風刃迷宮
- 牧場智久 (10)
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1998年にカッパ・ノベルスとして出たものの文庫化。 牧場智久シリーズの一冊。 竹本健治氏の作品を読むのは10年ぶりくらいだったのだが、相変わらず訳が分からない。混沌としたストーリー、次々と現れる矛盾点、イメージ先行の物語世界。そして結末に至っても、解明される謎はほんの少しだけ。ほとんどの謎は謎のまま残されるのだ。 アンチミステリ、メタミステリの好きな読者にはたまらないのだろうが、私にはちょっと。やっぱり苦手だということを再確認させられた。 | ||||
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もし若い女性の内面の光景を、見る事ができたとしたら。このような風景を眺めることになるのかもしれない。そんな不思議な読後感のある小説である。地の迷宮、水の迷宮、火の迷宮を経巡ることで、主人公はついに風の迷宮にいたる。ダイヤモンドダストのきらめく風の丘の風景は、竹本健治が描いたもっとも美しい場所である。現実の風力発電の風車(ふうしゃ)が回転する光景が、記憶の中の色とりどりの風車(かざぐるま)の重なる懐かしい情景に重なっていく。主人公の牧場典子が、ついに心の中の世界の中心に辿り着いた事を知るのだ。そこは、旅の終着地ではなくて、新しい旅の始まりなのだ。それだけに、自由な開放感は、ちょっと比肩する作品を想い出すことができない。いわゆる推理小説ではない。幻想的な推理小説の手法をとった、繊細な心理小説の佳作である。 | ||||
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