巨大軍需会社“大島産業”との抗争から4年―。達也は平穏な暮らしを送っていた。

知り合いのスナックママ、ミーナから、旅行中の飼い猫の世話を頼まれた“俺”は、餌やりに訪れたマンションで、変わり果てた姿となった彼女を発見する。

ヴィクターの研究所の所在地を知ったデュカリオンは、彼の野望を阻む手がかりを探すため、その中に潜入した。

人足寄場に隠された徳川10万両、手に入れるは曲者揃いの男たち。

死亡したのは〈神の環教団〉の教祖にして、かつての大学教授で物理学の権威。事故か自殺か、はたまた他殺か。

教祖の死は弟子の仕業か娘の仕業か。カリスマを失って混乱する教団をさらなる悲劇が襲う。

ルーン文字を刻まれ、心臓をえぐられた死体に隠された忌まわしい陰謀とは。

ルーン文字を刻まれた死体、真夜中の侵入者、仕組まれた海難事故。真相はすべて、あの島に隠されている。

トレジャーハンターのファーゴ夫妻はアフリカ、タンザニア沖でのダイビング中に、古いコインと船についていたと思しき巨大な鐘を発見する。

ガルサの刺客との激しい争奪戦の末に号鐘を奪還したファーゴ夫妻は、新たに、鐘の内側に刻まれたアステカの象形文字を見つける。

2011年５月――精神分析医・氷室想介のもとに赤いリボンの女が相談にやってきた。

旅行雑誌の記者、小池南海子が取材先の諏訪湖で消息を絶った。

高校二年の夏休み、村尾信乃はアルバイトのため優雅な避暑地を訪れる。

ミリオンセラー作家、法廷ミステリーの巨匠グリシャムが、初めて手がけた児童書! <br/>主人公は13歳の少年・セオ。

有栖川有栖　新シリーズ始動！　　　　　　推理小説や探偵行為が禁止されたもう一つの日本。

〈もう一つの日本〉で探偵は何ができるのか第二次世界大戦後、南北に分断された日本ではすべての探偵行為が禁じられていた。

東北地方の名湯、男鹿温泉の雑木林で盛岡の資産家、三宅文子の他殺体が発見された。

人口わずか300人余りでその9割が高齢者という島・荒島。その島で宝くじで4億円を手にした男の息子が誘拐された。

梅雨の長雨で関東全域が洪水罹災し、江戸の米蔵も水没。米不足に陥り大混乱の江戸の町。

必ずやそなたのもとに藤之助、戻って参る。

旧知の大女優・栗崎英子が八十歳を迎え、爽香もパーティを手伝うことに。

警視庁の高島警視と久保主任は、難事件を専門に扱う特捜班に所属している。

他人の心を操れる者たち。その１人が企む陰謀を止めねばならない。

作り手と売り場を結ぶ糸をたくさん鞄に詰め込んで、出版社の新人営業、井辻智紀は今日も本のひしめくフロアへと向かう。

新人司書の文子がこの春から配属されたのは、のんびりのどかな秋葉図書館。

まさに村をゆるがす大事件!―アメリカから戻ったロリを待っていたのは、嫌われ者おばあさんが殺されたという驚くべきニュースだった。

年末年始、四代目を悩ませていたのは頻発する雀荘荒らしだった。

少年名探偵と怪人どくろ男爵、時空を越えて対決す!「黄金夢幻城」を目指す少年名探偵の大冒険は、さまざまな物語世界を、そして時空を通り抜け、「現代」に蘇る。

いま、謎“解”きの幕が開く──！ 昭和五十七年、初夏。

ＬＡタイムズ文学賞受賞！　デニス・ルヘイン、ジョージ・ペレケーノス、デイヴィッド・ロブレスキー絶賛。

世継ぎなきはお家断絶。苛烈な幕法に苦しむ大名旗本は、秘かに妾屋を訪れた。

津軽海峡を舞台に、老練なマグロ釣りの孤絶の姿を描く表題作。四国に異常発生した鼠と人間との凄絶な闘いの記録「海の鼠」。

懸命に貯めた小遣いをカツアゲされた太一は不良に立ち向かえない自分を悔いていた。一方、和真はうまく友達を作れずにいる。

京都西陣にある二階建ての廃屋で、五歳の女児が何者かに絞殺された。

第一ヴァイオリンの主席奏者である音大生の晶は初音とともに秋の演奏会を控え、プロへの切符をつかむために練習に励んでいた。

背望会テロ事件から一年。

子どもたちの誘拐事件が解決したのもつかの間、街で火の手が上がる。狙われたのはおふみの同級生・秀平の家だった。

東京郊外の新興住宅地・中西市で相次ぐ奇怪な出来事。

時は一五五六年。勢力図を拡大し続ける西国の両雄、戸沢家と児玉家は、正面から対峙。

戸張美里22歳、役者の卵。彼女のアルバイトは異色である。

並木直俊は決意した。三人の人間を殺す。

マンションのゴミ置場でゴミ袋を漁っていた黒猫が、人間の指をくわえた。

『僕には、きみの僕への想いが手に取るようにわかる。

警視庁の公安刑事・片桐梓はコリアンマフィア「朝義侠」の覚醒剤ルート解明を命じられ、新宿で潜入捜査を開始した。

アンニュイでミステリアス、そして、少年と大人が同居するエキセントリックな数学者、その名は御子柴岳人。

みんな、それぞれで生きている。それでいい。

相次いで変死した二人の外務官僚。捜査をめぐる他省庁とのトラブル。

余命六カ月―ガン告知を受けたソル電機社長の日向は、社員の梶間に、自分を殺させる最期を選んだ。

妻・香映の死を受け入れられずに不眠症を患った洋介は、謎に満ちた妻の過去から、死の真相を探る決意を固める。

〈探偵局〉随一の辣腕探偵シヴァートが失踪した。

野田達夫を次第に追いつめてゆくのは工場での果てなき労働、そして不眠…。

運命の出会いから15年。

人はいつ赦されるのか？　無罪判決が下された時、新たなドラマが始まる。

1768年。革命前の爛熟した熱気を帯びたパリで娼婦の残虐な殺人事件が起きた。

伝説の傑作『殺人鬼』、降臨!!’90年代のある夏。

広大な敷地を所有するデスパード家の当主が急死。その夜、当主の寝室で目撃されたのは古風な衣装をまとった婦人の姿だった。

都営団地で母親とふたり貧しく暮らす篤のもとに、知り合ったばかりの中国人美少女、リーホワが突然訪ねてきた。

“タイムマシンがあったらいつに戻りたい？”　図書隊副隊長緒形は、静かに答えた――「大学生の頃かな」。

ケースワーカーとして働く茜に、突然“晩年計画が始まりました”という奇妙なメールが届く。

ハヤカワ・ミステリ・リニューアル１周年＆ハヤカワ・ミステリ文庫創刊35周年記念作品。ドイツ推理作家協会賞受賞作。

ハヤカワ・ミステリ・リニューアル１周年＆ハヤカワ・ミステリ文庫創刊35周年記念作品。ドイツ推理作家協会賞受賞作。

闇の底から『魔神』が目覚めるとき、運命の神は六人の勇者を選び出し、世界を救う力を授ける。

東京郊外の大型ショッピングセンター「タイニー・タイニー・ハッピー」、略して「タニハピ」。

狭い日常に倦んだ広海は村への復讐に戻ってきた由貴美に惹かれるが、彼女が真に求めるものは……。

校内暴力で荒廃し、不良生徒に牛耳られる都内S区の公立中学校。ついに、女生徒が公園で殺害される事件が発生。

借金の形に身を売られた旗本の娘の自害が相次ぐ。改易を恐れた旗本は娘に自殺を強要していた。

自動車盗難、家宅侵入、そして殺人の濡れ衣――。

自らを陥れた真犯人を探すため、スコットの逃亡と調査は続く。

来歴さえあれば、たとえ贋作でも「ほんもの」になる。詐欺師は驚くべき方法で美術史を捏造した。

いったい、あの山で何があったのか。『聖域』に続く大倉崇裕の山岳ミステリー、ついに文庫化。

暴力と金が全てを支配する街、歌舞伎町。氷室の勤めるバー『ハイランド』でも中国人マフィアの抗争話が絶えない。

自動車警邏隊に所属する若き女性警察官クロハ。

過去から飛来した英霊の、靖国への想いとは若者たちが純粋に生き、散った時代があった。

どこまで現実でどこまで小説か奇想ミステリ本格推理の巨匠小宮山泰三を慕って多くの作家のたまごたちがかつての幸福荘に集った。

上司の送別会から忽然と姿を消した一人の男。一年後の寒い朝、彼は遠く離れた町で死体となって発見された。

塔のある町が抱える秘密を住人たちは何も知らない。夜に塔を見てはいけないという町に伝わる不思議な教え。

鬼才が描く、豊潤なミステリー短編集　　　この世でいちばん怖ろしいものは……もう一人の私。

ＧＨＱ占領下の銀座で生き延びるためにスリや密売を見逃し、時にはヤクザと通じて日々の糧を得る元特高刑事・武田。

田舎大名の上屋敷で幽霊騒動が起き、怨霊に取り憑かれ怯える藩主。

寄合に行ったきり行方を晦ましていた打ち物屋・堺屋の主、宗右衛門が、その十日後、浅草雷門の前で記憶を失い、みすぼらしい人足姿で発見される。

「キャーッ!」鋭い叫び声に、由利子、旭子、香子の三人が素早く動き、自殺を図った美里の一命を取りとめた。

信州毎朝新聞の編集局次長・牧田の絞殺死体が水内ダムで発見された。

瓜生竜は、トラベルライターの父・慎の代理で三良旅行社の最後のツアーに同行する。

民間企業から転職し、大学の准教授に赴任したロミ・品川。

それは簡単な「調査」のはずだった―。

昭和十三年、軍靴の響きが高まり、文化や娯楽が規制され、探偵小説界には戦争が暗い影を落としていた。

江戸の小梅村で庄屋を務める家に生まれたおえいは気の強い母親と一家を切り盛りしていた。

第５７回江戸川乱歩賞受賞作　　　　　　　呪いで人が殺せるか。

乱歩賞史上初女性Ｗ受賞作「盗み」はコチラ報酬は１億円。

長野県警察本部機動捜査隊の巡査部長・塩沢知二(34)がコンビニに拳銃を置き忘れ、何者かに持ち去られた。

元マル暴刑事・佐伯涼が環境犯罪に立ち向かう「潜入捜査」シリーズ第2弾。

犯罪という名の、人生の好機　　　　　　　大金入りのバッグの忘れ物を預かった男。暴力団への借金に苦しむ刑事。

石田真二の職場は熊姫山スポーツ公園管理事務所。

作家・星野万丈の莫大な遺産を受け継いだ内野宗也は、四人の養子に遺産相続の権利を与えていた。

キソウ―機動捜査隊は、犯罪の初動捜査ミスをなくすために設置された。

魔界都市“新宿”の敏腕ガイド外道棒八は、宝探し騒動に巻き込まれた。

脳底部に腫瘍影が認められたため、入院していた秋山が、手術前日となって突然、脳外科医の俺に言った。

公家の庶子として生まれ、悲惨な過去を抱えた植松頼助は祇園社の神灯目付役として境内や町の警護に務める日々を送っている。

沼里を横切る東海道で見つかったのは、旅人の死骸。二つある。