わたしの人生は充実する、あの夫、あの親族さえいなければ。

江戸の吉原で黒い狐面の集団による花魁殺しが頻発。

雛見沢村で何度も繰り返される“昭和五十八年六月”を激しい闘いの末、ついに乗り越えた部活メンバーたち。

捨てたはずの故郷に戻り、父が大金を持っているとの噂に踊らされた男。呆けて我がまま放題の母と猫の世話に煮詰まっていく女。

半導体開発研究所に勤める木島優二は、成果は横取りされても仕事一筋に生きてきた。

高齢者を騙していた悪質旅行業者、違法中絶を行なっていた元医師が、相次いで殺される。

密かに日本に持ち込まれた南米産の猛毒クラーレ。巨人対阪神戦に沸く東京ドームで、この毒を塗った矢による殺人事件が発生した。

ページを繰らずにはいられない。「不思議な情熱」の物語。

バカがつくほどケーキが大好きな女子高生・未羽。

十二年ぶりに故郷トルコに戻った詩人Kaは、少女の連続自殺について記事を書くために地方都市カルスへ旅することになる。

娘の不可解な行動に悩む女性刑事が、我が子の意図に心動かされる「傍聞き」。元受刑者の揺れる気持ちが切ない「迷い箱」。

妻と担当編集者の三人でダイビングに出かけた人気推理作家、風間春樹。

大相撲力士の斜麓山は稽古よりもミステリーが大好き。

花陽の医大受験を目前に控え、春を待つ堀田家。

“死者”と語り続けた後、彼は命を落とした――。 不狼煙さくらは探偵・箒山小竹との浮気調査中に、調査対象の死に遭遇。

祖母が遺したのは、血に染まったシャネルスーツだった。

葉崎FMで放送される「みんなの不幸」は、リスナーの赤裸々な不幸自慢が人気のコーナーだ。そこに届いた一通の投書。

荒廃した世界から浮上したかつてのベンガルールの街は、徹底的に能力本位の技術統治体制がしかれ、〝頂点都市〟と改名して繁栄を極める。

200年前に地球人が移住した惑星、ハーモニー。

古書店『無窮堂』の若き当主、真

ホームズ&ルパンパスティーシュ、吉良邸討ち入りでの密室殺人、もしヒトラーがホームズマニアだったなら……。

トシオ・マナハン、13歳。フィリピン、セブ島のガルソボンガ地区に祖父と住み、闘鶏用の軍鶏を育てる日々だった。

社会派ミステリの名手によるクライム巨編 後味最凶の作家デビュー20周年記念作品! 二〇二〇年五月、大学生の芹沢涼風はコロナ禍の影響で息が詰まりそうになる毎日を過ごしていた。

創作中に姿を消したホラーの鬼才を捜してほしい。その依頼が全ての始まりだった。

家族からもクラスメイトからもぞんざいに扱われ、生きる意味を見失っている少女・千花。

「絶対に東大合格しなきゃ許さない」――両親の熱烈な期待に応えるため、高校三年生の高志は勉強漬けの日々を送っていた。

動物園で左腕と左足が切断された死体が発見される。

「猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子」シリーズ著者の、真骨頂第2弾! 警察も役所も守れない、シングルマザーと幼子を狙う邪悪を炙り出せ。

戦利品は、アイドル自慢の装飾品に彩られた身体の一部! 悪魔に魅入られた洗脳実験で、熱狂的な異常殺人者を世に放つ真意を暴け! カラオケバーの美人ママが変死体で見つかった。

顔に目立つ大きなアザがある大学院生のアイコ、二十四歳。

東京大空襲×洋装女性連続不審死 実在した警視庁の写真室所属巡査と“吉川線”を考案した鑑識第一人者による傑作ミステリー！ 戦争で、空襲でどうせ死ぬ。

タジキスタンで原因不明の感染症が発生した。

牢屋敷の首打役を務める別所龍玄二十二歳。 介錯人・別所一門の名を背負い、切腹する侍の介錯を頼まれることもある。

鏡ばかりの部屋で発見されたエリート医師の遺体。自殺とされたその死を、検事・志藤は他殺と疑う。

「宿命」の顔合せ、ついに実現！ 同世代の巨人ふたりが胸襟を開いた豪奢極まる対話と往復書簡集、いよいよ刊行。

福岡県の夕築市にある寺院・道然寺には、 中学2年生の双子が住んでいる。

「流されるままに生きればいい」。小さな診療所を始めた医者・桐子は患者に余命を受け入れる道もあると言い切る。

8歳の清少納言は、帝の后である17歳の中宮定子様に仕え始めた。

アフガニスタン戦争後の2021年8月、タリバーン制圧後の首都カブール。

日村誠司が代貸を務める阿岐本組は、東京下町で長年ちっぽけな所帯を持っている。

これは棒の手紙です。この手紙をあなたのところで止めると必ず棒が訪れます。

自殺した砂上彩子の遺書には、死を誘う歌として世間を賑わした「天国は遠すぎる」の歌詞があった。

1994年、現職の検察官が殺人犯として逮捕され、死刑判決を受けた―2015年、大学生の石黒洋平は、母が遺した写真から実の父がその死刑囚・赤嶺信勝であることを知ってしまう。

売れない作家・保科匡緒のマンションで起こった密室殺人。そこに登場する“チョーモンイン(見習)”神麻嗣子。

夏休みを迎える終業式の日。先生に頼まれ、欠席した級友の家を訪れた。

「あなたの一票が、首相を決める」 20××年、第5回首相直接選挙、開幕！ 十数年前から日本に取り入れられた直接民主制。

強欲な人間たちから大金を騙し取るダー子、ボクちゃん、リチャードの詐欺師トリオがかえってきた!闇金業者の阿久津から3億円をせしめる計画を立てるが、逆に5000万円を奪われてしまう。

失踪した男の調査を依頼された興信所員は、追跡を進めるうちに、手がかりとなるものを次々と失い、大都会という他人だけの砂漠の中で次第に自分を見失っていく。

巨匠キングが小説への愛をこめた渾身のミステリー! 少年ピートが川岸で掘り出したのは札束と大量のノートの入ったトランクだった。

冷戦の終結。それはキースにとりリストラによる解雇を意味していた。

鎮魂と慟哭のミステリー! 大和新聞東京本社の遊軍記者である宮沢賢一郎は、東日本大震災後、志願して仙台総局に異動する。

元科捜研研究員が描く警察科学捜査ミステリー！ 特殊捜査班の熊谷は、海老名市内にある養護施設がほぼ全焼した現場に臨場。

外国人窃盗団に雇われ、通帳から現金をおろす出し子の男が最後に打った手は(「ラストドロー」)。

結婚を直前に控え、太平洋戦争終結直後の沖縄へ軍医として派遣された若き医師エドワード(エド)・ウィルソン。

琵琶湖近くの介護療養施設で、百歳の男が殺された。

ニューヨークの地下で拉致された女性は毒の針で刺青を刻まれ、死亡していた。

収録作品 御手洗潔の挨拶 ひらけ! 勝鬨橋 灰の迷宮 毒を売る女 月報 対談 島田荘司・戸川安宣 『本格ミステリー未来への架け橋』 本格ミステリー作家の登竜門となった鮎川哲也賞の選考などで共に新人発掘に尽力した二人による、「本格」の今までとこれからを語り

静岡県知事選挙を目前にして、前文部科学省事務次官であり第二十六代目由比本陣当主・神谷孝範氏が殺害された。

何でも売っている不思議な市場「夜市」。幼いころ夜市に迷い込んだ祐司は、弟と引き換えに「野球選手の才能」を手に入れた。

「これで二十三回目だ」病院のICUで死にかけてる僕は、ミスター・ソンブレロといっしょに記憶を辿る旅に出る。

吉原裏同心・幹次郎の前に、人喰い猿を連れた三人の武芸者が現れる。男たちは廓に乗り込み、遊女を殺し金銭を奪う悪行に及ぶ。

建築家のモリスのもとを、突然、競馬場の支配人が訪ねてきた。

傭兵特殊部隊〝ケルベロス〟のリーダー、明石柊真は自らが信じる正義を貫くため、仲間たちと共に世界中の紛争地帯を渡り歩いてきた。

これは文学×ファッションで起こす事件だ！日本を代表する豪華執筆陣とカリスマ的ヴィンテージデニムブランドによる豪華アンソロジー。

昭和四十年のアムステルダム運河バラバラ殺人事件から二十年以上経過して、私はアムステルダムへ駐在することとなった。

江戸時代から遊廓を営んでいた旧家にもたらされた殺人予告。かつて狂死した遊女の怨霊祓いの夜、果たして起きた二つの殺人事件。

繁栄する米国と欧州列強に屈したアジア、アフリカをその目に焼き付けた玉虫左太夫。

水戸・徳川家と会津・松平家の間になにやら秘密があるらしい。桑山十兵衛にその秘密を探れとの密命が下った。

残忍な殺人は平穏な海辺の館で起こった。殺されたのは金持ちの老婦人。

母親が生活苦から新興宗教に入信し、教団施設で生まれた妹。

第一次世界大戦直後のロンドン。クールな青年医師デリックは、戦地で傷を負って以来、検死官として働くように。

宇野警部と恋人の女子大生・夕子がレストランで食事をしていると、一家皆殺しの犯人がすぐそばの席に! 名コンビが活躍する全五篇。

稀代の魔術師が髑髏を模して改築した古城〝髑髏城〟。城主であった魔術師が走行中の列車から飛び出し、不審な死を遂げて十数年。

失意のなか、検事補復帰を決めたモーガン。

分別ある侍たちが、なぜ武家の一線を越えたのか。

所轄署から警視庁捜査一課に配属された兎束晋作は、八王子駅近くの公園で発見された女の変死体についての報告書を作成していた。

高校に入学した宮本剛太は、とあるアクシデントによって“菜々子先輩”と出会う。

越野ハルカ。父の失踪により母親の故郷である坂牧市に越してきた少女は、母と弟とともに過疎化が進む地方都市での生活を始めた。

江戸川乱歩編『世界推理短編傑作集』刊行から五十余年。創元推理文庫が21世紀の世に問う、新たなる一大アンソロジー。

小さな町の平穏は、その冷酷な殺人で完全に破られた。

鯱先生、不可能犯罪に挑む!『薫大将と匂の宮』の作者による異色ユーモア・ミステリ連作に、幻のデビュー作「天の邪鬼」、入魂の長編「紅い頚巻」を配した初期傑作選。

＜デビュー25周年＞渾身の書き下ろし長編ミステリー!結婚直後の妊娠と夫の転勤。その頃から夫は別人のように冷たくなった。

敏腕広告プランナー・佐久間は、クライアントの重役・葛城にプロジェクトを潰された。

没後50年、稀代の革命家チェ・ゲバラの生涯を描く大長編の第二部です。

日本人が知らずにいた悠久3000年の歴史の謎をいま、ひもとく。

全てを失った女性刑事が奮闘する新シリーズ第1弾! 被疑者を勾留中に自死させたことで県警捜査一課を追われ、家庭にも居場所を失った刑事・木下清花。

女子高の寄宿舎に暮らす少女タイラ。

精神病院に収容され、9年後の今退院を認められた婦女暴行殺人犯エリオット。

氷野照明に勤める奈良瑛子が近所で見つけたのは、カフェ・ルーズという小さな喫茶店。

「ボニーを殺したのはフレイザーではない、私だ」ドンと名乗る男は、電話でイヴにそう告げた。

四十三歳の宇津井茂美はいまだに男性経験がない。自分と似た境遇の伯母が入院してしまい、独り身の行く末を案じていた。

愛知県の海に浮かぶ聖アリスガワ女学院。そこはヴァチカン教皇庁直轄の探偵養成学校であった。