魅惑のウイルスを求め、世界中を飛び回る凄腕ウイルスハンター・神原恵弥。

特殊能力を持つ“在色者”たちが、“途鎖国”の山深くに集まる“闇月”。殺戮の風が、次第に暴れ始める―。

超大型台風接近中の日本。国際空港の入管で突如11人が別室に連行された。

パーティー会場で孤独だった私に、不思議な目をした少女が突然声かける。

私は高校生の蘇芳。

「安全地区」に指定された仙台を取り締まる「平和警察」。

東京のはずれに位置する‘まほろ市’の駅前にある便利屋「多田便利軒」に舞いこむ依頼はどこかきな臭い。

中学3年の尾垣真が拾った中世ヨーロッパの古城のデッサン。

シリーズ第一作「MAZE」で非凡な才能を見せた神原恵弥。その彼が北国のH市を訪れた。

高校生活最後を飾るイベント「歩行祭」。それは全校生徒が夜を徹して80キロ歩き通すという、北高の伝統行事だった。

膨大な書物を暗記するちから、遠くの出来事を知るちから、近い将来を見通すちから―「常野」から来たといわれる彼らには、みなそれぞれ不思議な能力があった。

玄武書房に勤める馬締光也は営業部では変人として持て余されていたが、新しい辞書『大渡海』編纂メンバーとして辞書編集部に迎えられる。

些細な事件が大騒動に発展していく、パニックコメディの大傑作！ 一億の契約書を待つ生保会社のオフィス。

アジアの西の果て、荒野に立つ直方体の白い建物。 一度中に入ると、戻れない人間が数多くいるらしい。

「ねえ、あなたも最初に会った時に、犯人って分かるの?」こんな体験は初めてだが、俺は分かった。

三月以外の転入生は破滅をもたらすといわれる全寮制の学園。二月最後の日に来た理瀬の心は揺らめく。

舞台は、伝統ある男子校の寮「松籟館」。冬休みを迎え多くが帰省していく中、事情を抱えた4人の少年が居残りを決めた。

江戸、四代将軍家綱の御代。ある「プロジェクト」が立ちあがった。

舞台は、アパートの一室。別々の道を歩むことが決まった男女が最後の夜を徹し語り合う。

映画化もされた第135回直木賞受賞作『まほろ駅前多田便利軒』の多田と行天が帰ってきた!相変わらず、汚部屋清掃、老人の見舞い、庭掃除に遺品整理、子守も料理も引き受ける多田便利軒。

『月の裏側』の塚崎多聞、再登場!詩情と旅情あふれる、恩田陸版「怖い話」。

鮫島巧一は趣味が読書という理由で、会社の会長の別宅に二泊三日の招待を受けた。

雪の密室と化した“さいはての館"。

九州の水郷都市・箭納倉。ここで三件の失踪事件が相次いだ。

私は知っている、このハサミで刺し殺されるのだ―。

強烈な百合の匂いに包まれた洋館で祖母が転落死した。

私立W大学文学部教授・神代宗 学生時代の冒険と事件。

青い田園が広がる東北の農村の旧家槙村家にあの一族が訪れた。

耽美派小説の巨匠、重松時子が薬物死を遂げてから、四年。

塔と水路がある町のはずれ、「水無月橋」で見つかった死体。

津村沙世子―とある地方の高校にやってきた、美しく謎めいた転校生。

いつもあなたを見つける度に、ああ、あなたに会えて良かったと思うの。

あたしは主人公にはなれない―。関根夏はそう思っていた。

日本画の大家・野々村白仙の養女、美貌で才気溢れる薔子がクリスマス・パーティの席上、シャンパン・グラスを掲げての乾杯直後、中毒死。

瀟洒なホテルの中庭で、気鋭の脚本家が謎の死を遂げた。

『あれ』と呼んでいる謎の存在と闘い続けてきた拝島時子。『裏返さ』なければ、『裏返され』てしまう。

世俗から隔絶された全寮制の男子校・聖マカーリィ学院。

立入制限区域のパトロールを担当するロボット「ウルトラ・エイト」たちの居住区に、国税庁から派遣されたという謎の女・財護徳子がやってきた。

スクールカウンセラーを勤める薬師寺香澄は、天才的な頭脳をもつ美貌の男性・桜井京介と共に下町にある大学教授の自宅に寄宿している。

太古の森をいだく島へ―学生時代の同窓生だった男女四人は、俗世と隔絶された目的地を目指す。

川崎、上野、大阪、呉、六本木…日本各地の旧軍都に発生する「裂け目」。

英国留学中のリセは、十九世紀に建てられた「ブラックローズハウス」でのパーティーに招かれる。

都下郊外の大型商業施設において重大死傷事故が発生した。

コンクール入賞者ツアーのはざま、亜夜とマサルとなぜか塵が二人の恩師・綿貫先生の墓参りをする「祝祭と掃苔」。

孤独と暴力に耐える日々のなか、級友の弥生から絵本作りに誘われた中学生の圭介。

「タイムカプセルの手紙、いっしょに取り替えない?」。中二の逸夫が同級生から頼まれたこと。

衆人環視の中、首相が爆殺された。そして犯人は俺だと報道されている。

懐かしい故人と再会できる場所「アナザー・ヒル」。

異母兄が奈良で消息を絶った。たったの二度しか会ったことがない兄の彼女に誘われて、私は研吾を捜す旅に出る。

太郎と散多は古道具店を営む兄弟。

利一が小学生だった頃、仲間といれば毎日が冒険だった。真っ赤に染まった川の謎と、湖の人魚伝説。

記憶が80分しか持続しない天才数学者は、通いの家政婦の「私」と阪神タイガースファンの10歳の息子に、世界が驚きと喜びに満ちていることをたった1つの数式で示した…。

3年ごとに開催される芳ヶ江国際ピアノコンクール。

謎と秘密を乗せて、今、長い航海が始まる。

六月という半端な時期に夏流に転校してきたミチル。

高校卒業と同時に三重県の山村に放り込まれた平野勇気19歳。林業の現場に生きる人々の1年間のドラマと勇気の成長を描く。