流れ歩く村(ヤイケㇱテコタン)に伝わる鬼の婚礼、変身婚(ヤイカラ・ウコㇾ)とは――。

世界登山史上最大級、百九十九人の犠牲者を出した八甲田雪中行軍遭難事件。

検事補のキャメロンはシカゴのホテルに滞在中、夜中に隣室から激しい男女の営みの音を聞く。

手話通訳士の荒井尚人は、コミュニティ通訳のほか、法廷や警察で事件の被疑者となったろう者の通訳をする生活の中、場面緘黙症の少年に手話を教えることになった。

「ミス・吸血鬼コンテスト」が開催されることとなった。「ミス・ネックレス」から急きょ名称を変えたいと主催者が言うのだ。

幽霊が存在するために、死は、必要充分条件か? 触れ合うことも、声を聞くことも、姿を見ることすら出来ない男女の亡霊。

死際の翁は生首の絵を描いていたそうだ。持仏堂を曳いた後、怪異が起こるようになった東按寺。

ロンドンで見つかった鶴屋南北の未発表作品をめぐる不可解な見立ての連続死、そして「南北の作品」自体に秘められた謎。

パリからロンドンに向かう飛行機のなかで、金貸し業を営む女性が変死体で発見された。

人類に絶望した天体物理学者・葉文潔(イエ・ウェンジエ)が宇宙に向けて発信したメッセージは、三つの太陽を持つ異星文明・三体世界に届いた。

三体世界の巨大艦隊は、刻一刻と太陽系に迫りつつあった。

聖夜を間近に控えた12月初旬。

永遠の脇役である私と、眩しすぎる彼の、人生を変える青春物語。

シリーズ10周年に贈る『ダンガンロンパ霧切』最終巻! 宿敵「犯罪被害者救済委員会」最強の刺客、新仙帝が仕掛けた最後の事件。

文久二年(1862年)。酒を巡る騒動から6年、江戸は仄暗い不安に揺れていた。

刺客は、思わぬところからやって来た。

通称「山谷」地区。ここには東京を代表する巨大なドヤ街がある。

「世を、人の心を変えるのだ」「人をあきらめない。それが我々の戦いだ」 ――平安時代「童」と呼ばれる者たちがいた。

退社間際に転勤を言い渡され、俺は憂うつな気持ちで帰宅した。一人娘の結婚式を翌日に控え、妻は浮かれている。

遺品博物館は、その名の通り遺品を収蔵する博物館です。古今東西、様々な遺品を収集しております。

古い瀟洒な洋館で頻発するポルターガイスト現象。

学校の旧校舎には取り壊そうとすると祟りがあるという怪奇な噂が絶えない。

「人を傷つけてしまうのではないか」という強迫観念に囚われている中学3年生の理子。

この胸の痛みほど人生で愛おしいものはない。 廃墟の村パライソ・アルトを訪れる純粋で繊細な人々。

小説家の織部妙は順調にキャリアを積む一方、どこか退屈さも感じていた。

次の捜査を、最後の仕事に――。

偏屈だが解剖の腕は超一流の光崎藤次郎教授が率いる浦和医大法医学教室に、城都大附属病院の内科医・南条がやって来た。

加賀百万石の留守居役・瀬能数馬は岳父の宿老・本多政長から薫陶を受ける。

ついに姿を現した京の黒幕・下御門。 警戒する信平のもとに、江戸を騒がせる木乃伊の秘薬の噂が舞い込む。

おそろしい家、奇妙な家、住みたくない家、不思議と惹かれてしまう家ー「家」にまつわるホラー作品は古今東西人々の心を掴んで離さない。

自転車で蛇行運転をしていた青年が警察官に捕まり、取り押さえられているときに死亡した。

十二年連れ添ったペットを亡くした女性、仕事中の夫からの電話に苛立つ主婦、披露宴で友人のスピーチを聞く新婦、娘から結婚の相談をされる母、母の遺品から見つかった一通の手紙…。

「マリア様が、家に帰るのはいつか」?謎のメッセージを残して兄は自殺した。

孤独でうつろな人生を送る男が見つけた、ささやかだけど本気の恋。それが男を地獄へと招く―。

そんな麦子は、あるマンションから「――どうしてヨッチャンはマリコサンを殺してしまったんだろう」という声を脳内で聞く。

警察庁公安秘密組織「十三階」。女スパイ・黒江律子の新たな任務が始まる。

あなたの人生は本物ですか? 福山鞆広は大学卒業後も就職せずに、アルバイトを続けていた。

「私、ぜったいに犯人じゃない!」 小学6年生の美音のクラスで、ネット上に悪口が書かれる事件が起きた。

不条理な物語を終わらせる、一片の穢れなき理想のために――。堂々の完結。

北町の臨時廻り同心、白縫半兵衛に再婚話が持ち上がった。

東京になかなか馴染めない25歳のサラリーマン・楓太は、ある日公園で信じられない光景を目にする。

札差の娘と揉めて上方へ追いやられた男。その思わぬ反撃とは(「わかれみち」)。

戦を厭いながらも、戦でしか生きられない島津の侍大将。被差別民ながら、儒学を修めたいと願う朝鮮国の青年。

磐音は、妖術で度々刺客を送り込んできた丸目歌女に直接対決の日時を通告された。

小正月を迎えた江戸。佐々木磐音は鵜飼百助のもとを訪ね、愛刀の備前包平を研ぎに出す。

生きていてほしかった。 死者が残した未練や無念 生者が抱えた哀惜や苦悩を描く。

女性警察官の西脇仁美は、命を狙われていた政治家の蔵本をかばい撃たれてしまう。

一九九八年冬、接待汚職「ノーパンすき焼きスキャンダル」が発覚した大蔵省は大揺れに揺れていた。

プロ野球選手から代理人に転身した善場圭一。

外務省の役人が殺された。プロの犯行だった。

料理雑誌に掲載されている、「食捜します」の一行広告。

コーヒーを片手に読みたい、喫茶店にまつわるショートショート・アンソロジー。

ふと立ち寄った神社で出会った、お尻に星のマークがついた猫ーミクジの葉っぱの「お告げ」が導く、７つのやさしい物語。

鴨田探偵事務所には、ニッポンの最先端頭脳を結集した犯罪捜査用スーパー・パソコン「ゼニガタ」が鎮座する。

恋愛、陰謀、憎悪、邪念。バスティーユ監獄での出会いが騎士と毒薬使いの運命を変えていく……。

宮部みゆき、久々の新シリーズ始動! 謎解き×怪異×人情が味わえて、著者が「生涯、書き続けたい」という捕物帖であり、宮部ワールドの要となるシリーズだ。

困ったひとを見掛けると放ってはおけない心優しき落ちこぼれ青年・軍平は、お人好しな性格が災いしてか度々事件にまきこまれては素人探偵として奔走する羽目に。

違法な臓器売買の検挙は、形を変えた殺人だ―。練馬区の公園で、少年の死体が発見された。

ナポリでも治安最悪の地区にあるピッツォファルコーネ分署で、汚職により捜査課に大量欠員が発生。

都内大手企業の女性課長が金沢で絞殺された。所持品は泉鏡花記念館のパンフレットだった。

六十歳を前に、離婚して静かに人生の結末を迎えようとブルックリンに帰ってきた主人公ネイサン。

高2の茜は、誰からも信頼される優等生。しかし、隣の席の青磁にだけは「嫌いだ」と言われてしまう。

倉木研究所で開発中の「新型人工知能」を盗むべく、クイーンが行動を開始した。人工知能の完成予定は、約3年後。

飛行機のなかで殺人、 でも誰も気づかなかった⁉ 犯人が仕かけたトリックをポアロは見破れるか。

ウフコックを探すには、まずはハンターを知る必要がある―そう考えて“楽園”を再訪したバロットは、ハンターとオクトーバー一族の意外な過去に辿り着く。

薬物蔓延で荒廃するケンジントンのパトロール警官ミッキーは線路脇でドラッグ中毒者の遺体が発見されたとの報せに現場へ赴く。

狙われた大学公印、学生自治会長選挙の不正疑惑、大学御用達の定食屋の後継者問題、女子生徒の洋服盗難、学生への不公平な単位付与―森川とハンナが辿り着いた、事件の裏にある切なくて苦い真実の数々とは?優しい涙が溢れる傑作!

入学早々、俺は失敗した。親の仕事が探偵だと口走ってしまったせいで、クラスメートから相談が持ち込まれるようになったのだ。

あなたの心もお腹も満たす。

これは“感染”する喪失の物語。伝奇ホラーの超傑作が、ここに開幕。

新型コロナウイルスが猛威をふるう春、センバツ高校野球大会の中止が決まった。昨年の夏、優莉結衣は甲子園にいた。

12年前、町の皆に愛された近江医師が殺害された。だが未解決のまま迷宮入り。

ヒトと呼ばれた種が地球上から姿を消して、二百年が経った。

若手社員の澪は、幽霊物件の調査と再生を業務とする子会社「第六リサーチ」で勤務中。

春。尚哉は変わらず高槻の助手をしている。

ベイカー街221Bを訪れたある婦人は、強請に苦しむことを訴えつつも詳細を話せず、苛立つホームズに依頼を断られてしまう。

新潟県警捜査一課長だった父が死んだ。葬儀の翌日、一人の男が了を訪ねてくる。

オーナー・御堂静香の亡き後、非合法のボーイズクラブを引き継いだリョウ。

未踏峰への夢を息子に託す登山家の狩義之は、後援をやめると言う会社重役を撲殺、登り慣れた山で偽装工作を図る(「未完の頂上(ピーク)」)。

僕たちはやり直せるのか。騙され苛まれて立ち尽す無気力の荒野に、陽はまた昇るのか。

航空自衛隊飛行教導群(通称:アグレッサー部隊)に所属するF‐15パイロットの森近は、訓練中に不明機の急襲を受ける。

浪人生のくるみは「病み垢」で死にたいとツイートすることでストレスを発散していた。

南北戦争で両親を亡くした少女は兄の手で自分を虐待するおじ一家から助け出されたが、さらに残酷な外の世界を知る(「よくある西部の物語」)。

死者を蘇らせる術で発展した亀珈王国。

「永神のオジキは、映画館の話でいらしたんですか?」興味津々の若い衆に、阿岐本組代貸の日村は心の中で溜め息をつく。

家族のために犯罪に手を染めた男。拾った犬は男の守り神になった―男と犬。

結婚をしたはずの男がいない。婚姻届は出されておらず預金も消えていたが、とにかく、もう一度会いたい―。

怪獣映画の制作を夢見つつ、底辺生活を送る須山民夫。

平和な地方都市が孕む悪意と謎。

とある若者の間で流行する奇病、異形性変異症候群にかかり、一夜にしておぞましい芋虫に変貌した息子優一。

巨悪が蠢く事件をネット・ジャーナリストたちが暴いていく、社会派本格ミステリー。

盗聴器の仕掛けがバレてヤクザに袋叩きにあう圭一を気まぐれで助けたのは、坊主頭の欣治と人形と見紛う美貌の持ち主、紅鈴だった。

希代の悪女スカーレットの亡霊にとり憑かれたコニーは、その復讐に付き合う羽目になった。

高畠和人の母はオレオレ詐欺に引っかかり、さらにトラックにはねられて重体に―。

推理作家の恋住木美子は、作品数も収入も知名度も低いが、能書だけはまくし立て、おまけに酒乱ときては敬遠する編集者も多い。

十津川班の新米刑事・津村の両親が殺された。

消息不明の大物映画人を捜し出し、不可能と思われたインタビューを成功させる――〈人捜しの神部〉の異名を取る女性編集者・神部実花は、 上司からの無理難題、読者からの要望に振り回されつつ、持てるノウハウを駆使して今日も奔走する。

「もう俺のコレクションだよ、今日から君はーー」そんなセリフで吉祥寺の名門私立高新入生の小日向雛太は半ば強制的に「人形研究会」の麗しき会長・沢桐瞳瑠、通称ドール先輩に入部させられた。

心躍る日も、涙した日も、ラジオが傍にいてくれた。夢に破れ、逃げる旅路で「オードリーのオールナイトニッポン」を聴く青年。

長き戦いの末、因縁の闇将軍を討ち果たしち左近。