(短編集)
フォア・フォーズの素数
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短編集で内容は男性視点が主。話は時代背景が異なる作品がいりまじり、サスペンス SF、ホラーと多様だ。いろいろな分野の知識がある著者なのでしょうが、多様すぎて どれも中途半端な感じがします。特に、登場人物の「佐伯千尋」という女性は短編小説 に何度登場します。「空白の形」で内容的につながりがあるかと思えば、首をかしげる 部分も多く。違う女性なのか、時空を超えて偏在しているのかわからず読み手を混乱さ せます。 中でも千尋が惨殺されるシーンが、かなり衝撃的で・・・ジャンルが多様に集まった 短編集だけにいきなりの衝撃にしばし、気分が悪くなりました。 | ||||
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良く言えば多彩な作品集、悪く言えばまとまりなく詰め込んだ作品集。 本格風あり、SF風あり、パズル系あり、芸者が操縦士の茶室付きの宇宙船で土星旅行なんてトンデモ系あり・・・ 良くも悪くも、竹本健治の様々なファクターを味わうことができます。 まるで見本帳のような作品集です。 | ||||
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良く言えば多彩な作品集、悪く言えばまとまりなく詰め込んだ作品集。 本格風あり、SF風あり、パズル系あり、芸者が操縦士の茶室付きの宇宙船で土星旅行なんてトンデモ系あり・・・ 良くも悪くも、竹本健治の様々なファクターを味わうことができます。 まるで見本帳のような作品集です。 | ||||
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竹本健治の短編集第2集が文庫化された。この作家は多面的な様相を持っている。ホラー、ミステリー、バイオレンス、暗号、計算、少年といったキーワードが思いつかれるが、ここに集められた小品集は、それらのエッセンスが時には際立ち、時には脇役にまわって、きわめてユニークでかつ印象深い、代表作といえる作品群を成すに至っている。一つ一つの作品が独立した宇宙を持っていて、中にはショートショート的な短くも怖い話もある。が、概して言えるのは、誰もが心の奥底に持っているような、幼年期から少年期にかけてふと感じた不安や心の闇を改めて喚起し、もう一度振りかえってみるような、不思議な郷愁めいたものを与えてくれることが多い。これは作者自身がきわめて多感な少年時代を過ごしたからにちがいないと思われるが、おそらく多くの人がかつて感じたことがあるであろう「あの時のえもいわれぬ感じ・・・」が小説の中で、突如湧き上がってくるような書法には、恐れ入る。そう、この人の作品は、「あの」という代名詞を用いて説明せざるを得ない「あの感じ」こそが白眉なのだ。胸の琴線に触れる、そうとしか言い様のないものだ。特に標題作は、竹本の得意ジャンルとも言える計算ジャンルの極めてユニークな小説だ。4つの「4」から導かれる自然数たちを求める少年の探求心と、そのどんでん返しの鮮やかさには舌を巻く。最後に余韻を引く淡い情緒の残る小品が多い。 | ||||
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竹本健治の第2短編集です。「あとがき」に「読者の琴線に心地よいメロディを響かせることがあるならば、作者にとってこれに優る喜びはない。」とあります。しかし、ここでの旋律は、むしろ短調の暗いものです。その主題は、少年時代の、ガラスのように脆いけれども、透明で美しい感性への愛惜にあるでしょう。萩尾望都や竹宮恵子らによって描かれた、少年愛のマンガが好きな大人の女性読者に勧めたいと思います。隠れた名作が、ここにあります。表題作の宝石のような硬質の抒情は、多くのjune系の小説の作家が至ろうとして、たどりつけないでいる、極北の少年小説です。べネディっティ・ミケランジェリのピアノのような、粒立ちの美しい言葉と文体のしらべがあります。あなたも耳をすませてくださ㡊??。 | ||||
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