ガーナに消えた男
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舞台を替えればいいというものでもありませんがとても新鮮な描写、背景、人物、風土に魅せられて450ページの2段組み新書版をイッキ読みです。「IT」×「呪術」=「国際詐欺」というまったく予想できない組み合わせから物語が展開していきます。さらに、かの地独特の警察汚職構造、セクハラ、パワハラなども加味されてこの本で紹介されているようないまで味わったことのない現地の食事に添えられた強いスパイスを感じました。 ミステリーとしては特にトリック、犯人捜しに意外性はありませんが、とにかく海外旅行が不可能な現在としては、一生行くことがない国ではありますが行った気になれる貴重な小説でした。そして、どこの国であっても家族、生活、日常、犯罪、特に詐欺があることに気づかされます。 | ||||
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「ガーナに消えた男 "The Missing American"」(クワイ・クァーティ ハヤカワ・ミステリ)を読み終えました。 舞台は、タイトルどおり、ガーナ。開巻、ガーナの大統領選候補が狙撃されるシャープなシーンがインサートされ、期待が高まります。 アメリカ人男性がフェイスブックで知り合った女性に会うためガーナへ赴きますが、その後行方不明になります。そして、その男性の息子から捜索依頼を受けた探偵事務所が捜査に乗り出します。主人公は、ある理由から警察を馘首された女性、エマ・ジャン。彼女は、心優しさとタフさを兼ね備えた魅力的な女性探偵として描かれています。 行方不明者はいかに?誰が?それが、この物語の核心だとは思いますが、米国、ワシントンD.C.とガーナの捜査がカットバックしながらサスペンスフル描かれる前半に比して、後半は大きな意外性もなく、説明的なストーリーがあるべき結末へと収斂して行ったような印象がありました。ガーナ版、L.A.コンフィデンシャル。 とは言え、私が知らなかったアフリカの西側、ガーナという不穏な国。警察組織。サカワ・ボーイと呼ばれる呪術的な詐欺集団。そして、身体を張って真実を暴き立てようとするジャーナリズムのあり様は、我が国のそれに比べて遥かに魅力的に映ります。我が国はいつまでたっても「平和ボケ」の国として自国民に揶揄されながら、私も含めてそのぬるま湯のような環境から抜け出そうとしない老残を晒した国だと感じたりもしました。 本書は、ミステリとしてはアベレージだとは思いますが、今まで知ることのなかった「ガーナ」という国の一面を学ばせてもらった感謝を含め、今回の評価とさせていただきました。 ガーナでのサカワと呼ばれる"インターネット詐欺"は、あらゆる階層まで浸透しており、社会問題化しているようですが、わが国の某テレビ局でも"詐欺事件"が毎日のように報じられています。"そんなことがあるんだ"と言って他人事のようにスルーしていく現状は、果てしない「無関心」という名の呪術に蹂躙されているのではないでしょうか? | ||||
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