迷い込んだ村は戦争中。

クリスマス・イヴの夜、推理作家・桜川ひとみはリビングで膝の上の猫・正太郎に語りかける。イヴの失恋の思い出。

オーストラリアの日本語学校の仲間15名が夏休みを利用して、日本のスキーのメッカ・千年岳にやってきた。

「あなたが、私の夫になる人です」警視庁の片山刑事は、駆け寄ってきた女子高生の言葉に絶句した。

初秋の西穂高のキャンプ場で日系ブラジル人が刺殺された。

浜名湖東岸の温泉街で、土産物屋のおかみ・いくが首つり死体で発見された。

加賀温泉郷のホテルで、男が心臓マヒで死んだ。三カ月後、同じホテルで、また男が心臓マヒで死んだ。

深夜、コンビニを襲った二人組の強盗にアルバイト店員が殺された。被害者の恋人は独自に犯人を追う。

野村映子の夫・昭夫は、車もろとも宇治川に突っ込み、謎の転落死を遂げた。

23人の名手が醸した銘酒・綺酒・魔酒!全編新作書下ろし。

1947(昭和22)年、推理雑誌「X」は最初「Gメン」という誌名で創刊された。

ぼくは十三歳。小さな町の中学校に通っている。

来島海峡大橋から飛び降りた母の死に疑問を持った少女。

前代未聞の誘拐小説！　事件は犯人の側からのみ描かれる。

初秋の下北沢。初めて会ったはずなのに、彼の笑顔はなぜか懐かしい感じがした。

千草検事は、懐かしい友・坂口秋男の来訪をうけた。「警察署長を紹介してほしい」彼の妻が失踪したというのだ。

恋多き妻に捨てられた石川泰生は、魅力的で聡明な美女・三浦希美子と恋に落ちる。

1947(昭和22)年、「海外作品の紹介と日本の探偵小説の向上を目指し」て、「黒猫」は創刊された。

天保十一年、晩春の江戸で若い巫女が襲われた。

不本意な異動、でも辞められない。痛快、切なさ、会社員物語。

シチリアマフィアのボスの息子として生まれ、裏切りにあい、家族を殺され、日本に逃げた男の復讐に向けた苦闘がはじまる。

栗谷村の村おこしマラソン大会の最中、忽然とランナー十三人が消えた!戦国時代の山城・十三曲坂を使った十キロのコースは、途中で抜け出ることのできない、いわば大密室…。

戦後相次ぎ創刊された推理小説専門誌を総覧するシリーズ(全十巻)。

母・雪江が旅先で交通事故に遭い、記憶喪失になってしまった。

昭和初頭、越中富山の薬売り・辻村が遭遇する難事件の数々!宴会のさなか、青年が毒殺された!嫌疑をかけられる辻村は、やがて、ある女中の報われぬ思いを知る…(「毒の行方」)。

「ねえ、知ってる?瞳子が死んだんだって」瞳子は孤高の存在で、ガラス細工の天使のようだった。

烏賊川市の外れ、鳥ノ岬にある十条寺食品社長宅に銃声が轟いた。撃たれたのは、偶然居合わせた「名探偵」鵜飼杜夫。

その夜、「僕」は、奇妙な名前の強烈なカクテルを飲んだ。

堀江中尉に喚問された東堂太郎は、片桐伍長が企んだ“思想上の嫌疑”を論破する。

高齢者用ケア付きマンションで働く爽香は、親会社が計画する新プロジェクトの準備に参加して多忙な日々を送っていた。

無感動な人生を送る中年男・河合は、一念発起して真っ赤なセリカを購入した。

「一本の木に三人の首吊り死体!」。東京・国立市で発見された奇妙な事件現場。

二階堂日美子に友人・今日子から占いの依頼が…。今日子の愛人・大月英一が何者かの脅迫電話に悩んでいるという。

室戸沖千メートルの深海で男の他殺体が発見された。被害者は、日本中が注目する縄文遺跡“高千穂ポンペイ”の発掘主任。

自殺した砂上彩子の遺書には、死を誘う歌として世間を賑わした「天国は遠すぎる」の歌詞があった。

四人の若者が廃工場に瀕死の男を運び込んできた。その男を“始末”するために。

“あたしは装填された銃だ。持てる力を行使し、無軌道に殺人を続ける若者たちを処刑する”青木淳子の「戦闘」は続く。

海に臨むヴィラ・マグノリア。その空き家になった一棟で、死体が発見された。

オールナイトの怪奇幻想映画祭！ 今宵も、私たちが愛してやまぬ素敵な闇の物語です。

「私の内面には、瞹昧な不安が、だんだん増大しつつ定着していた。早晩必ず何事か異変が起こるにちがいない」。

「それは、私が19歳の頃…二階堂と会う前の話なの。

あの大事件、目が覚める解釈!法曹界に身を置く著者が描く、事件の中の真の人間の姿。

廃線跡を、幽霊列車が走っているという。トラベルライター瓜生慎は、情報を追って、北海道に飛んだ。

「…島」と意味不明の言葉を遺して、東京で初老の男女が相次いで死んだ。男は交通事故死、女は溺死。

“物書き”とは?“匂い”とは?“鬱屈”とは?“音楽”とは?“表現”とは?“卑近”とは?奇才・花村万月が、あなたのすべての“問”に答える!エッセイと初期の短編を集め、いろんな「万月」を楽しめる“闇鍋”のような貴重本。

初詣客でにぎわう京都伏見稲荷で、晴れ着姿の若い女性が殺された。被害者は冬子の同僚刑事の妹であることが判明。

善意・悪意・嫉妬・打算…普通の人々の裡に隠されたいくつもの顔。

「家には偽者の俺がいて、ママは俺を追い出しやがった!」―大手コンビニチェーンの警備員兼警察官、通称「コンビニCOP」の活躍を描く近未来小説。

東堂太郎が回想する女性との濃密な交情。参戦目的、死の意義への自問自答は、女性との逢瀬の場で反芻されていた。

副知事として秋田県に赴任する文部省キャリアの望月世津子に届いた不吉な警告文―「警告、秋田には魔物が棲んでいる。

悪質なカルト集団を取り締まる特殊法人・寺社捜査局に勤める魚間岳士は、豪凡寺という寺の六地蔵の首が持ち去られた事件を追っていた。

「いない…ミチルちゃんがいないんです」路地から飛び出してきた女はそう言った。誘拐した犯人は身代金を要求。

編集者の美緒は幼馴染の美由樹から相談を受けた。叔母の悦子が何かに怯えていると―。

人の世の「不思議」は心の闇に潜んでいる-。

日本有数の難所・後立山連峰「不帰ノ嶮」で、一人のニュージーランド人登山家が転落事故を起こした。

一九四二年一月、対馬要塞の重砲兵聯隊に補充兵役入隊兵百余名が到着した。陸軍二等兵・東堂太郎もその中の一人。

暴力団の幹部が刺殺された！　唯一の目撃証言が街中に与えたショックとは！？　（「くるみ観音」）　北海道来内別（きないべつ）市は、原始林のなかに突如出現したピンク街。

母が、あて逃げに遭い、意識不明に!動転する女子大生の栗村夏樹は、母が所持していたビデオテープを入手する。

美貌、抜群のプロポーション、トップ・セールスを誇り、エリート医師の恋人を持つ完璧な女の裏に潜む驚愕の真実。

暴力団の幹部が刺殺された!唯一の目撃証言が街中に与えたショックとは!?(「くるみ観音」)北海道来内別市は、原始林の中に突如出現したピンク街。

西新宿のホテルで元CIAのアメリカ人が殺された。事件の鍵を握る平出組の前岡に迫る鮫島。

入社して六年のサラリーマン、山本甲介。出世の見込みもなく、雑用を押しつけられる鬱々とした日々。

京都駅で保護された女の子は記憶を喪っていた!彼女は毎晩、25時13分に殺されるという悪夢にうなされていた。

ジャンボ機から爆弾が発見された。

だから、どの亀取二郎が犯人なんだ!?―その亀取二郎は、二年前の犯罪をネタに恐喝されていた。

北多摩警察署のウマさんこと相馬美之刑事といえば、食欲からナニからウマ並みで知られる快男児。本書が初主役作品だ。

信州・牛伏村にある天狗伝説。信仰を集めたのは、天狗堂のおりん。

「ヒロシ、1031Dのことで話がついた」。その奇妙な新聞広告が掲載された直後、ヒロシという名の青年が相次いで殺された。

N金融江戸川支店強盗事件、幼児誘拐事件、そして、社長愛人宅に押し入った男女二人組―。

北海道の取材を終えた向河原友梨らムック本の取材班は、寝台特急「カシオペア」に乗る。

東京・中野のアパートで七条由香の絞殺死体が見つかった!この残忍な事件の解決は一見早そうだった。

お馴染み音川音次郎警部補の記念すべき初登場作品。京都で段ボール箱詰めの女性全裸死体が発見された。

徹頭徹尾、謎に満ちた長編!声楽家で野性的な美貌をもつ久美子と、その夫で伴奏ピアニストをつとめるさえない男・重之。

名だたる探偵作家が書きながら、今はほとんど顧みられない少年少女向け推理小説。

詩人・イェイツが薔薇にたとえたアイルランドの自由。

この世のものならぬ真実。我々の持ち得ぬ叡知。

パリ警察が誇る名予審判事、シャルル・ベルトラン。

素人探偵・一尺屋遙の友人で作家の八追純平は、金子みすゞの取材で山口県の仙崎を訪れた。

仮釈放され刑務所から出てきた須賀俊二は、ピアノ教師木崎江津子の家で殺された。発見者である江津子が容疑者として逮捕された。

かつて、戦闘機で夜空を翔け昇り、月を撃ち落とそうとした大尉がいた。

「君たちに仕事を与える。

作家生活三十五年。全く「賞」と無縁だった竜ヶ崎肇が、日本文豪大賞を受賞。

石脇律子は死んでいた。ふとんを3枚もその体にかけて。

その日、烏賊川市立大学映画学科の四年生・戸村流平は、二つの死への嫌疑をかけられた。

インドの森の奥深く、僕の目の前の老婆は突然語り始めた。

一人めの被害者は、芸能人のミッキー中野こと秋葉原好一だった!彼は東京・中野区の公園に置かれたベンチに座っているところを、拳銃で撃ち抜かれて息絶えていた。

探偵小説の原点「矢吹駆」シリーズ、待望の最新作!エーゲ海に浮かぶミノタウロス島。

インドの古代遺跡で火災が発生。死者も出たこの事故で、牧場典子は、幸運にも逃げ出すことができた。

3000年前の殺人事件!?密室状態の洞窟で発見された縄文人男性のミイラは、背中に石斧を突きたてられ、右腕を切断されていた。

「あの女が…いた…」そう言って、デパートのエレベーターの中で男が死んだ。手がかりは、落ちていた名刺とこの言葉だけ。

「えっ、妹が船から海に落ちた!?」広島県尾道市の病院からの電話に、日下刑事は驚愕した。

死者三十四人を出した銀座の雑居ビル火災現場から、二人の男女が姿を消した。

新宿署の刑事・鮫島は新宿で真壁と出会った。かつて殺人傷害事件で鮫島に自首した藤野組組員。

名作『銀河鉄道の夜』の幻の第五次稿には、ダイヤモンドの隠し場所を記す記号があった…!妻と息子が誘拐された!童話作家修業中の中瀬研二は、誘拐犯の思惑を探る。

零下40度の爆風に血も肉も魂も凍った!迫真のエベレスト・アドベンチャー山岳冒険小説。

『十角館の殺人』の登場から15年。

十七歳のとき、青井紗英子は自宅に侵入してきた男に両親を惨殺され、ひとり生き延びた。