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夜の声を聴く
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夜の声を聴くの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.27pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全11件 1~11 1/1ページ
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好きな作家さんです。暗めで凄みのある作品が多いと思いますが、これはめずらしくほのぼの系でびっくりしました。宣伝文句の”日常が崩壊する衝撃のミステリー”はちょっと大げさかなと思います。 18歳の隆太は頭が良すぎるギフテッドゆえに現実に適応できず引きこもりになっています。ある日、見知らぬ女性百合子がリストカット自殺している場に居合わせ、自分の分身のように感じて強烈に惹かれます。百合子と一緒にいたいため同じ定時制高校に入学した隆太は、後に親友になる大吾や身寄りのない彼が住み着いている便利屋の社長タカエ、刑事の中矢などいろんな人々に出会い、少しずつ引きこもりから脱していきます。 長編の形を取っていますが内容は連作です。日常で起きる謎や出くわした殺人事件を隆太と大吾がまわりの力を借りながら解決していきます。 たとえば、近所の企業が飼育販売しているカブトムシがその年に限って全滅したのはなぜか?百合子の叔父が死亡したのは本当に自殺だったのか?お金持ちらしいご婦人の認知症の夫が「庭先にタヌキが化かしにやってくる。何か言いたらしいので誰かに調べさせろ」と言う件、親の離婚で生き別れになった妹を探し当てたものの、会うことを断固拒否されているのが理解できないという姉の依頼、などなど。 最後に用意されているのがこの作品で一番凄惨な一家惨殺事件です。この著者の作品によくある想像を絶する貧困で育ちゆがんでしまった人間の話ですが、ここへ至るまでに全体の3分の2が経過していて、ずっとほのぼの穏やかだったので唐突感がすごく、その凄惨さが取ってつけたようになってしまいました。全体のバランスがよくない感じです。 ラストはハッピーエンドなので後味は悪くないです。今まで6,7冊読んだと思いますが、一番軽いと思った作品でした。 | ||||
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知能指数が高いがゆえに孤立した主人公がやがて自分に場所を見出し、さらには迷宮入りしていた事件の真相を暴くと言えばミステリーに聞こえるが、厳密な意味ではミステリーとは言えない。むしろサスペンスと言うべきだろうが、それにしては疾走感がない。主人公はいくつかの事件を解いていくが、それが相互に関連していき――と予想するものの、かならずしもそうはならない。だとすれば本書を貫く主題とは何なのだろうか。それはおそらく「家族」だろう。壊れていく家族、または壊れた家族の修復あるいは家族の再生。加えて「音」にまつわるサブテーマが彩りを添える、ある一人の人物の「過去物語」。 | ||||
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最高でした。読んだあとに、穏やかな気持ちになりました。 | ||||
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物語の構成と展開が素晴らしい。 | ||||
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隆太の1年間の定時制高校生活は彼の人生を大きく変えて行く。 リサイクルショップ「月世界」と大吾。 読み終えて爽やかな感動を与えてくれる秀作。 | ||||
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2人の奇妙な共同生活,そこに混ざることになる主人公 2人の秘密,そして明かされる真実 よくまとまったミステリーです,ラストはちょっとオーバーなハッピーすぎますが,ほほえましいですね しかし,最初の方で大々的に登場したのに,途中でフェードアウトし,最後も結局別の男性とくっついたヒロインは必要だったのでしょうか? 確かに主人公が入学するきっかけにはなったのでしょうけど,それ以後あまり関係がないような・・・ | ||||
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長すぎ。いらない部分が多すぎてたいくつですか。 文体も幼稚な感じで感情移入できないで終わりました。 | ||||
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引きこもりにも引きこもる理由があると思う。 とはいっても、引きこもって、内向していくよりも、外に向かって世界を見てみることは如何に素晴らしいことか。 「現場」、「現物」、「現実」の世界を実体験してみること。 そして、人と接し、友だちを持つことは、社会へ飛び出すための信頼への対話の一歩である。 「ある些細な運動が空間を伝播していき、鼓膜に届いて音となる」。 そして、「生きているから変われる」。 「月世界」が広がっていく。 様々な思いで定時制高校に通う青春小説とサスペンスが味わえる。 | ||||
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レビューを見れば後半ばかりに注目されてる本作品だけど、前半戦の圧倒的しょうもなさにも注目してほしい。物語が大した展開を見せないのはもちろんのこと、ならば魅力的、個性的なキャラクターによるテンポの良い会話で魅せてくれるのかと言えばそうでもない。作者独特の言い回しや比喩表現だったり、繊細な心情描写でテンポの悪さを補ってるのかと言えばそんなこともない。全体的に「〜だった」「〜した」っていう表現が非常に多く、起きた事実をただ連ねてる小学生の日記を彷彿とさせる。物語の世界観に合わせて狙ってそういう無機質な雰囲気を演出してるんだとしても、読者を惹く要素が圧倒的に不足してる気がした。前半戦ありきの後半戦です。 | ||||
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きれいな状態で届きました。 | ||||
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物語の前半で、カブトムシの幼虫大量死と謎の自殺事件の真相がすきっと謎解きされる。それはそれでおもしろいのだが、これしきはあくまでもプレリュード。いよいよ本の半分近くまで読み進む頃から物語の渦は大きくうねり始める。そして、タイトルに隠された二重三重の挿話が絡み合う。特に、最後に明かされる四国での昔話は初期作品の興奮を彷彿させる。これが文庫書き下ろしだなんて、なんともったいない! | ||||
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