蠍のいる森
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美千代・・過去のトラウマから人の視線にびくびくしながら生きている図書館司書。自分の世界である自室にこもるのが唯一の安らぎ。 真樹子・・英国人の夫と離婚して帰国したばかり、元々資産家の娘で高級マンションに一人暮らし。翻訳の仕事で食べていこうとしている。 修平・・ちょっとした悪事を繰り返して生き延びてきたいいかげんで悪どい青年。美貌で一見良家の子弟に見える。 博美・・その妹。場末のスナックでホステスをしている。時には客を体の関係で繋ぎとめることも。だらしなく浪費家だが、兄を慕っている。 絹代・・鎌倉に住む画家の未亡人。大きなお屋敷にお手伝いさんと2人暮らし。 源太・・後に真樹子の紹介で知り合って、美千代の恋人になる。 人見知りの美千代がひょんなことから真樹子と知り合い、めずらしく心を開きます。人には言えない影を抱えた美千代。美貌の修平と出会って一目ぼれしてしまった真樹子。 修平は、鎌倉の資産家未亡人が、もう亡くなってしまった自分の友人を探していることを知り、彼になりすまして取り入ろうと考えます。慎重にゆっくりと事を進め、未亡人の信頼を得、養子縁組の話まで持ちかけられるのですが、彼は名前を偽っているためそれを受けることができません。莫大な遺産に目がくらんだ彼は、なんとか対策を講じようとするのですが・・・。 登場人物たちがあちこちで繋がりからみあって事態が動き、物語の終わりが近づくにつれてだんだんと緊迫感が増してゆきます。どの人物からも目が離せず、読むのが止まらなくなってしまいました。 ラストは意外な展開、予想外の結末で、そうくるかとびっくりでした。結局これは復讐の物語だったのか?それとも悪いことをしたらそれは自分に返ってくるという因果応報の教訓なのか・・。 無事ではすまないだろうと思っていた人物たちが平穏に残されたのが、意外なような釈然としないような。なにやら微妙で座りが悪く、個人的に感じたことですが、主役が脇に、脇役が主に入れ替わってしまったように思えました。もしかして作者は、書いている途中でストーリーを変更したのでしょうか。 読んでいた間ずっと、修平の顔が俳優の原田龍二さんでした。ドラマ化するなら美千代はりょうさんがいいかな、真樹子はとよた真帆さん、博美は米倉涼子さん・・若い俳優さんをよく知らないので、一世代古くてごめんなさい(笑)。とにかく、おもしろい作品でした。 | ||||
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主人公の女性の心理描写が一番ドキドキした ある人物の心が恐ろしいまでに一変するのだが その心の変化を文章で読みたかった | ||||
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結末が怖かった。 ひょっとしたら、うまくいかないのではないかとはらはらどきどきしながら読みました。 なるほど、そうくるかというところもありーの、 最後に向けて、筋が絡み合う。 無駄な摩擦を避けながら、話は最終局面に。 人生いろいろというが、因果応報ともいう。 1月ぶりの小池真理子の作品に、すごいなと思う。 | ||||
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適格な対応に感謝します。また取引のさいには宜しくおねがします。 | ||||
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小池真理子の本には鬱病をはじめ、精神を病んだ主人公の話がいくつかありますが、中でもこの作品はそれを強く感じた作品でした。ミステリーの性質上、精神病を扱ったものはサスペンスの心理をつくのによくありますが、表面的なものに過ぎないものになる場合が多い中で、この作品はそうなる人間の心理過程が見事に描写されています。 それだけでなく、他の登場人物を通して、大人になっても変わることのない女心や人としての愚かさ・哀しさを緻密に織り合わせて、恋愛ものとしてもミステリーとしても質の高い一冊に仕上がっいてます。 | ||||
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