リチャードは殺されたんじゃなかったの―アバネシー家の当主リチャードの葬儀が終わり、その遺言公開の席上、末の妹のコーラが無邪気に口にした言葉。

禁じられた一線を現在進行形で踏み越えつつある兄妹、櫃内様刻と櫃内夜月。その友人、迎槻箱彦と琴原りりす。

米国から帰国した真賀田四季は13歳。すでに、人類の中で最も神に近い、真の天才として世に知られていた。

豪雪のため、オリエント急行内に閉じ込められてしまった乗客たち。翌朝、その中の一人が無数の傷を受けて死んでいた。

タック、タカチ、ボアン先輩、ウサコの四人が、行きつけの飲み屋でいつも姿を見かける“白の貴婦人”と絶品の限定料理・鯖寿司との不思議な関係を推理した表題作「黒の貴婦人」。

東京都下、武蔵村山市で占い師夫婦と信者が惨殺された。音道貴子は警視庁の星野とコンビを組み、捜査にあたる。

貴子が目を覚ますと、廃屋に監禁され、鎖で手足を縛られていた。

佐伯鷹志は、かつて警視庁警備部警備課に在籍し、SPとして、政治家の警護をしていたエリート警察官だった。

湘南で整形外科医として働く小鳥田優児は、神の手と噂されるほどの名医だった。

おりしも、ヴァチカンでは新ローマ教皇選挙会の当日。だが、次期教皇候補四人が揃って失踪していた。

ハーヴァード大の図像学者ラングドンはスイスの科学研究所長から電話を受け、ある紋章についての説明を求められる。

正体不明。目的不可解。

衝撃だった。ここまで悲惨な状況だとは思ってもみなかった。

安槻大に通う千暁ら仲間七人は白井教授宅に招かれ、そこで初めて教授が最近、長年連れ添った妻と離婚し、再婚したことを知る。

さまざまな職業、年齢、経歴の十人がU・N・オーエンと名乗る富豪からインディアン島に招待された。

LAPDに持ち込まれたスナッフフィルム。

厳寒の季節に似合わず国際列車オリエント急行は世界各国からの乗客でいつになく混んでいた。

闇夜に襲われた中納言、消え失せた文箱の中身―。

雲をつかむような探偵ゲームに巻き込まれたリッキー。残された時間もわずかとなって、万策つきかけていた。

精神分析医リッキーのもとに届いた一通の封書。そこには、15日以内に送り主の正体を探り出せ、と書かれていた。

下宿屋の主人から家出娘の捜索を頼まれた坂口安吾は、行方を捜すうち殺人事件に遭遇する。

十九世紀末のロンドン―婚約を終え幸せの絶頂にある青年将校ハリーに、一通の電報が届く。

覚醒した怒りが三百発の弾丸と化す！　嵌められた枠組みを打破するために颯爽と走り出した男女の姿を圧倒的なスケールと筆致で描く、史上最強の犯罪小説。

世界的テロリストの策謀に翻弄される船長・柚木。懸命に父を追う海上保安官・夏海―。

灼熱のマラッカで老朽貨物船パシフィックローズを襲った恐るべき陥穽―。

剥き出しの「人間」どもの営みと、苛烈を生き抜いた少年の軌跡―。比類なき感動の結末が待ち受ける、現代の黙示録。

元広域窃盗犯にして寺男の有馬次郎と、穏やかな相貌と鋭い観察眼をあわせもつ住職の二人が、みやこ新聞の自称「エース記者」折原けいや、京都府警の碇屋警部と共に、難事件の謎に迫る!京の風情と人情と、密やかな悪意と。

殺人現場に置かれていたフクロウ像の意味は何か?捜査を進めるうち、テリーはすべての手掛かりがボッシュを犯人と名指ししていることに気付く。

心臓病で引退した元FBI心理分析官テリー・マッケイレブは、旧知の女性刑事から捜査協力の依頼を受ける。

―左目が疼く。また、どこかで死霊が騒いどるんか。

亡き妻に謝罪したい―引退した不動産業者・方城兵馬の願いを叶えるため、長男の直嗣が連れてきたのは霊媒だった。

切断された首を腹部に埋め込まれた女性の全裸死体が発見された。

30年前、松子24歳。一人の男との出会いが松子を出口の見えない闇へと落としていく。

「わたしは腕に犬を飼っている―」ちょっとした気まぐれから、謎の中国人彫師に彫ってもらった犬の刺青。

曾我佳城。若くして引退した美貌の奇術師。

泡坂妻夫。奇術師にして紋章上絵師そして推理作家。

念願の詩集を出版し順風満帆だった婚約者の突然の自殺に苦しむ相場みのり。

旅行代理店に勤務する長瀬は、得意先の中西社長に孫の慎一郎のベトナム行きに付き添ってほしいという依頼を受ける。

夫殺しの罪で起訴された弓丘奈緒子は、事実関係を全面的に認めた。だが、弁護人の原島は無実を頑強に主張する。

ようこは自分の部屋に戻り、箱を見た。

このビタミンは心に効きます。疲れた時にどうぞ。

第8回スニーカー大賞〈大賞〉受賞作、登場！ 校内一の変人・涼宮ハルヒが結成したSOS団（世界を大いに盛り上げるための涼宮ハルヒの団）。

舞台は、伝統ある男子校の寮「松籟館」。冬休みを迎え多くが帰省していく中、事情を抱えた4人の少年が居残りを決めた。

大手薬品メーカー社長宅の庭で、お手伝いが強姦・絞殺された。容疑者として医大教授・久保伸也の名が挙がり、犯行を自供する。

トシオ・マナハン、13歳。フィリピン、セブ島のガルソボンガ地区に祖父と住み、闘鶏用の軍鶏を育てる日々だった。

トシオ・マナハン、14歳。セブ島で祖父とふたりで闘鶏用の軍鶏を育てている。

母親を殺害された娘の叫び。あの忌まわしい事件から七年、心に癒しがたい傷を負った人々の物語。

殺人犯の父親を持った少年。運命が変わったあの日から七年、心に癒しがたい傷を負った人々の物語。

驚愕の結末!単行本の『カリスマ』のあの先を大幅に全面加筆。

夢の先端技術、ナノテクノロジーに潜む恐怖。

失業中のコンピュータ・プログラマーのジャック・フォアマンは、ナノテク(超微細技術)開発に携わるハイテク企業、ザイモス社に勤める妻ジュリアの様子がおかしいことに気づく。

今夜も《香菜里屋》で、ひとつ謎が明かされた。 旨いビールに、しゃれた酒肴。

売れない作家の袴田勇二は、同居していた母の民子が死んで以来、急に暴力的になった息子の浩に翻弄され続けていた。

袴田は編集者の芝野から息子の浩の悪行と家庭崩壊のすべてを暴露するノンフィクション『鬼子』の執筆を迫られていた。

家業の牧場を騙し取られ、非業の死を遂げた父。

柏木の復讐のシナリオは着実に進んでいた。そんな中、元強盗殺人犯・及川広美が刺殺される。

復讐のため全てを耐え財を成した男。ただ一度の選択を生涯悔いた女。

一通の手紙が全米を恐怖に陥れた!“地獄の兵器”に隠された秘密。疑惑に彩られた大統領補佐官の死。

本格推理界の新しい旗手となり得るか?いつにも増して優秀な書き手が勢揃いした本書。

犯人か。刑事か。

12月刊行の『依頼人』に引き続き、今月は「法律事務所」が小学館文庫より復活します。

黒い水中眼鏡をかけた女が、精神科医の前にあらわれた。ある朝、突然目が開かなくなってしまったという。

清楚な檻にも似た女学校。儚い夢。

灼熱の夏が永遠に続く国ベトナム。ホーチミンを訪れた「私」は夏の国の男に出会う。

「症例A」の多島斗志之が贈る感慨深い読後感をご体験ください 謎の女を描く「マリア観音」、清水の次郎長の三人目の妻・お蝶が死に至るまでを書いた「お蝶殺し」など、多島さんならではのエモーショナルで心地良い読後感の短編を厳選しました

「ごめん。もう、会えない」。

川崎、熱海、焼津、田川…わずかな手がかりをもとに、萄子は必死に婚約者の跡を追った。

三十年前、松子二十四歳。教職を追われ、故郷から失踪した夏。

元保安官。人生に不器用だが、静かな誇りを持つ男 消えた人気女性歌手を追うコークは湖に向かうが……。

三人の妊婦が妻として登場した家で始まった本妻捜し。女子高生の出産騒動。

老人介護のボランティアをしている仁科理佳は、寝たきりの老婆・幸枝の様子を見てきて欲しいと頼まれる。

慶長十九年。この年、七十三歳の家康は悩んでいた。

父の死の直後、弱小やくざ目高組組長になった泉。17歳の女子高生親分の誕生とともに、事務所には機関銃が撃ちこまれる。

資産家の老婦人、マチルダ・ギレスピーは、血で濁った浴槽に横たわって死んでいた。

十一歳の少年マークは、自殺寸前の弁護士から、有名な上院議員の死体の隠し場所を聞かされる。

雪深い東北の山奥で、主婦が野犬とおぼしき野獣に喰い殺されるという凄惨な事件が起きた。

「きみは玖渚友のことが本当は嫌いなんじゃないのかな?」天才工学師・玖渚友のかつての「仲間」、兎吊木垓輔が囚われる謎めいた研究所―堕落三昧斜道卿壱郎研究施設。

「ぼく」こと「戯言遣い・いーちゃん」の眼前に広げられる戦慄の情景は、「終わり」なんかではなくて、さらなる「始まり」の前触れに過ぎなかった…。

私立探偵・畝原の受けた依頼は、些細なマンションの苦情だった。

病院長の孫娘が誘拐された。“身代金”は入院患者の命だ!標的は病院に身を隠していた被告人。

辺境の捕虜収容所惑星エコニアに参事官として赴任することになったヤン。ところが着任早々捕虜の集団脱走事件が発生。

術後わずか60日あまりでコンビニ強盗殺人犯を追いはじめたマッケイレブ。

連続殺人犯を追い、数々の難事件を解決してきたFBI捜査官テリー・マッケイレブ。

年に一度、秘密の会を催す男たちの集まり「三十一人の会」。

40歳になったら死のうと思っている。お前に何が起きた。

黒鷲―不良債務者を地の果てまでも追いつめる凄腕ぶりから、誰もが黒木をそう呼んだ。

黒木が突き止めたレイプ犯は何者かに惨殺されていた。

宇宙歴788年、民間人300万人を救出し、惑星エル・ファシルから帰還したヤン・ウェンリーの名は、軍内ばかりでなく同盟全域にまで「英雄」として知られるようになっていた。

血は便器に溢れ、タイルの床にしたたり落ちていた。

櫛森秀一は、湘南の高校に通う十七歳。女手一つで家計を担う母と素直で明るい妹との三人暮らし。

悪魔のように悪賢く、美しい男妾あがりのヤクザ…それが、十年振りに麻生の前に現れた山内の姿だった。

神の名は―。混迷の中、片目になった推理作家は、自らの墓碑銘を書き始めた。

中学最後の春、東京からの転校生で、クラスの人気者だった桑島佳史が無惨な姿で発見された。

不況にあえぐ鉄工所社長の川谷は、近隣との軋轢や、取引先の無理な頼みに頭を抱えていた。

義経北行説にからむ謎の古文書に、歴史学者殺人事件の鍵が?解読不能の古代文字と格闘する新米記者。

当然、僕の動きも読み込まれているのだろうな―二つの事件は京極堂をしてかく言わしめた。

若年性の痴呆症を患い、ほとんどすべての記憶を失いつつある母・千鶴。

時は、幕末。時勢は否応なく男たちを呑み込んで行く。

時代は激しく動いた。徳川慶喜は朝廷に大政を返上。