沈黙の絆
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前作『永遠の沈黙』の続編である。 血液を抜き取る不可解な連続事件。少年テロリストによる郵便ポスト爆破事件。二つの事件が交差して、おなじみの敏腕検屍管ジェイクと美人人権弁護士マニー、そして愛犬マイクロフトが謎を解く。 ミステリーの面白さは、プロットや人物や事件の背景など骨格が言わずもがな一番なのだが、場所や風景、食べ物、匂い、ファションなどなど枝葉にも楽しみがある。ブランド好きのマニーや助手の女装家ケネスのようにファッションにはたいして興味はないが、食い物には大いに心が動く。 敏腕検屍管ジェイクは、<私立探偵スペンサー>のように料理を作ったりしないが、ジェイクとマニーもスペンサーとスーザンのようによく食べる。前作では、マニーがジェイクのためにキッチンに立ったことが一度あったが、今回はもっぱら外食とテイクアウト。中華料理にインド料理、イタリア料理と多彩である。 イタリアレストランでデートの二人。エビにしょうかなというマニーに、「エビは腐敗物や排泄物を食べる。海に墜落したパイロットを解剖したしたとき、遺体に群がるエビを五・六匹除かねばならなかった。」とのたまうジェイク。彼との食事は、遠慮したい。 そんなミステリーの枝葉で、この小説で気になったのが、「匂い」である。死臭、カビ、エーテル、ピーナッツバター、溝鼠、血、古本、顔についたトマトソース、香水、香料売り、中華料理とインド料理のテイクアウトの皿、バラの花びら、ジャスミンの石鹸、寝具のかすかなラベンダーの香り、ホルムアルデヒド、フレンチローストのコーヒー豆、犬の嘔吐物、アスベストなどなど。 「匂い」とい道具に、やすらぎや驚愕の殺人現場や事件のヒントが隠されている。 「匂い」もぜひお楽しみください。 | ||||
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『永遠の沈黙 』に続く約4年ぶりのシリーズ2作目。 今作は、連続する「ヴァンパイア」による事件と爆弾テロの容疑者として、捕まった少年の弁護という二つの事件を軸に、主人公の二人が時には自ら、また、時には意図せずに巻き込まれていく、というのが基本的な図式。当然、2作目であるので、主要な登場人物たち(犬含む)は、もう既知で、その分本編全体を通じて、楽しめる。ただ、全体的に印象がそれほど濃くないというか、割とさらりとした感じで、淡々と進んでいったように感じられ、若干の物足りなさを覚える。逆に言えば、前作にも共通しているが、結構重いテーマを扱っていながら、それを意識させないという風に見れば、その辺りは上手だと思う。 本書の中に、ビデオカメラで撮っている映像を、リアルタイムでウェブ上で流すといった場面があったが、何となく技術の進歩を感じてしまった。前作での事件から、ある程度の時間が経過しているが、具体的に何ヶ月後、或いは何年後といった記述はなかったように思う。したがって、登場する技術や製品から、時間の経過が感じられる。その一方で、登場人物がその期間を律儀に年を取っている、というような風でもなかったので、その点は良かった。 その他、直接本編とは関係はないが、タイトルが前作、今作と「沈黙」という言葉でそろえてきた。確かに、内容を考えれば、悪くはないが、「沈黙」シリーズというと、スティーブン・セガールの印象が強すぎるので、避けた方が無難な気がする。 | ||||
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