赤い蟷螂を見た者には必ず災いが降りかかる―。大学生・赤井雅彦の周りで飛び交う噂。

灰に埋め尽くされ、僕は穴になってしまった―目眩がするような観念の戯れ、そして世界観―。

一九八八年、世はバブル景気の頂点。

スナイプを使ったオペは、目覚ましい戦績をあげた。

地吹雪の夜道で、若い男女が乗った車が大木に衝突した。男は即死らしい。

日常的な人間世界を超え、あるいは離脱して、幻視者たちが存在する。彼らが視るものは反地上的な夢、濃密な幻想である。

妄想に怯えるオスカーとの絆を保とうとするケイ。被害者のパソコンから犯人像を絞り込むルーシー。

ベントンと共に活躍の場をニューヨークに移したスカーペッタ。

何の因果か「魔道書」に封じ込められた妖魔たちの使い手となった夕士。

いつものようにタイムスリップした香里、拓哉、亮平の3人組。

終戦の夏、父はなぜ洪水の川に船出したのか?母が遺した「赤革のトランク」には、父親関係の資料が詰まっているはず。

「十字架が立っているのは、僕が書いてきた物語の丘だ」(重松氏) あいつの人生が終わり、僕たちの長い旅が始まった。

権の魔に魅入られた者の業は深い。将軍家斉の父一橋治済、執政から外れた松平定信、御三家の一角水戸徳川家。

ネットカフェ在住の元警視庁警視・根深陽義、就職浪人・窓居証子、人気小説家・窓居京樹が京都で発生した殺人事件の謎に挑む。

太平洋戦争末期、レイテで、真名瀬は石に魅せられる。

沖縄本島沖の孤島―水波照島にあるヒラモリ電器の保養所で開かれたクリスマスパーティー。

十一月。文化祭実行委員を務める琴葉と棚彦。

十二月。クリスマス前の賑わうショッピングモール。

夏の終わり、僕は裏山で「セミ」に出逢った。木の上で首にロープを巻き、自殺しようとしていた少女。

妖怪を具現化し理想郷を作るという、カルト集団・有鬼派の暴挙を阻止するため、戦い続けた美袋小夜子ら妖怪ハンターたち。

人類の命運を握る悪意に対抗するのは、この街に偶然集結した人々の小さな勇気。

1986年10月、あの忌まわしき“六軒島大量殺人事件”が再び繰り返されようとしていた。

「パスワード」シリーズ スペシャル外伝!誰もがその勢いを止められない天衣無縫にして大胆不敵な「暴走推理」の神岡まどかが不必要なまでにパワーアップして事件解決に右往左往。

奇妙奇天烈な地下の館、迷路館。

現代にタイムスリップして来た黄門様、美貌の女子高生にして正義感の強い麓麗に三須七海、私腹を肥やすため高速道路を新たに造ろうとする政官財のトップたち、日本中の自動車工場の爆破を企むテロリスト集団「赤い馬」。

靖国神社を皮切りに、築土神社、神田明神、首塚・兜神社、烏森神社、稲荷鬼王神社、鎧神社、さらには成田山新勝寺へ。

かつて「衛生博覧会」と呼ばれる見世物が人気を博していた。

山吹早月と加部谷恵美が乗り込んだ中部国際空港行きの高速バスが、ジャックされてしまった。

憧憬の女神、七条由香の無惨な死体を発見した北前真司は、無実の罪を押し付けられてしまう。真犯人はどこかで笑っている。

山の民―。特殊防諜班・真田は、誇り高きその血を受け継いでいた。

高層ビル群やテーマパークの建設計画を打ち立てた「京都再生会議」。その座長塩崎が、謎のメモを残し殺害される。

伝説の女性映画監督が50年ぶりにアメリカに帰国、彼女の娘夫婦が経営するホテル、アストリッド城に映画評論家のミッチが招待された。

ロシアの超心理学センターで、戦災孤児の少女が日本の兄弟と石像を念写した。

谷中感応寺。江戸の三富のひとつが行われている最中に、男が殺された。

一見なんの関わりもない女性3人の不可解な自殺…実は何者かによって仕組まれた殺人だった?そして魔の手は4人目へと迫りゆく。

22世紀―イヌが世界の頂点に立ち、ハンドと呼ばれるヒトは、お犬様の手としてお仕えする身分に!昔々、徳川綱吉により発せられた「生類憐れみの令」。

情報漏洩、そして少年犯射殺の責任を問われ閑職に回された警察官僚・湊俊介。

探偵役は、若き弁護士とリバーカヤック仲間のフリーター。

26名もの命を奪った「幼稚園バス爆破事件」被告人・相沢光則、裁判で犯行を否認!探偵・桐山真紀子は真相究明にあたるが、警察見解、目撃者証言ともに相沢犯人説を裏付けるものばかり。

右代宮家当主・金蔵に忠実なる家具として仕える使用人の紗音は、金蔵の嫡孫である譲治への恋心に人知れず悩んでいた。

各界から絶賛を受けた伝説のサウンドノベル『428』―脚本・北島行徳自らによる渾身の小説化!爆発事件、致死性ウイルス…誰もが危機的な状況に陥る中、次々と暴かれていく過去が守るべきものを指し示す。

祖父殺しの嫌疑をかけられた城坂論語は、変幻自在の論客が丁々発止の応酬を繰り広げる私的裁判“双龍会”の被告となる…容疑を解くためではなく、事件当日、屋敷の一室で二人きりの甘く濃密な時間を過ごした謎の女性“ルージュ”と再会する、ただそれだけのために…。

桓武帝に始まる平安京。帝に縁を持つ多治比の女の一族は、遠くから帝を見守り、長く都に想いを寄せ続けた。

夏休み―僕らミラノ高校の天文部一同は、一週間の天体観測合宿を予定していた。あの美しくも不吉なツグミの森で。

狼、再誕……。

奈良のマンション内、独身OLが出雲刀で惨殺された。密室殺人の手がかりは、壁に残された奇妙な紋様のみ。

「島々の花輪」と称される美しい島・モルディブ。

最初の会社を勢いで辞め、二番目の会社が突然倒産し、派遣先をたて続けにしくじったときでも、住む場所さえなくすことになるなんて、思ってもみなかった。

都内で若手経営者とホステスの刺殺体が見つかった。二人の顔には六枚の一文銭が置かれるという共通点が。

競売にかけられた伝来の指輪を落札するよう頼まれ、英国コーンウォールへ赴いたハーディング。

何者かに競売会場から奪われた指輪。ある事件とともに姿を消したヘイリーと彼女の意外な素性。

「次の地下鉄工事、何としても取って来い」でも談合って犯罪ですよね?謎の日本的システムの中で奔走する、若きゼネコンマン平太の行末は―。

妖怪雑事相談所「深山木薬店 改」に届いた、『枕石公園の怪異を調べて下さい』という差出人不明の手紙。

東京・西新宿のホテルで、中川真由美という女性が刺殺体で発見された。

小学校六年生の陽太と、一風変わった叔父・夜之介。

怪盗・無貌…それは世界が畏怖する生ける怪異。

街が消失し、妖精界が出現するという噂の「竹原島」。

運命の事件発生から3時間。謎がさらなる疑惑を呼び、予想もしなかった男女をLINKする。

戦争を通じて描かれる歪んだ家族の忌まわしき絆。鬼才・田中慎弥が到達した現代文学の真髄(『犬と鴉』)。

青森県警の元似顔絵捜査官・杉澤洋二と警察庁警備局の警視正・成瀬公大が、核廃棄物最終処分場建設反対派が起こすテロを捜査する。

義父母をはじめとした世間から虐げられてきた双子の兄弟、竜一と竜二。

日本橋。江戸の匂いも残るこの町の一角で発見された、ひとり暮らしの四十代女性の絞殺死体。

埼玉新都心で自動小銃による乱射籠城事件が発生、死傷者多数。犯人は元機動隊員。

走行中のトレーラーのタイヤが外れて歩行者の母子を直撃した。

その事故は事件だった!直木賞候補の話題作 トレーラーの走行中に外れたタイヤは凶器と化し、通りがかりの母子を襲った。

警視庁捜査一課から青梅警察署水根駐在所所長へ。取り調べ中に容疑者が服毒自殺したことで左遷された警部補、江波淳史。

美形の妖怪探偵達の活躍“薬屋探偵妖綺談”のラストを飾る作品。

“30歳”という岐路の年齢に立つ、かつて幼馴染だった二人の女性。

子どもへの性犯罪が起きるたびに、かつて同様の罪を犯した前歴者が殺される。

「幽霊新聞」の発行で警察に追われた東吉は、自らも自由への熱意を燃やす母を残して上京し、東京の民権家と行動を共にする。

高知からの日本人留学生が遠くロンドンで割腹自殺を遂げた。死の理由に疑念を抱いた同郷の商人光明は、一人真相を追う。

世界は何によって、どんな風にできているのか?百姓の小倅であるヨハネスは、ふいに彼を襲った疑問に憑かれて旅に出る。

伊月が法医学教室に入って、もう半年。

小料理屋の主人・麓浩司は借金のため、ヤクザ・大場会の料理人になることに。その大場会の台所も火の車。

佐伯泰英の最強幕末小説! われら波濤の時代の防人たらん。 アームストロング砲を搭載した訓練船。

「4月9日(金)午前0:20にお越しください。お目にかかれるときを楽しみにしております。

あかねたちが迷い込んだ樹海の廃校―そこには月光のような兄妹たちが住んでいた。

気力というものを、私は認識できない。

仏・ランス大聖堂から男性が転落死した。地上81.5mにある塔は、出入りができない密室状態で、警察は自殺と断定。

富豪が所有する東北の孤島「竹原島」。

多摩川河川敷で、野田という医師の両眼が刳り抜かれた死体が発見された。

17年前に殺された弁護士一家の遺族は、いまも「傷痕」をかかえて生きている。

新米刑事、元チーマー、可憐な少女、製薬会社研究所長、そして謎の着ぐるみ…一見無関係の、街にひそむあらゆる人々の運命はLINKし、世界は滅亡から救われる―。

僕がよくボーッとするのは、断じてエロい妄想をしているからではない。

「僕とコジマの友情は永遠に続くはずだった。もし彼らが僕たちを放っておいてくれたなら―」驚愕と衝撃、圧倒的感動。

所持金143円、全てを失った男は、深夜のデパートにうずくまっていた。

昭和11年、女学生・平田鶴子は修学旅行のため大阪から東京へ向かう列車にいた。

あの少年名探偵・虹北恭助がついに帰ってきた!フランスの田舎村にあらわれた亡霊の正体とは―?歩く大木と、触れた人が崇られる岩の謎とは―?陽炎村へ向かった美少女高校生・野村響子ちゃんをワトソン役に虹北恭助の推理が冴える!はやみねかおるの新本格ミステリ魂がいっぱ

この仮面を被ると一年間、王となれる。

日本のディクスン・カーと称され、45に及ぶ密室トリックを発表してきた推理小説の大家、真壁聖一。

名探偵・信濃譲二は、とある小劇団にマネージャーとして参加し、万能ぶりを発揮し始める。

風光明媚な温泉町、湯布院。この静かな町で、疑獄事件の渦中にある前文部次官秘書が首を吊った。

夏休み、人けのない校庭に男の死体が転がっていた。校内には十五人の生徒だけ。

一人息子が誘拐された。身代金の額はわずか十五万円。

「三年坂で転んでね」―帝大生の兄が怪死する直前に残した言葉を手掛かりに、東京の坂を巡る実之。

少女の遺体が住宅街で発見された。捜査上に浮かんだ平凡な家族。

元自衛官・真田武男は首相の特命を受け、緊急事態に対応する調査官であり、“十支族”の末裔、芳賀恵理たちを守る存在でもある。

舞鶴でロシア人女性の遺体が発見された。時を同じくして抑留体験者の高津も姿を消す。

美女が、ホテルが燃えてしまう…。才色兼備の超エリート警察官僚・薬師寺涼子―通称お涼さま。

古書店“文車堂”で、龍造寺は小夜子、白石たちには詰問され、“有鬼派”大生部には襲撃される。