夜の声を聴く
- 青春小説 (221)
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好きな作家さんです。暗めで凄みのある作品が多いと思いますが、これはめずらしくほのぼの系でびっくりしました。宣伝文句の”日常が崩壊する衝撃のミステリー”はちょっと大げさかなと思います。 18歳の隆太は頭が良すぎるギフテッドゆえに現実に適応できず引きこもりになっています。ある日、見知らぬ女性百合子がリストカット自殺している場に居合わせ、自分の分身のように感じて強烈に惹かれます。百合子と一緒にいたいため同じ定時制高校に入学した隆太は、後に親友になる大吾や身寄りのない彼が住み着いている便利屋の社長タカエ、刑事の中矢などいろんな人々に出会い、少しずつ引きこもりから脱していきます。 長編の形を取っていますが内容は連作です。日常で起きる謎や出くわした殺人事件を隆太と大吾がまわりの力を借りながら解決していきます。 たとえば、近所の企業が飼育販売しているカブトムシがその年に限って全滅したのはなぜか?百合子の叔父が死亡したのは本当に自殺だったのか?お金持ちらしいご婦人の認知症の夫が「庭先にタヌキが化かしにやってくる。何か言いたらしいので誰かに調べさせろ」と言う件、親の離婚で生き別れになった妹を探し当てたものの、会うことを断固拒否されているのが理解できないという姉の依頼、などなど。 最後に用意されているのがこの作品で一番凄惨な一家惨殺事件です。この著者の作品によくある想像を絶する貧困で育ちゆがんでしまった人間の話ですが、ここへ至るまでに全体の3分の2が経過していて、ずっとほのぼの穏やかだったので唐突感がすごく、その凄惨さが取ってつけたようになってしまいました。全体のバランスがよくない感じです。 ラストはハッピーエンドなので後味は悪くないです。今まで6,7冊読んだと思いますが、一番軽いと思った作品でした。 | ||||
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知能指数が高いがゆえに孤立した主人公がやがて自分に場所を見出し、さらには迷宮入りしていた事件の真相を暴くと言えばミステリーに聞こえるが、厳密な意味ではミステリーとは言えない。むしろサスペンスと言うべきだろうが、それにしては疾走感がない。主人公はいくつかの事件を解いていくが、それが相互に関連していき――と予想するものの、かならずしもそうはならない。だとすれば本書を貫く主題とは何なのだろうか。それはおそらく「家族」だろう。壊れていく家族、または壊れた家族の修復あるいは家族の再生。加えて「音」にまつわるサブテーマが彩りを添える、ある一人の人物の「過去物語」。 | ||||
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最高でした。読んだあとに、穏やかな気持ちになりました。 | ||||
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物語の構成と展開が素晴らしい。 | ||||
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隆太の1年間の定時制高校生活は彼の人生を大きく変えて行く。 リサイクルショップ「月世界」と大吾。 読み終えて爽やかな感動を与えてくれる秀作。 | ||||
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