今から二十年前、昭和荘という木造モルタルアパートで殺人事件が起こった。被害者はアパートの住人、杉本哲夫。

中学校のカウンセラー・棟谷志保子あてに、“大石和哉を知っているか?”という謎のメッセージ。

「わたしの車を取り返して」ある日同じ会社に勤めるマリアンナがハロルドを訪ねてきた。

ホテルの客室で発見された、女の上半身と男の下半身がつながれた惨殺死体。

101日間の太平洋漂流の末たどりついた南の島から、孫太郎の数奇な半生は始まる。

扉を通じて中間世界のローランドたちに合流したジェイク。

日本最大の暴力団の組長が襲われ重傷を負った―この狙撃事件は、たまたま犯人に個人的恨みを抱く、3人の男たちの運命をも狂わせて行く…。

島での連続殺人、各現場に残された『バベルの塔』の絵―。

ある日、大学の後輩とおぼしき男から郵便が届いた。「読んでください。

深沢千秋は代々木小公園で六年前故郷の兵庫県龍野で別れた初恋の相手、矢沼圭一の女連れの姿を見かけ、夢中で後を追いかけた。

現代の放浪作家が人生を賭けた渾身のサスペンス。第45回江戸川乱歩賞受賞作!レイプ・スキャンダル。

島崎藤村『夜明け前』の舞台上で、新進女優はなぜ死んだのか?企業の文化支援活動をめぐって、からみ合う愛と野望。

1908年、中央シベリアの奥地ツングースで、謎の大爆発が発生。

最後の探偵作家と言われた横溝正史のデビュー作は、大正十(1921)年四月、『新青年』に発表した「恐ろしき四月馬鹿」だった。

自殺を図り奇跡的に助かったらしい写真家の女性は、昏睡から目醒めたとき過去数日間の記憶をなくしていた。

クロックフォード―どこにでもありそうな平和で平凡な町。

杉原爽香、二十六歳の春。友人の田端将夫が社長を務めるG興産で、爽香は畠中澄江という女性に出会った。

「私を殺していただきたいのです」―大富豪・千住忠高の晩餐に招待された四人の男は、千住のとんでもない頼みに呆然とした。

八ヶ岳の岩場から絞殺された若い女性が投げ込まれた。

浅見光彦が淡路島の寺で出会った製薬会社の営業マンが刺殺された。

北多摩署・相馬刑事には、三年前、再会を誓った少女・坪山千江がいた。

北宋―遼、西夏の外圧に苦しみながら都市文化が繚乱とした時代、検屍の技術・制度は当時の世界最高水準に達していたという。

泡のような日々。静穏。

我が家に猟銃を持った殺人犯が立てこもり、妻・友貴子が人質にされた。

里見昌枝は、結婚七年にして突然、夫の慎治が嫌いになった。

北アルプスを縦走中、雪盲に罹った魚住晋一は、草野夕子と名乗る若い女性に助けられた。

富士山麓に広がる青木ヶ原樹海。自殺の名所とよばれるこの場所で、左手のない首吊り死体が発見された。

拳銃使いローランドは、新しい二人の仲間、車椅子のスザンナと麻薬の運び屋だったエディとともに暗黒の塔への旅を続ける。

ダイアナの父、辣腕で鳴らすチャーンウッドは、我々の企みをすべてお見通しだった。

1931年、豪華客船「女王陛下号」に乗りこんだ詐欺師コンビ、ガイとマックスの目にとまった絶世の美女ダイアナ。

大震災直後の阪神、折尾調査事務所の別所が受けた依頼は、男を一人捜せばすむはずだった…。

テキサスの若き経営者にふりかかった放火の容疑。

堕天使!堕天使!この稀代の怪人は一挙に男女十数名を惨殺し、日本各地に花嫁衣裳の死体をバラ撤いた。

アカデミー賞授賞式の夜、見事に監督賞を射止めたブルースは、意気揚々と帰宅する。だが栄光の夜は、思いもよらぬ展開を見せた。

新橋駅から歩いて五分のおもちゃ屋で殺人があった。

二の矢を携えず、ただ一矢のみを持って真剣勝負に臨む侍の姿を通し、 武士道の真髄を描いた表題作。

太閤秀吉の愛妻・淀の方が秘所に潜ませた歓喜をよぶ「楊貴妃の鈴」を浮気相手に盗まれた。

連続美少女殺人事件。死体ののどに突き立てられたハサミ。

厳寒の北アルプス、焼岳で男の変死体が見つかった。その男はツエルトから首を出した格好で頭を割られて死んでいた。

2025年、腐蝕の街・東京―。人々を震撼させた連続猟奇殺人鬼“ドク”が、再び彼を襲う。

その二人の男たちは皮膚の皺の寄り方すら寸分違わなかった…。双生児として宿命を授かった男が考えに考え抜いた完全犯罪。

表紙に惹かれて手にした『ななつのこ』にぞっこん惚れ込んだ駒子は、ファンレターを書こうと思い立つ。

鉄を食べる人間が出現した!彼らはやがて大阪の街の一郭から、日本全国へとひろがっていった。

帰省する途中、大学生の醍醐と夢摘は車中に脱走した子供が紛れ込んでいるのを発見した。

“ある所に不老不死の仙薬と、美女をはべらす「悦楽のルート」がある”殺人容疑で逃亡中の多門辰也は、バスの中で自分に酷似した男から、そう打ち明けられた。

奇妙な手紙が十津川に届く。

日下刑事は困惑していた―。

山頂から愛のメッセージを送るために山麓に恋人を残して頂に向かった影山隼人。しかし翌朝、彼は無残な死体となって発見された。

古来よりきわめて盛大であった京都の葵祭。西陣の繊維問屋の長女富川朝子は、祭の女王ともいうべき斎王代に選ばれた。

アリスがまだ魔女や妖精を信じる幼い少女だったころ、親友のエルシーが突然姿を消した。

嗅覚が極度に発達した隻眼の男・阿川。彼は死んだ犬に付いていた匂いを、バーで出会った女に嗅いだ。

五度火災に見舞われ、そのたびに保険金を手にしてきた男と、保険調査員の息詰まる攻防。

依頼人は可憐な十七歳の少女、有美。

都内屈指の大病院から、血友病で入院している少年が誘拐された。

十七世紀イタリア。侯爵モンタルト家別邸の、亡き女主人が丹精込めて造った庭園で男の死体が発見される。

昼はピエロに扮装して子供たちを喜ばせながら、夜は少年を次々に襲う青年実業家。

「あなたに10億円差し上げます」―ある老人の出した奇妙な新聞広告をきっかけに、社会全体が狂奔しはじめる。

鬼の営業部長と恐れられる今泉謙作がハマった趣味はインターネット上でいい女を演じること!姿も声も隠したサイバー世界で23歳の美人秘書「松本リカ」になりきる快感を覚えた彼は、ホームページに集うネクラな男たちを毎日からかって楽しんでいた。

法廷に立つや、ヨレヨレ爺さんから熱闘弁護士に大変身する猪狩文助の痛快事件簿。

『カリブ諸島の手がかり』の名探偵ポジオリ教授が帰ってきた。

初の短篇作品である「強襲」、長篇も含めてグランド・ナショナルをあつかった唯一の作品である「敗者ばかりの日」、めずらしくも婦人誌むけに書かれた「春の憂鬱」などの傑作に、本書のために書き下ろされた五篇の作品を加えた全十三篇の輝きが、ディック・フランシスの魅力の

騙す、騙される、また欺く。広大な大陸と海原を貫き、歴史の時を刻もうとした、疾走する情熱、凄絶な正体。

引き算を間違えて死に至る事件が日本で同時多発!?―新聞社で閑職に就く自見弥一が察知しはじめたころ、サウジアラビアで航空機乗取り事件が発生。

都内の住宅地で、白昼、主婦を狙う連続殺人が起きた。犯人は主婦を絞殺するのみで、盗難や凌辱した痕跡は皆無。

ある日、中学校に仮面をかぶった生徒が登校した。驚いた教師は、仮面をとるよう説得するが、少年ははずさない。

海底遺跡をめぐる凶悪テロ事件発生!南国の「遺跡島」で小龍(シャオロン)と再会した金田一と美雪。

狂気のゲーム、驚愕の結末!テロリストたちから逃れ、立てこもった金田一たち。

現役最長老「越中富山の売薬さん」を訪ねる途中、魚津埋没林博物館で幸運にも蜃気楼に出会った浅見光彦。

揺るぎ無いはずの「日常」が乱れる時、人の心の奥に潜む「闇」と直面する。精神の内からわき出る「妖怪」という名の怪異。

完全密室、時刻表トリック、バラバラ死体に童謡殺人。

マンションの屋上から突き落とされた女子中学生。その死体は無惨にも切り裂かれていた。

私は、どこへ行けばいいんだろう。高校三年生の麻里子は、進学や友人関係など変わりゆく周囲にとまどう。

―それは何の変哲もない、ただの箱に見えた。幾分、湿った感触の、大きめの段ボール箱。

天国から「地上研修」に来ている天使のマリと、地獄から「成績不良」で叩き出された悪魔・黒犬のポチ。

奥多摩の山荘で発見された、美術商鳥居忠直の刺殺体。鳥居は詐欺師の春原から時価二億円の仏像を預かったまま失踪中だった―。

「なぜ僕の家が狙われたんだ」十六年前、押込み強盗に両親と妹を殺されたプロボウラー草柳は、偶然見付けた盗品のボールに犯人の手掛りをつかんだ。

多摩丘陵の広大なキャンパスにそびえ立つ誠和学園大学総合図書館。

探偵小説界に於ける本格派の巨星として一般から期待されていた著者の、処女作『琥珀のパイプ』から、最新の力作『ニッケルの文鎮』に至るまで、いずれも探偵小説の正道をふんだ作品を収録した創作集。

本邦探偵学界の権威である、著者の創作集。完全復刻。

深海千メートルで発見された男の他殺死体。“九州のポンペイ”と呼ばれる縄文遺跡の謎。

1985年、呼人は12歳だった。友人たちとともに未来は光り輝いていた。

中国大陸の奥深く、黄河の源流、ゴビ砂漠の彼方にあるといわれている、伝説の神の地“崑崙”。

今日まで25五年かかった―。長野の農家に嫁いだ郁子は、結婚間もないころから抱いていた決意を実行した。

1996年、湾岸戦争のさなかにイラクのミサイルがイスラエルの砂漠に落ち、洞窟が現れた。

「わたし、本当に今幸せなのよ。これ以上、何もいらないの。

大江戸の風物をめぐる七つのからくりを八丁堀同心・夢裡庵が解き明かす。

新宿に北の国から謎の男が現れる。獣のような野性的な肉体は、特別な訓練を積んだことを物語っていた。

ついに、北の国から来た男の正体と目的が分かった。その瞬間、新宿署の刑事だけでなく暴力団の幹部までもが息を呑んだ。

岩手県の清流・葛根田水系で二人の釣人が失跡した。数日後、下流では女性の扼殺死体が発見される。

殺人現場に残されたのは、赤いマジックで書かれた数字の「1」。

愛媛県警の大鷹鬼平は、旧北陸本線の廃線を旅する途中、新潟県の親不知で殺人事件に遭遇した。被害者は企業年金基金の元理事長。

「侮辱され、ナイフで刺し殺してしまった…」その電話が、明京病院関係者を次々に襲った連続殺人事件の始まりだった。

現代の日本に信じられない名前のバス停が実在する。

2021年、世界中でなぜか子供が生まれなくなり四半世紀が過ぎた。

橋口を追ううちに、阿久津は被害者の中に、かつての恋人美和子がいることに気付く。