小学生だった。

帝政ロシア崩壊直後の、ウクライナ地方、ミハイロフカ。

奥多摩の山村、媛首村。淡首様や首無の化物など、古くから怪異の伝承が色濃き地である。

解体するのが面倒と自宅に火をつけて北多摩署を困らせた家主。焼け跡から泥棒の死体が出てきて、仰天の事件に。

6時間後の死を予言された美緒。他人の未来が見えるという青年・圭史の言葉は真実なのか。

行方知れずとなっていた伝馬町牢屋敷の鍵役同心堀田平左衛門が、本湊町の沖合で死体となって引き上げられた。

桜の花が咲き、江戸が晩春に移ろう頃、佐々木磐音とおこんは小梅村にある両替商・今津屋の御寮で静かな日々を送っていた。

“あなた”と“私”…名前すら必要としない二人の、密室のような恋。島本理生の新境地。

上野・アメ横。

公園でゲートボールに興じているお年寄りたちを撮影した一枚の写真。そこから小さな物語が浮かび上がる。

自分が異なるなにかに乗り移られることの恐怖、自分の愛するものが別のなにかになってしまう恐怖、それにさえ気づかぬ恐怖。

「愛してるわ!ずっと昔から…。

江戸・本所深川で、献上品の売買を行う、献残屋の手代として働く周吉。

山梨県の山林で行われた生態調査で、捕獲されたカラスの胃から大量の人骨が発見された。

夫の自殺がきっかけで立て続けに不幸な出来事に見舞われていた享子は、ある日訪ねてきた刑事から、友人でスピリチュアル系のライター・真弓の失踪を知り、行方を探るべく情報を集めはじめる。

かつて四条大橋近辺には五つの芝居小屋があり賑わっていた。ただ一つ残った南座に加え、西座が復活。

根室の名勝・風蓮湖で発見された女の扼殺死体。死体には情交のあとがあり、その夫も姿を消していた。

宮崎一晃は、難病に冒された車椅子の画家だ。ゆっくりと全身が麻痺していき、十年後には寝たきりになる運命…。

メイドの結婚式に老医師の葬式と、ペニーフット・ホテルは大忙し。ところが老医師の柩には見知らぬ若い男が。

紗江の甥・俊は、小学生ながら天才的な絵を描き、この日もひとり石仏をスケッチしに行くが轢き逃げに遭い死亡。

製薬会社社長・倉上秀代が、田圃に脱輪した車のトランクから遺体となって発見された。

看護婦・田代由美子の協力を得て、生涯最後の大作を描くために、三陸海岸の名勝・浄土ヶ浜に向かった老画家・篠崎源一郎。

ギンちゃん&ムーちゃんは不思議な兄妹。

幼時に父を亡くした勅使河原冴は、ずっと不思議な力に護られていた。

そもそもの発端は、だ。我が後輩の七花いわく、突然タイムトラベラーになったという。

我が子を守るため命を賭して闘う男。

夢と詩にみちびかれ、記者カーディフは、アリゾナ州の小さな隠れ里サマートンに降りたった。

ニート探偵アリスとその助手である僕は、深刻な事件の合間にも、ばかばかしくてつまらない、けれど忘れられない揉め事にいくつも巻き込まれている。

カボット家の末妹ポーシャは、姉と結婚した子爵の弟ジュリアンを一途に慕い続けていた。

高校生のクリスとエミーは誰もが認める理想的なカップルだった。

クリスは恋人エミリーの殺害容疑をかけられ、拘置所に収容される。

被害者の血が抜き取られる連続怪事件が起きた。

元検察官の佐方貞人は、刑事事件を専門に扱うやり手弁護士だ。

旅と歌作に壊れやすい身体を捧げた稀有の歌人・長塚節の生涯を清冽な文章で辿る、会心の鎮魂賦。

ある朝、文之介の屋敷の前に置かれていたのは、篭に一杯詰まったかぼちゃだった―誰がなぜ?興味津々のお春が調べ始めたその頃、文之介は勇七とともに、首を吊ったと見える男の探索に入っていた。

亡き父の借財を抱えた大学生、井領哲之。

大学病院で起きた医療事故の責任を負わされ、系列病院へ放逐された医師・鶴見耀子。

心臓治療の名医となった耀子は、大学病院の教授たちの椅子とりゲームに巻き込まれながらも、多くの患者の命を救っていく。

モトクロスに人生の全てを賭ける貞二は、思うような結果が出せず、また、若い天才の出現に焦りを覚える。

空から太陽が消え、世界から風が失われた―世界が復活する日を待ちながら暮らすハロゥウイン・ダンサー市の市民たち。

「愛宕山に詣でて、戦勝祈願のために一夜参篭する」。朝廷との密会を重ねる光秀の暴走を止められない左馬助。