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風刃迷宮



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【この小説が収録されている参考書籍】
風刃迷宮 (カッパ・ノベルス)
風刃迷宮 (光文社文庫)

風刃迷宮の評価: 1.50/5点 レビュー 2件。 -ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点1.50pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(2pt)

謎は謎のまま

1998年にカッパ・ノベルスとして出たものの文庫化。 牧場智久シリーズの一冊。 竹本健治氏の作品を読むのは10年ぶりくらいだったのだが、相変わらず訳が分からない。混沌としたストーリー、次々と現れる矛盾点、イメージ先行の物語世界。そして結末に至っても、解明される謎はほんの少しだけ。ほとんどの謎は謎のまま残されるのだ。 アンチミステリ、メタミステリの好きな読者にはたまらないのだろうが、私にはちょっと。やっぱり苦手だということを再確認させられた。
風刃迷宮 (カッパ・ノベルス)Amazon書評・レビュー:風刃迷宮 (カッパ・ノベルス)より
4334073239
No.1:
(1pt)

女性無意識への旅

もし若い女性の内面の光景を、見る事ができたとしたら。このような風景を眺めることになるのかもしれない。そんな不思議な読後感のある小説である。地の迷宮、水の迷宮、火の迷宮を経巡ることで、主人公はついに風の迷宮にいたる。ダイヤモンドダストのきらめく風の丘の風景は、竹本健治が描いたもっとも美しい場所である。現実の風力発電の風車(ふうしゃ)が回転する光景が、記憶の中の色とりどりの風車(かざぐるま)の重なる懐かしい情景に重なっていく。主人公の牧場典子が、ついに心の中の世界の中心に辿り着いた事を知るのだ。そこは、旅の終着地ではなくて、新しい旅の始まりなのだ。それだけに、自由な開放感は、ちょっと比肩する作品を想い出すことができない。いわゆる推理小説ではない。幻想的な推理小説の手法をとった、繊細な心理小説の佳作である。
風刃迷宮 (カッパ・ノベルス)Amazon書評・レビュー:風刃迷宮 (カッパ・ノベルス)より
4334073239

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