唐沢家の四本の百合
- 別荘 (163)
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相変わらず切ない気持ちにさせられる。 薄々犯人は分かってしまい、サスペンスとしてだけ見ると物足りないのだろうけど、なんというかこの人の本は人の複雑な感情とか色んな形の深い情や絆にスポットがあたっていて、毎回グッとくる。途中は有紗が腹立たしかったり、どこまでも人の良すぎるひさこがすごいなと感心したり。私ならもっと感情的になってうっかり有紗を殺してしまうかも、とか。 義父が死んでしまったことが何より残念で悲しい。あんなに温かく心が豊かで幸せな一族だったのに無惨に崩れてしまった事が本当に残念。でも唯一、義父が一度も嫁や連れ子に手を出してなくて心から安心した。ちゃんと家族としての愛情で接してくれたことは嬉しかった。そこで実は一度ひさこと。。とかあったら小池真理子のセンスを嫌いになったかも。最後まで義父を好きでいられたのでそこは良かった。 だからこそ嘘のままにしてほしくなかった。 義父の汚名を返上して欲しい。。。 有紗への贖罪とか必要かしら。私なら奴を見殺すくらい何とも思わないけど。 なので、星3つ。 | ||||
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小池さんはどこかで、「私はエロスとタナトスにしか興味がない」だから経済小説のようなものは書かないという趣旨のことをおっしゃったことがあります。これはいかにもそんな小池さんらしい”エロス=性と、生への本能、タナトス=死への本能”に満ちた耽美的な小説です。1991年作品です。 舞台設定もどこか現実離れしています。ヨーロッパからの高級家具輸入をビジネスとする富豪の唐沢家、生の力に満ちて人生を、恋愛を謳歌している生き生きとした壮年の当主と、その3人の息子たち、彼らは常に妻たちに「愛しているよ」とささやくような日本人離れした人物として描かれています。そして親友のように仲がいい息子の3人の嫁たちと、当主の後妻に入った美しい妻、その連れ子の娘。 これらの個性が強い登場人物たちだけで世界ができているので、他のレビューアさんもおっしゃっているようにそのまま舞台劇になりそうです。 雪に閉ざされてしまった高原の別荘で不穏な出来事が起きるというのも、独特の雰囲気をかもし出しています。ミステリの要素も含まれていますね。 象徴となっている山百合の香りにむせかえるような、緊迫した息苦しい雰囲気が持続し、数時間で一気読みしてしまいました。ただ、雰囲気には惹かれたものの、内容があまりにも現実離れしすぎていて、ちょっと・・と感じてしまいました。 ネタばれするのであまり書けませんが・・ある人物の動機は理解できないことはないものの、あまりにも考えが偏っていて同情の余地もなく、またその人物に対して罪悪感を感じるヒロインには共感できませんでした。彼女のしたことは当然だったし、その人物もそれで自業自得では・・と思ってしまいました。文学と娯楽小説の間くらいの感じでしょうか。人を選ぶ小説だと思います。 | ||||
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あ | ||||
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これは劇作になる。 舞台は2つだけでよく、登場人物で主なのは8人で良い。 台詞で解決できることが多い。 読み進みながら,ここはこうしようという感じで思いつく。 ここは人は登場させずに台詞だけにしようとか。 演じる内容も予想できる。 4人の女性に対して,4人の男性がいる。 3組の夫婦と一組の親子。 さらに2人の女性は、いることにして演じるのでよい。 舞台の話があったら、脚本の依頼が欲しい。 あらかたのト書きは頭の中でできている。 あとは出資者探しかも。 舞台の目的で議論が分れて挫折するかも。 | ||||
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