少女たちは夜歩く
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つい先日、同じ著者の短編集「角の生えた帽子」を読み、その中で一番気に入ったのが「城山界隈奇譚」。著者の故郷である四国の松山を舞台にした話で、そこで生まれ育ち隅々までなじんでいるそんな空気感が伝わってきました。 こちらの作品も同じく松山が舞台と知って、ぜひ読んでみたいと思いました。 最初の作品に登場した人物の1人が次の作品にも出てきて、その中の人物がまた次の作品に・・という人間関係が連なっていく連作集です。「角の生えた帽子」でもそうでしたが、人間の裏やいやな面、狂気じみた部分がクローズアップされた重い話が続きます。登場人物はみんななんらかの問題を抱えています。恋人のDV、アルコール中毒、壊れた家庭の育ち、知的障害、配偶者の浮気・・などなど。メンタルが弱っている時にはしんどいかもです。 そんな話が6話続いた後で「白い花が散る」だけはユーモア含みのほっこりした話になっていて、そこで一息つけます。 登場人物は結婚で姓が変わっていたり、私という一人称で書かれていて名前が表記されなかったりで、そのあたりはひとひねりしてあるというか、注意して読まないと誰と誰が同一人物なのか気がつかなかったりします。たとえ気がつかなくとも、最後になってざっと見返してみればわかってくると思います。 昔の領主の城がある小さな山が町の中心に聳え、みんながその周りで右往左往しながら生きている、山には高校や大学、図書館もあり、緑深くいろんな生物が生息している、超自然的なことが起きたとしても不自然ではないと思わせる幻想的で不気味な雰囲気がある、その山の存在感が圧倒的です。 悪どい者は罰されるという爽快さもあり、それなりにカタルシスも得られます。後味は決して悪くはありません。最後にそういうことだったのか・・と、うならされます。 松山に旅して城山を歩き、路面電車に乗ってみたくなりました。が、この不気味な印象が残って怖く感じてしまうかもしれません(苦笑)。 追記:あとがきでネタばれに近いことが書いてあります。あとがきを先に読まないように! | ||||
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第一章、二章を読んで「あれ?、これって短編集だったのか…?」と勘違いしたが、第三章辺りから、決して少なくない数の登場人物が、山の頂上に聳える城の下、奇妙な点と線で繋がっていくことに気付きました。まるで難度の高いジグソーパズルを組み立てているようで、最後に出来上がったジグソーパズルの絵柄は、自分が想像していたのとは全く違った絵柄で、しばらく放心状態となったほど。著者のストーリーテリングの技は相変わらずですね。やはり天才というしかない。 | ||||
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全話を通して各話の登場人物が関与していますが、まとまっていない感じでした。怖気ふるう内容ではなかった。 | ||||
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内容も良いし、読みやすい。 最初から最後まで絶妙な繋がりを持っているので飽きがこない。 読み終わった後に仄かな喪失感がある。 | ||||
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ホラーだったり、オカルトだったり、ミステリーだったり、ファンタジーだったり。 そんな松山城周辺で起こる話が、微妙な感じで絡まる短編集です。 とにかく、その絡まり具合が絶妙でお見事の一言。 途中から、やっぱりそういうことか、と気が付くラストまでの濃密な流れが ちょっと快感にすら思える作品でした。 | ||||
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