黒鳥の湖
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この小説を読み始め、最初の100ページくらいでドラマがあることに気がつきました。 たいていはドラマの方がエピソードを端折ってあって小説の方が詳細に描かれているので、映画やドラマがある場合、いつもそちらを先に見ることにしています。そんなわけで中断してドラマを見たのですがほとんど小説に忠実に作られていたので、その後の読書はまったく同じ話をなぞることになり、ちょっと退屈してしまいました。 最初に素直に小説を全部読んでいたらおもしろかったと思います。 この著者は人間のいやな面を書かせたら本当にうまいです。この作品でも人間的に好きになれる人物が誰もいません。 主人公の財前は自分勝手な理由でぐれたあげくに後ろ暗い行いで資産を得、会社経営者にのし上がり美しい妻と娘を得て豪邸に住んでいます。 が、妻の過去の愚かな行いは後々までやっかいな因果を残し、それで宗教にたよるのもどうかと思いますし、最愛の娘がぐれた理由は理解できないでもないですが、失踪した経緯は自分勝手で納得がいきません。 まわりの人間も利己的な理由のために互いを利用しあっています。 後になって振り返ると後味が悪いはずなのですが、すべての伏線が最後にかちっとはまる小気味よさがあります。ただただ人間とは愚かで因果なものだと思わされます。 俗に言うイヤミスですが、この著者の作品には今のところはずれがありません。複雑で奥が深い作品だと思います。 | ||||
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彰太は優良企業「ザイゼン」の社長であり、愛する妻と高校生の娘と幸せに暮らしていた、はずだった。 彼の日常を襲ったのは、突然豹変し、エスカレートしていく娘の非行問題だけでなく、世間を騒がせる「肌身フェチ殺人事件」。なぜなら、彰太が昔、悪意をもって伯父をその犯人と名指しした事件と酷似していたからだった。 真犯人が動き出したのか、それとも? ということで、よくわからないエピソードが徐々に一つの形になり、全てが結びついて、というスタイルのサスペンス。当然、こういうスタイルだと、高等技術が必要であり、本作では相当強引で無理な筋立てになっている。 本作中で語られる犯行形態(特に彰太の妻の受けた被害)はかなり凄惨で非道なものであるにもかかわらず、奥行きのない薄っぺらな登場人物たちの、どことなく間延びした緊迫感が足りない感じとのギャップが、気になった。 | ||||
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私がこの作家と出会いファンになったのは「愚者の毒」を読んだとき。怪談作家と呼ばれながら、 この作品では「怪談」の要素を排除し、極めて現実的な「怖い話」を読ませてくれた。そして、 本作品「黒鳥の湖」も怖い話ではあるが、現実的な複雑な筋書で人間の「業」を描いた推理 小説だ。過去に自分が行ったことの因果は後に必ず何らかの形で降りかかってくる。上場会社 の社長財前彰太は、美しい妻と一人娘に囲まれ順調な仕事に恵まれて幸福な生活を送っている。 だが、叔父から遺産を引継ぎ今の会社を築いた彼には、叔父の死に関して人に言えない秘密がある。 その財前家の一人娘美華が、どういうわけか急に親に反抗的になり、やがて失踪する。 そして、出てくる財前家の疎ましい過去の数々。「肌身フェチの殺人鬼」という見えない 異常者がこの物語の恐怖感を煽ってくる。やがて最終章ですべての謎が解けるのだが、幾重にも 張られた伏線の回収が見事だ。途中、やや中だるみの感はあったが、それも伏線の一つだった かも知れない。最後の最後に圧倒される作品だ。 | ||||
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読み始めはなかなかかな、と思ったが結局おざなり❗️途中から読み飛ばした❗️ | ||||
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「肌身フェチの殺人者」というセンセーショナルな殺人事件のミステリーのわりには、物語の中ではサイドストーリー的な扱いと思い、どちらかと言えば、家族の繋がりと崩壊、再生がテーマかと感じていました。 しかし終盤、家族の秘密が明らかになると共に、畳みかけるような展開で全てが繋がり、犯人捜しとしてもミステリー色が前面に出てそちらも楽しめました。 | ||||
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