女たちが死んだ街で



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初公開日(参考)2021年10月
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長編小説

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女たちが死んだ街で (ハヤカワ・ミステリ1972)

2021年10月05日 女たちが死んだ街で (ハヤカワ・ミステリ1972)

南カリフォルニア、サウスウェスト。かつてこの街で起きた十三人の女性が喉を掻き切られて殺されるという凄惨な連続殺人事件は、犯人が逮捕されないまま捜査が打ち切られた。それから十五年後、全く同じ手口で女性が殺される事件が起こる。犯人は同一人物なのか? そうであるならば、今までどこで、なぜ息を潜めていたのか? かつての事件に人生を狂わされた六人の女たちが、再び起こった連続殺人に巻き込まれていく――女性たちの目線から社会の暗部を描き出す、エドガー賞最終候補の傑作サスペンスミステリ!(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

女たちが死んだ街での総合評価:7.50/10点レビュー 2件。Cランク


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(7pt)

それぞれに理由があって悲しい女たち

元プロのスカッシュ選手という異色の経歴を持つ新進女性作家の初邦訳作品。ロサンゼルスに暮らす6人の女性たちの、どうにもならない悲しみをドラマチックに描いたヒューマンドラマである。
LAのサウスウエストで起きた連続女性殺人事件は13人の犠牲者を出したところで新たな事件が起こらず、犯人が不明のまま捜査打ち切りとなった。それから15年後、同じ手口の事件が発生した。同一犯人が、また犯行を再開したのか? なぜ犯行が中断されていたのか? かつて事件に直接、あるいは間接的に関係していた6人の女性たちは再び事件に巻き込まれ、運命を狂わされていくことになった。
15年前に襲われながら生き残った女性、娘が犠牲者となった女性、新たな犠牲者、捜査に携わる女性刑事など、6人のそれぞれに異なる悲劇と生きづらさの告白が連続短編集のようなつながりで展開され、やがては事件の解明につながるという構成で、犯人捜し、謎解き、サスペンスというより、現在でも繰り返されている女性差別への怒りの方が印象に残る。
2021年のエドガー賞最優秀長編賞の最終候補となった作品だが、ミステリーとしてはいまいち。卑しい街で生きていかざるを得ない女性たちのドラマとして読むことをオススメする。

iisan
927253Y1
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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No.1:
(4pt)

<誰も耳を傾けなかった>"These Women"の物語

「女たちが死んだ街で "These Women"」(アイヴィ・ポコーダ ハヤカワ・ミステリ)を読み終えました。
 舞台は、ロスアンゼルス。ウェスタン・アヴェニュー周辺で起きた連続殺人事件が背景にあって、この物語を覆い尽くしています。犠牲者は、13人のセックス・ワーカーたち。一旦捜査は打ち切られましたが、15年が経過し、同じような凄惨な手口の事件が発生します。一体誰が?何故?
 構成がこの物語の肝だと思います。フィッシュフライ店の店主、ストリップクラブのダンサー、女性刑事、アーティストとその母がそれぞれ連作短篇集のようにこの事件を語り継いでいきますが、もう一人、15年前の事件のサバイバーの物語が合間にインサートされていきます。オーブンで焼かれる死んだ鳥、プロテスト団体の活動家、ロスアンゼルスのストリートを生きる"These Women"といくつかのメタファー。
 ミステリですから、明かすことができない要素が多くありますが、この小説はミステリというジャンルを超えて、米国に確かにある人種差別、性差別、通りを隔てて格差が隣り合う社会への小さな叫びが呼応しながら、連鎖していくような米国を見せてくれる物語として評価すべき一篇なのだと思います。
 掃溜めのようなサウスウェスト署の風俗取締係・エシーの存在は、「レイトショー」(マイクル・コナリー)のレネイ・バラードのパラレル・ワールドを生き、<誰も耳を傾けなかった>"These Women"の物語に寄り添おうとします。
 本当に彼女たちの声はいつかは届くのだろうか?
女たちが死んだ街で (ハヤカワ・ミステリ1972)Amazon書評・レビュー:女たちが死んだ街で (ハヤカワ・ミステリ1972)より
415001972X



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