死の島
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元々小池真理子は好きで全て読んでいる。エッセイは興味なかったもののやはり読もうと「月夜の森の梟」を読んだ後に小説も読みたくなりすぐ読んでしまったせいか、主人公とご自身の夫の話とかぶるところがありすぎてどちらを読んでいるかわからなくなりそうな非常に似通った文章。主人公の実際69歳がそこまで魅力的とは思えない中魅力的に仕立て上げようとする必死な小細工も役に立たず最後こそ何か大きな仕掛けが待っていてくれるのだと思いながら我慢して読み進んだとしても若い女との関係も中途半端で(私がその女だったらすぐに別荘に訪ねていくし誰しもそうだろう。もどかしくて腹が立つ設定)読後「え?これで終わり?これは小説?」と思ってしまった。すべてが主人公に都合良く(若い女まで与えられている)自殺を美化した空想随筆。心弱い私は読後に主人公の死に方が楽そうで良さそうだ、しか残らず非常に危険と感じた。そう簡単に死ねないからこそ小説が生まれその壮絶な他人の人生に涙するのではないのでしょうか? 「こうやって死ねば楽でしょう?すごいでしょう?」と、うっかり見てしまったYouTubeの嫌な動画のような読了後、他人には絶対におすすめしないということでレビューを初めて書いた次第です。 | ||||
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(ネタバレあり)尊厳死とは、ほど遠い自己陶酔自殺の話。絵画の「死の島」が出て来るのも唐突だし、若い女性(祖父と実母が肉体関係にあった過去)の身の上や、彼女との結びつきも安直。このように自殺を美化する小説は不愉快。 | ||||
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主人公は、おのれが癌という病気を背負いこんだ原因を、次のように分析しています。 ----------------------------------------- それらを彼は、日毎夜毎、酒を飲むことによってなだめすかしてきた。飽きることなく肺の奥に送り込み続けてきた煙草の煙も、尖ったものを和らげるために、三度の食事よりも必要なものだった。 長い間、頭の中に、常に大量の血を送り込まなければならないような生き方をしてきた。怒りと苛立ち、不満と嫌悪、皮肉が彼を支配していた。血管は常時、膨れあがり、爆発寸前になっていた。 その結果、細胞に病変が生じた。悪性化し、取り返しがつかなくなった。刻々と死が近づいていた。 自業自得とはまさにこのことだった。 ----------------------------------------- 小説の筋書きが進行する中で、このようなことが書かれること自体を私は珍しく感じ、読み進める途中でこのページに付箋紙を貼った次第です。 今では日常的に使われる「生活習慣病」と言葉は言い得て妙であり、引用した箇所の文章の簡潔さとうまさに、改めて感心しました。 ◆ 推理小説も詰将棋も、その多くはメイントリックを先ず思いつき、それを肉付けし大きく膨らませ一編の作品に仕上げるといったような作り方が多く採られていると思います。 私はこの小説を読み進める中で、「脱血死」という自殺方法の情報を作者が手に入れたことによってこの小説を成立させたのでは、と感じています。 ただ、主人公が仕立てた自殺計画が余りにも鮮やかで、物語が破綻なく進み過ぎるきらいが否めません。「脱血死」というメインテーマの色彩が強すぎて、小説の細かいところの上手さが霞んでしまったような印象を受けました。 作者が最も得意とする男女の恋愛をメインテーマとした小説を渇望する私どもにとっては、やはり物足りなさを感じた一編でした。 | ||||
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自分自信が癌になったこともあり、主人公に、簡単に、感情移入できた、最期の文は、こんなにうまくいくとは思えないが、リアルの表現で、思わず、よみこまされた、直木賞作品、恋と並ぶ著者の最高傑作になるのでは. | ||||
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つまらなかった。内容が薄っぺらく、設定や文体、登場人物が全体的に古臭い。全く共感できず、好きになれる人物もいなかった。 20年ほど前に「恋」や「欲望」を読んだ時は面白かったが、もうこの作者は終わったと思う。どうしてこんな駄作を出版するのか謎でしかない。 | ||||
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