評決の代償



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初公開日(参考)2021年07月
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長編小説

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評決の代償 (ハヤカワ・ミステリ 1969)

2021年07月03日 評決の代償 (ハヤカワ・ミステリ 1969)

10年前に起きた大富豪の一人娘の誘拐殺人事件。その裁判の陪審員だった11人の男女が、ドキュメント番組収録のため、裁判のあいだ宿泊していたホテルに集められた。だが収録の前日、新たな証拠を見つけたと主張する陪審員の黒人男性が部屋で死体で発見される!(「BOOK」データベースより)




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評決の代償の総合評価:8.00/10点レビュー 8件。Cランク


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全2件 1~2 1/1ページ
No.2:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

アイデアは秀逸だが、ちょっと読みづらかった

映画「イミテーション・ゲーム」でアカデミー脚本賞を受賞した脚本家で、ミステリー作家でもあるムーアのリーガル・ミステリー。10年前に大富豪の娘の誘拐・殺人事件で無罪判決を出した陪審員たちが、事件を再検討する番組企画のためにホテルに集められた夜、無罪を覆す新証拠を見つけたと語っていた男が殺害された。新たな事件の真相は、いかに?
大富豪の15歳の娘・ジェシカが行方不明になり、ジェシカと“不適切な関係”を持っていた黒人教師・ボビーが裁判にかけられた。ジェシカの死体は発見されておらず、確固たる証拠はなかったが世間はボビーが犯人だと決めつけていた。そんな状況の裁判で11人の陪審員が有罪としたのだが、マヤ・シールだけは無罪を主張して延々と論議を続け、最後には無罪の評決を出した。裁判後、陪審員たちは世間から激しいバッシングに会い、厳しい目を向けられた。さらに陪審員の一人だった黒人青年・リックは判決が誤りだったとして謝罪し、マヤをバッシングするようになり、裁判期間中は恋人関係になっていたマヤとリックだったが、裁判後は別々の道を歩んでいた。そして10年後、刑事弁護士になっていたマヤは事件を再検証する番組制作に参加するためにホテルに行き、昔の陪審員仲間と再会した。その夜、ボビーの有罪の証拠をつかんだというリックがマヤの部屋で殺害され、警察はマヤを容疑者として逮捕した。自らの潔白を証明するためにマヤは、10年前の事件を再度、解明することになった。
10年前の死体なき殺人、現在のリック殺害事件という、二つの事件の謎解きをメインに、陪審員制度の問題点、法と正義の対立、真実解明の難しさなど、リーガルものに必要な要素がてんこ盛りで非常に面白のだが、読み進めるのに苦労した。テーマとエピソードをもっと絞り込めば傑作リーガル・ミステリーになっていたと思う。
陪審員制度に興味がある方、アメリカのリーガル・ミステリーのファンにオススメする。

iisan
927253Y1
No.1:
(7pt)

期待したほどのものではないけれど、リーガルもの好きには堪らない?

リーガルものと思って読み始めたのですが・・・
想像とはちょっと違ったみたいです。

陪審員制度や大陪審の制度。
これらはミステリーから学んだといっても過言ではありません。
ムーア氏が目標としているものと私の好みがずれている?感覚が否めず、ムーア氏の小説はもういいかな~。

ももか
3UKDKR1P
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.6:
(2pt)

うーん

道中全く感情移入できるキャラクターがいないうえに、
最後が強引すぎて萎えた。

アガサ・クリスティ好きの登場人物がいたってことで★2
評決の代償 (ハヤカワ・ミステリ 1969)Amazon書評・レビュー:評決の代償 (ハヤカワ・ミステリ 1969)より
415001969X
No.5:
(4pt)

現代のロサンジェルスを舞台とした良質なリーガル・ミステリ

『12人の怒れる男』が好きな人には強くお薦めできる。
ただし訳文があまり良くないのか、意味が取りづらい(取れない?)箇所が複数あった。
その点で星4。
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No.4:
(4pt)

小説には最後に答えがある、だが現実はそうはいかない

久しぶりに面白い小説に出会えました。
映画の脚本家の著者らしく、海外ドラマのような法廷ミステリーであり群像劇です。

よくあるような結末で全てが解決され、ハッピーエンドorバッドエンドが描かれる!
といった作品ではありません。人種や正義といったあやふやな現実があるだけです。

日本には馴染みのない陪審員制度を味わえる良質な物語です。
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No.3:
(5pt)

作者の散りばめた皮肉に思わずニヤリとしてしまう

皮肉の効いた社会派のリーガルサスペンスであると同時にツイストの効いたパズラーとしても楽しめる。この皮肉を楽しめるかどうかで、評価が分かれるかもしれない。自分は大好き。深刻な内容なのに軽めの文体もいい。繰り返し読むと癖になりそうな一冊。おすすめです。
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No.2:
(5pt)

「はなれわざ」が炸裂するリーガル・サスペンス

2019/6月に読んだ「訴訟王エジソンの標的」は、「暗闇でものを作り出す」ちょっと変わった天才たちを描いた快作でしたが、少し映画の脚本を読まされているようなパラパラした印象がありました。
 「評決の代償 "The Holdout"」(グレアム・ムーア ハヤカワ・ミステリ)をじっくりと読み終えることになりました。
 先日読んだ「短編回廊 アートから生まれた17の物語」の中、最初の短篇「安全のためのルール」(ジル・D・ブロック)は、陪審団選定手続きに参加する私による味わい深い結末を持った短篇でしたが、導かれるようにして読んだ本書もまた(「十二人の怒れる男」へのオマージュを含めて)「陪審員裁判」を克明に描いたリーガル・サスペンスの秀作として記憶されることでしょう。
 舞台は、ロサンゼルス。大富豪の娘、15歳のジェシカ・シルバーが行方不明になり、黒人教師ボビー・ノックスが逮捕され、被害者の遺体が見つからないまま彼は殺人罪で起訴されます。「陪審員裁判」。十一人がボビーの有罪を主張する中、この物語の主人公・マヤだけが無罪を主張し、マヤが他の陪審員をひとりひとり説得しながら、結果、無罪評決を獲得します。しかしながら、その陪審員の一人でもあるリック・レナードがマスコミを巻き込みながらマヤへの批判を繰り返し・・・・十年後、陪審員としての経験をきっかけに弁護士となったマヤ。十年目にその事件をもう一度検証すべくテレビ番組が製作されることになり、かつての陪審員たちがホテルの一室に集められ、リックはマヤに対しても参加するよう要請することになります。そして、リックはその場で決定的な証拠によってボビーの有罪を証明することを明言しますが・・・あろうことか、もう一つの事件が引き起こされることになります。ストーリーについて書くのは、ここまでにしたいと思います。その引き起こされた事件の真相は?かつての被害者不明のままの殺人事件の真相は?誰、何故、一体何があったのだろうか?

 主人公マヤは、西海岸の私立探偵の如く、他の陪審員、関係者を訪れ、かつての事件を紐解こうとしますが、その背景には、現在の米国が直面する問題、一例を挙げれば、"Black Lives Matter"などへの深層的なアプローチがあって、アクチュアルな米国小説としても読ませる内容に仕上がっていると思います。私のレビューが、逆に表層をナゾっただけの内容であるとするならば、パズラーとしても成立している本書について、思うように書いてはいけないという意識が働いているためと言うことができます。真相が次第に解明されながらも事実に辿り着けない中、或る「はなれわざ」が繰り出されることによってその思いは一気に開放されることになります。(結末については、少しだけ言いたいことも残りましたが、経験上それがないミステリなど皆無だとも言えますので、忘れることにしました(笑)。)
 「なぜなら、わたしたちは事実が何を意味するかを議論してるんじゃない。わたしたちは何が事実なのかを議論してるのよ・・・」(Kindle の位置No.4046-4048)ということになります。繰り返しますが、秀でたパズラーだと思います。

*訳者あとがきの冒頭に吉野弘人さんご本人による断り書きがありますが、<訳者あとがき>はくれぐれも読後にお読みいただけますように。
評決の代償 (ハヤカワ・ミステリ 1969)Amazon書評・レビュー:評決の代償 (ハヤカワ・ミステリ 1969)より
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