青銅の悲劇 瀕死の王

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種別
長編
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4,683回
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あらすじ

2012年10月16日 青銅の悲劇(上) 瀕死の王 (講談社文庫)

天皇の容態悪化が伝えられる一九八八年、東京郊外頼拓市に近い媛神湖畔に滞在中の小説家、宗像冬樹は北澤雨香の別荘でナディア・モガール、鷹見澤緑と出会う。その頃、頼拓市の旧家、鷹見澤家では奇妙な事件が続けて起きていた。矢吹駆シリーズ日本篇第一作、その上巻。小森健太朗によるノベルス版解説再録。(「BOOK」データベースより)

評判

青銅の悲劇 瀕死の王の評価:

8.00/10点 レビュー 1件。 B ランク

書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点8.00pt

青銅の悲劇 瀕死の王の総合評価:

6.13/10点 レビュー 15件。

感想一覧

サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

全1件 1〜1 1/1ページ
No.1
(8pt)

青銅の悲劇 瀕死の王の感想

矢吹駆日本編第1作!駆の代わりに日本に来たナディアが探偵役に。「誰が鷹見澤家当主、信輔にアコニチンを混入することができたのか?」という単純にして難解な問題を徹底的に推論を重ねていく「論理小説の臨界」!駆不在でも傑作!

ジャム
RXFFIEA1

Amazonレビュー

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.14
(4pt)

矢吹駆シリーズと銘打ちながら本人は全く登場しない

この本は、分厚い。
700ページくらいだろうか。
前作の「哲学者の密室」も同じくらいだったような気がする。

知っている人は知っているが、知らない人は知らない「矢吹駆」シリーズの、日本バージョン第一作に位置付けられている。
矢吹駆シリーズは、第一作の「バイバイエンジェル」、第二作の「サマーアポカリプス」以来、すべて読んでいる。
第一作が1980年代初期であったことを考えれば、このシリーズもすでに30年近く続いているいことになる。

この小説は、いわゆる「本格派」に属する。
本格的とは何かといえば、本格派の探偵小説ということである。
本格派とは、いわゆるトリックなどを駆使した謎解き型の探偵小説のことで、最近の宮部みゆきや大沢在昌などのいわゆるミステリーとはことなるジャンルに属する。
コナン・ドイルのシャーロックホームズや、エラリー・クインの作品、そしてアガサ・クリスティなどの作品が古典とされる。

ぼくも中学生から高校生までは夢中に読んだ。
ただ、成人するに従い、あまり本格派は読まなくなった、
緻密で論理を駆使したトリックとその謎解きよりも、人の世の現実を描いた方が謎が多い、という現代ミステリーの立場に惹かれたからに他ならない。

けれども、唯一、読み続けてきたのが、この笠井潔の矢吹駆シリーズなのである。
理由は、さて、何だろう。
そこで展開される観念劇に、同じ元左翼として何かしら共感というか、引き込まれるものがあったのかもしれない。

それはともかく、本作品は矢吹駆シリーズと銘打ちながら、矢吹本人はまったく登場しない。
思わせぶりな、巻頭言とともに、この分厚い著作が、さらに大きな物語の一部であることが示唆されている。

そして、この作品の中で、探偵小説論が語られているのが興味深い。

というか、もともと、矢吹駆は、現象学的本質直観で、謎の多い殺人事件を解決してきたということになっている。
それらの作品群を読み続けながら、現象学的本質直観が、推理の手法として有効というのは、どうしても理解できなかったのだけれども、それ自体が小説的手法にしかすぎなったと思わせるような記述も見られ、そこが興味深かった。
種明かしを少し、という感じだろうか?
ただ、この種明かしが、また次の大きな物語の伏線になっている可能性もあって、そこがこの作者の油断ならない性格でもあるのだけれど。

この作品、以前の作品を読んでいなければ、面白さは半減以下。
何とも因果な小説であることだけは間違いない。
青銅の悲劇(下) 瀕死の王 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 青銅の悲劇(下) 瀕死の王 (講談社文庫)より
4062772817
No.13
(5pt)

矢吹駆シリーズとありながら本人は全く登場しない

この本は、分厚い。
700ページくらいだろうか。
前作の「哲学者の密室」も同じくらいだったような気がする。

知っている人は知っているが、知らない人は知らない「矢吹駆」シリーズの、日本バージョン第一作に位置付けられている。
矢吹駆シリーズは、第一作の「バイバイエンジェル」、第二作の「サマーアポカリプス」以来、すべて読んでいる。
第一作が1980年代初期であったことを考えれば、このシリーズもすでに30年近く続いているいことになる。

この小説は、いわゆる「本格派」に属する。
本格的とは何かといえば、本格派の探偵小説ということである。
本格派とは、いわゆるトリックなどを駆使した謎解き型の探偵小説のことで、最近の宮部みゆきや大沢在昌などのいわゆるミステリーとはことなるジャンルに属する。
コナン・ドイルのシャーロックホームズや、エラリー・クインの作品、そしてアガサ・クリスティなどの作品が古典とされる。

ぼくも中学生から高校生までは夢中に読んだ。
ただ、成人するに従い、あまり本格派は読まなくなった、
緻密で論理を駆使したトリックとその謎解きよりも、人の世の現実を描いた方が謎が多い、という現代ミステリーの立場に惹かれたからに他ならない。

けれども、唯一、読み続けてきたのが、この笠井潔の矢吹駆シリーズなのである。
理由は、さて、何だろう。
そこで展開される観念劇に、同じ元左翼として何かしら共感というか、引き込まれるものがあったのかもしれない。

それはともかく、本作品は矢吹駆シリーズと銘打ちながら、矢吹本人はまったく登場しない。
思わせぶりな、巻頭言とともに、この分厚い著作が、さらに大きな物語の一部であることが示唆されている。

そして、この作品の中で、探偵小説論が語られているのが興味深い。

というか、もともと、矢吹駆は、現象学的本質直観で、謎の多い殺人事件を解決してきたということになっている。
それらの作品群を読み続けながら、現象学的本質直観が、推理の手法として有効というのは、どうしても理解できなかったのだけれども、それ自体が小説的手法にしかすぎなったと思わせるような記述も見られ、そこが興味深かった。
種明かしを少し、という感じだろうか?
ただ、この種明かしが、また次の大きな物語の伏線になっている可能性もあって、そこがこの作者の油断ならない性格でもあるのだけれど。

この作品、以前の作品を読んでいなければ、面白さは半減以下。
何とも因果な小説であることだけは間違いない。
青銅の悲劇(上) 瀕死の王 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 青銅の悲劇(上) 瀕死の王 (講談社文庫)より
4062771721
No.12
(5pt)

笠井潔は大秀才!

昔新左翼の理論的指導者だった為に、今でもアメリカの入国に苦労するそうですが、
数少ない本物の小説家だ。
青銅の悲劇 瀕死の王 (講談社ノベルス カH- 3) Amazon書評・レビュー: 青銅の悲劇 瀕死の王 (講談社ノベルス カH- 3)より
4061827251
No.11
(5pt)

笠井潔は大秀才!

昔新左翼の理論的指導者だった為に、今でもアメリカの入国に苦労するそうですが、
数少ない本物の小説家だ。
青銅の悲劇 瀕死の王 Amazon書評・レビュー: 青銅の悲劇 瀕死の王より
4062148064
No.10
(5pt)

笠井潔は大秀才!

昔新左翼の理論的指導者だった為に、今でもアメリカの入国に苦労するそうですが、 数少ない本物の小説家だ。
青銅の悲劇 瀕死の王 (講談社ノベルス カH- 3) Amazon書評・レビュー: 青銅の悲劇 瀕死の王 (講談社ノベルス カH- 3)より
4061827251

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