蜃気楼・13の殺人
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点7.00pt |
蜃気楼・13の殺人の総合評価:
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全1件 1~1 1/1ページ
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村おこしのマラソン大会で13人の参加者が消えてしまう。マラソンコースは一種の密室であり、途中で抜け出る事は出来ないはず。その後も次々と事件が起きるが、それは全て150年前の古文書に書かれていた事だった。謎はかなり良い、トリックも綺麗に納得できて面白い、人物のキャラ付けも良く出来ている。ただ、探偵役が二人おり、それぞれバラバラに謎を解いて行くため、視点がぐしゃぐしゃで分かり辛い。これが結構致命的かも。しかし、東京で会社を辞め、この村に溶け込むしか無い、と思い詰める主人公は鬼気迫る物があり、読み応えが有った。 | ||||
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SF作家の山田氏が90年にカッパノベルスから出した氏のミステリーに進出してからは初期の頃の長編である。 山中のマラソン中にランナーが13人も忽然と消え、一人は木の枝に突き刺さって発見されるという不可能趣味満点の謎が繰り出されるが、トリックは読んでみたら分かるが何とも腰砕けである。 いかにもカッパノベルスにありがちな、不可能趣味満開の導入部からの腰砕けのトリックに、伝奇趣味と現代社会批判を強引に混ぜ込んだB級テイスト満載の作品である。 お世辞にも出来がいいとは言えないが、山田氏の抜群のストーリーテリングの力もあり、退屈はしない。 B級作品ならではのチープな味わいをお楽しみ頂きたい作品である。 | ||||
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マラソン中に消えた13人、古文書に見立てた不可思議な事件と、 概要はまるで島田荘司の世界観だが、最終的に明かされる事実はかなり地味で、 そのわりに強引な部分も多い ゲスト出演みたいな探偵が居たり、動機がやや無茶だったり、どうにもすっきりしない 大きなトリックを期待して買うとガッカリするだろう | ||||
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先が読めそうで読めない展開に、最後まで一気にいかざるを得なかった。いろいろな社会問題が含まれた物語であるからだ。 解説に、著者自身が本作を過少評価し、しばらくの間、再版を許さなかったとか。なんともったいない。山田正紀氏の数多いジャンルの中でも、ミステリーはかなり上質だと思う。 | ||||
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想像できないものを想像する天才山田正紀。 今回のモチーフは史上最大の密室殺人事件、 テーマは環境破壊して大勢の市民を不幸にしても 自分の利益を追い求める官僚や資本家への呪詛か? 社会的問題意識は真面目な正紀なのでそうなったのだろうが、 それがなくてもミステリとして上出来の傑作である。 全長10キロメートルの密室で13人が消える! 消えた死体は後に、高い木の上の枝に串刺しになって発見されるが、 葬儀の前に棺桶の中からまたもや消える! それ以後にトラクターが200メートルも空を飛んで人間を圧死させたりと、 超絶な殺人技の大サービス! 犯人がシュライクみたいな凄い事件が連発するが、 SFではなくてミステリとしてきっちり説明を付けます。 ミスディレクションを誘う手掛かりのバラまき方も巧い! 史上最大の密室は全長3万キロメートルという作品が出たので、 この作品の10キロメートルの記録は破られたが、 さすがSF作家というスケールの大きいミステリで堪能しますた。 | ||||
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脱サラして田舎で農業をするため、主人公は家族(妻・義父・息子)を連れてある村に越してきた。その排他的な村で続々事件が起きて、消えるマラソンランナー、消える死体、モズのはやにえ等の謎が続々と生み出されるのだが、解決がなんとも心情的に納得しがたくって好みではありませんでした。謎と真相の釣合いがどうにも良くない気がして…。 「風景心理学」探偵・風水林太郎が初登場しているので、彼のファンならば一読しても良いのではないか。 | ||||
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